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Garmin(ガーミン)のスマートウォッチの中で、バッテリー持ちだけを突き詰めたシリーズが「Enduro(エンデューロ)」です。トレイルランやウルトラマラソンのように、何十時間も走り続ける人のために作られたモデルで、2024年に出たEnduro 3が最新型のまま止まっています。
そのEnduro 4が、2026年8月25日に発表されたフラッグシップのfēnix 9シリーズと一緒に出てくるのではないか、と海外では見られていました。ところが発表にEnduro 4の名前はありませんでした。そこへ、同じ8月25日付でインドネシアの認証データベースに未発表のGarmin製品が登録されていた、という情報が出てきています。
ただし先に書いておくと、この登録が本当にEnduro 4なのかは、まだ誰にも分かりません。むしろ「その断定は早い」という指摘のほうが後から出てきています。何がどこまで分かっていて、どこからが推測なのかを順番に整理します。
※この記事のトップ画像はイメージです。Enduro 4の外観は公開されていません。
インドネシアの認証データベースに現れた「A05197」
今回の出どころは、インドネシアの電子機器認証データベース「e-Sertifikasi(SDPPI)」に登録された1件の記録です。海外のGarmin専門ブログ「Garmin News」が最初に見つけました。
登録内容は次のとおりです。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 証明書番号 | 125815/DJID/2026 |
| 発行日 | 2026年8月25日 |
| 申請者 | PT Garmin Indonesia Distribution |
| 機器の分類 | Outdoor Product(アウトドア製品) |
| モデル番号 | A05197 |
| 製造地 | 台湾 |
書類に製品名は書かれていません。分かるのはモデル番号がA05197であることと、Garminがこれを「Outdoor Product」という分類で申請していることだけです。この分類は、これまでfēnixやtactix、Enduroといった上位のマルチスポーツウォッチが認証を通るときにも使われてきた、かなり大ざっぱな枠です。裏を返すと、分類からシリーズを絞り込むことはできません。
このデータベースからGarminの未発表機が見つかるのは、今回が初めてではありません。8月中旬には「CIRQA Smart Ring」という名前の登録が同じe-Sertifikasiで見つかり、Garmin初のスマートリングではないかと話題になったばかりです。そのときの証明書番号は125338/DJID/2026で、今回の125815/DJID/2026とは近い並びになります。
fēnix 9は8月25日に発表、Enduro 4の名前は出てこなかった

今回の登録が注目された理由は、日付にあります。Garminが海外でfēnix 9シリーズを発表したのが2026年8月25日。認証の発行日と同じ日です。
海外では、fēnix 9とEnduro 4が同時に登場するという見方がありました。実際にはfēnix 9シリーズだけが発表され、Enduro 4への言及はありませんでした。日本でもfēnix 9シリーズ全22モデルが9月10日発売と発表されていますが、こちらにもEnduroの話は出てきていません。
つまり「待っていたEnduro 4が出てこなかった日に、正体不明のアウトドア製品が認証を通っていた」という並びになります。これがEnduro 4なのではないか、という受け止め方が出るのは自然な流れです。
手がかりはGarmin Connectアプリのコードの中にある
Enduro 4そのものの存在は、認証情報より前から示唆されていました。根拠になっているのは、スマートフォンアプリ「Garmin Connect」のコード解析です。
バージョン5.26のコードには「Enduro_4」という文字列と、内部ID「5179」が含まれていたと報じられています。さらに続くバージョン5.27では、この5179が「GOBI」という開発コードネームに紐づけられたとされます。アプリ側に受け入れ準備の記述があるということは、少なくとも社内で製品として動いていることを意味します。
認証機関の登録から未発表機の存在が先に見えるパターンも、Garminでは続いています。8月上旬にはLTEと衛星通信に対応した「A05170」が米国FCCに登録されているのが見つかり、fēnix 9かEnduro 4かと議論になりました。その後fēnix 9が正式発表されたことで、こちらはfēnix 9系だった可能性が高まっています。
ただし「A05197=Enduro 4」と決まったわけではない
ここからが、今回いちばん大事な部分です。A05197をEnduro 4と結びつける報道が出た後、それは早すぎるという指摘が海外から出ています。
論点は3つあります。
ひとつ目は、番号が一致していないことです。A05197から数字だけを取り出すと5197になりますが、アプリのコードで見つかっていた内部IDは5179です。桁の並びが違います。そもそも認証申請に使うモデル番号と、アプリ内部のデバイスIDは別の体系なので、近い数字だから同じ製品だ、とは言えません。
ふたつ目は、正体不明の番号がほかにもあることです。7月上旬には「A05146」というモデル番号が、同じくアウトドア製品としてインドネシアで認証を通り、その後に韓国とブラジルでも見つかっています。A05146もA05197も、どちらも内部ID 5179やGOBIというコードネームには直接つながっていません。
3つ目は、FCC側に別の候補があることです。海外のスポーツウォッチ系メディアthe5krunnerは、6月18日に申請され6月23日に承認されたFCC ID「IPH-05216」、つまりモデル番号A05216のほうをEnduro 4の本命と見ています。こちらはGarmin Connectで「Enduro_4」の記述が見つかった翌日に申請されたという時系列が根拠です。
まとめると、いま宙に浮いているGarminの未特定モデルはA05146、A05170、A05197、A05216と複数あり、そのうちどれがEnduro 4なのかは、外から見ている限り確定できません。海外メディアのGadgets & Wearablesも、fēnix 9ファミリーの認証モデル番号にはA05146もA05197も含まれていないとしたうえで、Enduro 4だと断定するには材料が足りないという立場を取っています。
Enduro 4に期待されているのは「MIPとソーラー」の継続
では、仮にEnduro 4が出るとしたら何が載るのか。ここも確定情報ではありませんが、海外で共通しているのはMIP液晶とソーラー充電の組み合わせを続けるだろうという見方です。
Enduroが選ばれてきた理由は、そこに尽きます。現行のEnduro 3は、第3世代のソーラー充電技術と省電力のMIP液晶を組み合わせ、GPSモードでの稼働時間を約320時間としています。前モデル比で200%以上という数字で、重量は63g、価格は148,000円(税込)です。2024年8月に発売されたEnduro 3の詳細はこちらにまとめています。
比較のために書いておくと、今回発表されたfēnix 9でソーラーを積むDual Powerモデルは、51mmのアクティビティモードでソーラー充電込み約124時間です。条件が違うので単純比較はできませんが、Enduroが狙っている桁が違うことは分かります。AMOLEDの美しさより、真夏の直射日光の下で数日走り続けても電池が切れないこと。この一点でシリーズが成立しています。
なお、EnduroシリーズはEnduro 2が2022年、Enduro 3が2024年と、2年おきに更新されてきました。その周期でいえば2026年が次のタイミングにあたります。年内という予想が出ているのは、この周期とも噛み合っているためです。
現行のEnduro 3の価格を確認したい方はこちらからどうぞ。
現時点で分かっていること・分かっていないこと
| 項目 | 現時点の内容 |
|---|---|
| 確認できた事実 | インドネシアのe-Sertifikasiに、モデル番号A05197のGarmin製アウトドア製品が2026年8月25日付で登録された |
| 製品名 | 記載なし。Enduro 4かどうかは不明 |
| ほかの未特定モデル | A05146(7月・インドネシア/韓国/ブラジル)、A05170(8月・米国FCC)、A05216(6月・米国FCC) |
| Enduro 4の存在の根拠 | Garmin Connect 5.26の「Enduro_4」記述と内部ID 5179、5.27のコードネーム「GOBI」 |
| 予想されるディスプレイ | MIP液晶+ソーラー充電の継続(海外報道による予想) |
| 発売時期 | 不明。認証から1〜3か月で発表される例が多く、年内という見方が出ている |
| 価格・外観 | 不明。画像も公開されていない |
| Garminの公式発表 | なし |
まとめ|期待するのは自由だが、番号の一致は確認されていない
今回はっきりしているのは、インドネシアの認証データベースにGarminの未発表アウトドア製品が1件登録された、ということだけです。名前も、外観も、価格も、発売時期も分かっていません。fēnix 9の発表と同じ日だったという偶然が話を大きくしている面はあります。
一方で、Enduro 4というモデルがGarminの中で動いていること自体は、アプリのコードから見て取れます。認証番号が複数散らばっている状況は、裏を返せばGarminがアウトドア系で複数の製品を並行して準備しているということでもあります。年内に何かが出てくる可能性は、決して低くありません。
いま買い替えを迷っている方にとっては、悩ましいところです。ただ、Enduro 3は発売から2年が経っても現役で戦えるバッテリー性能を持っています。噂の段階で待ち続けるより、必要なタイミングで手に入れて走り出すほうが得られるものは多いはずです。Garminの現行モデルはシリーズごとにブランドガイドで整理していますので、いま何を選べるのかはそちらで確認できます。続報が入り次第、あらためてお伝えします。
Source: Garmin News/Gadgets & Wearables/Notebookcheck/the5krunner ※記事中の画像はイメージです(出所:Unsplash)
あわせて読みたい関連記事
同じ日に発表された、Garminのフラッグシップの詳細はこちらです。
ガーミン、fēnix 9シリーズ全22モデルを9月10日発売|Proはシリーズ初のチタンケース、148,000円から
もう一つの未特定モデル「A05170」については、こちらで詳しく整理しています。
GarminがLTE+衛星通信の新型スマートウォッチをFCCに登録|モデル番号A05170、正体はfēnix 9かEnduro 4か?
同じインドネシアの認証データベースから見つかった、Garmin初のスマートリングの話はこちら。
Garminは初のスマートリングを出すのか? インドネシアの認証データベースに「CIRQA Smart Ring」が一時掲載
現行モデルであるEnduro 3が何を実現したのかは、発売時の記事にまとめています。
Garmin『Enduro 3』新発売。超ロングバッテリーと高度な機能を備えたトレラン、ウルトラマラソン向けモデル
シリーズの歴史をさかのぼるなら、2022年のEnduro 2の記事もどうぞ。
Garmin『Enduro 2』が8月25日(木)に発売。GPSモードで約150時間稼働でウルトラレースにも!
Garminのシリーズ構成と選び方は、こちらのブランドガイドにまとめています。
Garmin現行スマートウォッチを全整理:シリーズ別の特徴・選び方・価格早見表(2026年版)
山で使うことを前提に選びたい方は、こちらの記事が参考になります。
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