Anker Power Bank 20000mAhのリコール対象品で火災|アンカーのモバイルバッテリーA1647は回収率46.0%【消費者庁公表】

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消費者庁が公表したリコールを示すアイキャッチ。警告マークとモバイルバッテリー、回収・交換を表す循環矢印、Anker Power Bank 20000mAhの文字

消費者庁が2026年9月29日に発表した重大製品事故の公表で、特記事項として挙げられたのがアンカー・ジャパンが輸入したリチウム電池内蔵充電器「Anker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)」です。USB-Cケーブルが一体になった20000mAhのモバイルバッテリーで、すでにリコール(回収・交換)が行われている製品です。9月4日の公表ではAnker PowerCore 10000のリコール対象品の火災を取り上げましたが、今回はそれとは別の製品です。

今回報告されたのは、千葉県で充電中に起きた火災です。事故の原因は調査中で、リコールの対象となった事象によるものかどうかは現時点では分かっていません。一方で、このリコールの回収率は46.0%(2026年9月28日時点)にとどまっています。

対象は型番「A1647」の5色で、2025年6月26日までに日本国内で購入した全ての製品です。手元にあるかどうか、この機会に確かめておきましょう。

今回の事故:千葉県で充電中に異音、火災報知器が鳴って火災

公表された内容によると、事故が起きたのは2026年7月27日、千葉県です。当該製品を充電中、異音とともに火災報知器が鳴動したため確認すると、製品と周辺を焼損する火災が発生していました。被害状況は「火災」、消費者庁への報告受理は2026年9月24日です(管理番号:A202600693)。

資料の備考欄には、この事故は2026年8月27日に消費者安全法の重大事故等として公表済みであること、事業者が重大製品事故として認識したのは2026年9月9日であることも記されています。

ただし、事故の原因は現在調査中です。消費者庁の資料にも「今般報告のあった当該事故が上記のリコール事象によるものかどうかは現時点では不明です」と明記されています。公表資料そのものにも、報告内容の概要であって事実関係が確認されたものではないこと、速報段階であり今後変更や削除の可能性があることが留意事項として書かれています。

リコール対象はAnker Power Bank(20000mAh)の型番A1647・5色

リコール対象のAnker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)。ストラップ兼用のUSB-Cケーブルが一体になったブラックの本体と、ホワイト・ピンク・パープル・グリーンの4色

対象製品の商品名はAnker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)です。消費者庁の資料に載っている色・型番・JANコードは次のとおりです。

色 型番/JANコード
ブラック A1647N11
4571411212819
ホワイト A1647N21
4571411212826
ピンク A1647051
4571411212833
パープル A16470V1
4571411212857
グリーン A1647061
4571411212840

資料では、対象の販売期間と台数が2段階で示されています。

対象 販売期間と台数
最初のリコール
(ブラック・ホワイト・ピンク・パープル)
2024年1月12日〜2024年9月17日
197台
対象を拡大したリコール
(グリーンを追加した5色)
2023年11月28日〜2025年4月14日(対象期間の拡大)
24,483台(対象型番の追加)

あわせて資料には「2025年6月26日までに日本国内で購入した全ての製品が対象となります」と書かれています。アンカー・ジャパンの回収受付ページでも、A1647は「6/26までに購入された全製品が回収対象」とされています。ほかのブランドを含めたリコール対象はモバイルバッテリーのリコール対象製品まとめで一覧にしています。

リコールは2024年9月に始まり、2025年6月26日に対象を広げた

消費者庁の資料によると、アンカー・ジャパンは国外で該当製品が発火する事象の報告を受けて調査し、製造過程で不備が見つかって事故の可能性があることから、2024年9月17日にウェブサイトへの情報掲載、プレスリリース、メールマガジン、DMで周知し、回収と交換を始めました。

その後の継続調査で、セル製造サプライヤーによる不適切な部材使用が見つかり、2025年6月26日に対象製品の範囲を拡大しています。アンカー・ジャパンのお知らせでは、原因を「セル内部の部材にAnkerグループの品質基準を満たさないものを同サプライヤーが無断で使用していたことが新たに発覚し、内部短絡が発生する可能性が判明したため」と説明しています。

回収率は46.0%、リコール対象の内容による火災は2025年度に7件

消費者庁の資料には、回収率46.0%(2026年9月28日時点)と記載されています。対象を広げた2025年6月26日から1年3か月ほど経っても、半分に届いていません。

リコール対象の内容による2023年度以降の事故件数も載っています。原因調査中のものを含む件数です。

年度 事故件数(被害状況)
2026年度 0件
2025年度 7件(火災)
2024年度 0件
2023年度 0件

2025年度の7件はいずれも火災です。なお、この件数に今回報告された事故(A202600693)は含まれていません。

見分け方は背面の製品名とケーブル一体型の本体

回収対象のAnker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)品番A1647の5色。ブラック、ホワイト、ピンク、グリーン、パープル

アンカー・ジャパンのお知らせでは、対象製品の特徴を次のように案内しています。

・製品型番はA1647
・背面に製品名「Anker Power Bank(20,000mAh, 22.5W, Built-In USB-C Cable)」と記載
・USB-C端子のケーブルが一体型
・USB-Aポート×1、USB-Cポート×1、一体型ケーブル、20000mAhのモバイルバッテリー
・カラーはブラック、ホワイト、ピンク、パープル、グリーン

同じお知らせには「類似製品がありますので、製品情報をご確認ください」とも書かれています。容量やケーブル一体型という見た目だけで判断せず、背面の製品名まで確かめるのが確実です。

回収受付ページの手順では、シリアルナンバーでの確認が必要なのは同時に回収している別製品の品番A1257です。A1647は2025年6月26日までに買ったものが全て対象です。品番がはっきりしない場合も、本体の背面または側面にある「SN:」に続くAから始まる16桁のシリアルナンバーを受付フォームに入力すれば、回収対象かどうかを確認できるとされています。

申し込みはオンライン受付フォームから、回収キットで送り返す

回収・交換の申し込みは、アンカー・ジャパンのモバイルバッテリー回収受付フォームから行います(24時間受付)。受付ページで案内されている流れは次のとおりです。

・ステップ1:持っている製品が回収対象か確認する
・ステップ2:品番A1257を持っている場合はシリアルナンバーを確認する
・ステップ3:回収キットの送付先をフォームに記入する
・ステップ4:交換か返金(銀行振込)かを選ぶ

申し込むと、発送に係る案内、レターパックプラス、耐火シートまたは耐火バッグが入った回収キットが届きます。キットは受付後2週間以内に発送される予定で、申し込み状況によっては待つ場合があるとのことです。同封のレターパックプラスに製品本体だけを入れて返送します(外箱や付属品の返送は不要)。

A1647の対応内容は次のとおりです。

対応 内容
交換 別製品のAnker Power Bank(20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)に交換。交換後のカラーはブラックのみ。交換品には限りがあり、数量上限に達した以降は返金のみ
返金 7,490円(税込)を銀行口座へ振り込み。返送品の到着から2週間程度かかる場合あり

返金は購入先にかかわらず銀行振込で、割引やクーポンを使って購入した場合も全額の振り込みになると案内されています。交換品には、発送日から通常保証期間18か月が適用されます。対象の販路は、Anker Japan 公式オンラインストア、Anker Store、Amazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピング、家電量販店(家電量販店のECサイトを含む)、ふるさと納税プラットフォーム等です。

Ankerはほかに3製品のモバイルバッテリーも回収している

2025年6月26日に対象を広げたときに、アンカー・ジャパンは今回のA1647を含むモバイルバッテリー計4製品を回収対象としています。今回の事故はA1647で起きたものですが、残りの3製品も同じ受付フォームで手続きします。

製品名(品番) 対象
Anker Power Bank(10000mAh, 22.5W)
(A1257)
2025年6月26日までに販売した一部の製品。シリアルナンバーをフォームに入力して対象と判別されたもののみ
Anker MagGo Power Bank(10000mAh, 7.5W, Stand)
(A1652)
2025年6月26日までに販売した全ての製品
Anker 334 MagGo Battery(PowerCore 10000)
(A1642)
2025年6月26日までに販売した全ての製品

A1257はふるさと納税の返礼品「Anker 大容量モバイルバッテリー 10000mAh 川崎限定モデル」としても出ており、こちらは専用ページから申し込みます。また、回収対象製品は販売されている国によって異なるため、海外で買った場合はその国での案内を確認するよう書かれています。

消費者庁は「直ちに使用を中止」と呼びかけ

消費者庁は、対象製品を持っていて、まだ回収・交換を受けていない場合は、直ちに使用を中止し、速やかに問合せ先へ連絡するよう呼びかけています。

消費者庁の公表資料に記載された問合せ先は次のとおりです。

アンカー・ジャパン株式会社 受付窓口
電話:0120-253-004
受付時間:9時〜17時(土・日・祝日を除く)
ウェブサイト:アンカー・ジャパン公式のお知らせ
オンライン受付(24時間):モバイルバッテリー回収受付フォーム

アンカー・ジャパンのお知らせと回収受付ページには、手続きの窓口として次の番号が載っています。

電話:0120-775-171(フリーダイヤル)
受付時間:9時〜17時(土・日・祝日を含む)
メール:support@anker.com

充電中の事故が報告されている製品なので、対象と分かったら充電もやめて、回収キットが届くまで使わずに保管しておきましょう。万一、発煙や発火が起きたときの対処はリチウムイオンバッテリーが燃えたときの対処法と防止策にまとめています。

同じ日の公表ではポータブル電源や充電式扇風機の火災も

今回の公表は全部で19件でした。内訳は、ガス機器・石油機器に関する事故が1件、製品起因が疑われる事故が6件、製品起因か否かが特定できていない事故が12件です。充電式の製品やリチウムイオン電池に関わるものを中心に拾うと、次のとおりです。

製品起因が疑われる事故(今回のAnker製品以外)は、以前に原因を特定できていない事故として公表されていたものが、調査を経て分類し直されたものです。

・ポータブル電源 P200(株式会社MK JAPAN):2024年1月8日、東京都。充電中に焼損。充電時の誤接続に対する過充電保護機能がなく、ソーラーパネルの出力プラグを製品のDC出力ジャックに接続した際に充電電流が逆流して過充電となり、電池セルが異常発熱して出火したと推定
・リチウム電池内蔵充電器 MB-T5000L(株式会社エアージェイ)2件:2024年8月9日に神奈川県の店舗で保管中、2024年9月15日に東京都で充電中に焼損。いずれも内蔵の電池セルが異常発熱して出火したと推定されるが、原因の特定には至らず
・扇風機(充電式、携帯型)HF302(株式会社Francfranc):2025年6月17日、東京都。充電後にスイッチを入れたところ内部を焼損。電気回路上でスパイク電圧が発生し、充電ICが異常発熱したと推定
・携帯型電気冷蔵庫(充電式)ECX50(株式会社SUNGA):2025年8月24日、大阪府。充電中に焼損。バッテリーに内蔵された電池セルが異常発熱して出火したと推定

製品起因か否かが特定できていない12件(事業者名は非公表、いずれも原因調査中)のうち、充電式・リチウムイオン電池に関わるものは次の5件です。

・タブレット端末:2026年9月10日、秋田県。充電中に発煙
・バッテリー(リチウムイオン、電動工具用):2026年8月22日、愛知県。車両内で保管中に焼損
・扇風機(充電式):2026年8月7日、三重県。他社製充電器と他社製USBケーブルで充電中に異音、発煙
・扇風機(充電式):2026年9月13日、高知県。充電中にバッテリーから発火
・ポータブル電源(リチウムイオン):2026年9月16日、埼玉県。充電中に発煙

9月10日の公表でも、火災の3分の2が充電池入りの製品でした。充電中や、車内など高温になる場所での保管中に起きた事故が今回も並んでいます。

まとめ

消費者庁が2026年9月29日に公表した重大製品事故で、リコール中のAnker Power Bank(20000mAh, 22.5W, Built-In USB-C ケーブル)を充電中に起きた火災が特記事項として挙げられました。事故は2026年7月27日に千葉県で発生し、原因は調査中です。リコールの対象となった事象によるものかどうかも、現時点では分かっていません。

リコールは2024年9月17日に始まり、2025年6月26日に対象を広げています。回収率は46.0%(2026年9月28日時点)で、リコール対象の内容による火災は2025年度に7件報告されています(原因調査中を含む)。

対象は型番A1647のブラック、ホワイト、ピンク、パープル、グリーンの5色で、2025年6月26日までに日本国内で購入した全ての製品です。背面の製品名とケーブル一体型の本体が目印です。持っていたら使用をやめ、オンライン受付フォームから回収キットを申し込んでください。交換先はAnker Power Bank(20000mAh, 87W, Built-In USB-C ケーブル)、返金なら7,490円(税込)です。

Source: 消費者庁「消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について」(2026年9月29日)/アンカー・ジャパン「弊社モバイルバッテリー4製品に関するお詫びと自主回収のお知らせ」/アンカー・ジャパン モバイルバッテリー回収受付フォーム(製品外観は消費者庁公表資料、カラー一覧はアンカー・ジャパン回収受付ページより)

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