スマートウォッチ黎明期から注目のスマウォを手掛けてきた『フォッシル』。その第5世代となる「THE CARLYLE HR」スマートウォッチを実際に使い込んで長期レビューをお届けする。第1回目は、手始めに第5世代の意義をレポートする。
不満を徹底的に潰した実用機
ちまたでは通信規格の「5G」が話題だが、この記事で扱う「5G」はもちろん『フォッシル』のスマートウォッチの世代のこと。世代を重ねるごとに進化してきた『フォッシル』のスマートウォッチだが、このジェネレーション5は、これまで不満点がことごとく解消されている。そもそも、ジェネレーション4でも完成度は非常に高く、「WearOS」搭載モデルの中では最も実用的と言ってもいいモデルだった。ジェネレーション5では、そこからブラッシュアップしたのだから満足度がかなり高いモデルに仕上がっている。まずは主な進化点を以下にまとめてみよう。
●スピーカーを搭載
●バッテリーコントロールモードの搭載
●ストレージが倍増し8GBに
著者は前モデル「fossil sport smartwatch」を毎日使っており、かなり満足していたのだが、最新世代を使ってみると、”あるといいな”がことごとく実装されていることに感心した。上記の進化点に絡めると、以下のようになる。
●せっかく賢いGoogleアシスタントが搭載されているので音声で応答してくれればいいのに。。あと腕元で電話を受けたい
⇒スピーカー採用で解決
●普通に使ってれば一日は持つけど、エクササイズを多めに行った日はバッテリーの減りが早くいつ切れるのかと心配になる
⇒バッテリーモードを変更することで、電池切れを防ぐことができる
●もっとさくさくアプリを起動したらいいのに
⇒ストレージの倍増は速度に効果がありもっさりが解消
特に一番上、スピーカーの搭載はようやくといった感じで、Googleアシスタントが音声でこちらの質問に答えてくれるようになった。また著者は「AppleWatch」を常用していたころに、腕元で電話に受け通話していたが、これもスピーカーを搭載したことにより『フォッシル』のスマートウォッチでできるようになった(ただし『フォッシル』に「セルラー」モデルは存在しないので、スマホとペアリングしておく必要がある)。機能は制限されるがバッテリーの持ちをコントロールできるというのは精神安定上いいものだし、サクサク動く応答性は「AppleWatch」と完全に並んだと言ってもいい。

ついに現れた「AppleWatch」の完全なるライバル
ジェネレーション5の進化は、最大のライバルとも言える「AppleWatch」に挑むために不可欠な要素だった。足りないのは、いわゆる”おサイフ”機能だが、NFCチップは搭載しており、あとはGoogleの対応を待つばかりだ。使い勝手を向上させた、『フォッシル』のジェネレーション5スマートウォッチは「AppleWatch」に対抗しうる「WearOS」陣営の切り札とも言える存在なのだ。
FOSSIL 『THE CARLYLE HR』ジェネレーション5スマートウォッチ
価格:38,180円 (税抜)
※公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。