今年こそはダイエットしたい!
……と心に決めて、ウォーキングやランニング等の運動に励んでいる人もいるでしょう。
しかし、ただ闇雲に運動をしても、効率的に痩せることはできません。
そこで今回の記事では、脂肪燃焼に適した心拍数「ファットバーンゾーン」と、そのゾーンをApple Watchで知る方法について解説します。
「ファットバーンゾーン」とは何か?
「ファットバーンゾーン」とは、脂肪燃焼が効率的に行われる心拍数の範囲のこと。
体感で言い表すと、「ちょっときついと感じる程度の運動」を指すと言われています。
つまり、ラクすぎるわけでもなく、逆に辛すぎるわけでもない、中くらいの強度の運動です。
その運動強度の一つの目安になるのが心拍数。
そのため心拍数を一つの指標に「このあたりがファットバーンゾーン」と把握することが可能なわけです。
なお、中くらいの強度の運動が脂肪燃焼に効果的なことは、厚生労働省のウェブサイト「e-ヘルスネット」においても言及(※)されています。
該当部分を要約すると以下のような形です。
・運動強度が低くても高くても、脂肪燃焼は行われるので、強度はその人に合ったものでよい
・ただし、低強度の運動の場合は、エネルギー消費量を増やすのに長い時間がかかる
・逆に運動が高強度すぎると、長い時間続けることが難しいため、適度な運動時間を確保しにくい
・そのため効率の面から考えると、中強度運動を比較的長めに行う方法が理想的である
※内臓脂肪減少のための運動 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-05-002.html
以下に、分かりやすい表も記載します。
ファットバーンゾーンは、簡易的な計算では「最大心拍数の65~80%」の範囲内の数値と言われているので、下記のフィットネスゾーンとカーディオゾーンの中間部分あたり……とイメージすると分かりやすいでしょう。
心拍ゾーン | 最大心拍数に対する割合 | 特徴・効果 |
---|---|---|
リラックスゾーン | ~50% | 安静時、軽いストレッチやウォーキング程度 |
フィットネスゾーン | 50〜69% | 脂肪燃焼効率が高い。有酸素運動・長時間の運動に最適 |
カーディオゾーン | 70〜84% | 心肺機能の向上に効果的。中強度~高強度の運動 |
ピークゾーン | 85%~ | 高強度のトレーニング。持久力や筋力アップに効果的 |
ファットバーンゾーンの計算法
上に書いたように、ファットバーンゾーンは、簡易的な計算では「最大心拍数の65~80%」の範囲内の数値と言われています。
もう少し難しい計算方法では、年齢や安静時心拍数から運動強度を算出する「カルボーネン法」というものがあり、
・(220-年齢-安静時心拍数)×目標係数(40~60%)+安静時心拍数
という形でも計算ができます。なお「220-年齢」の部分は最大心拍数に置き換えられるので、
・(最大心拍数-安静時心拍数)×目標係数(40~60%)+安静時心拍数
という形で今回は計算してみましょう。
分かりやすく書くと以下のような形ですので、下記を目安に使ってもいいでしょう。
年齢 | 最大心拍数(目安) | ファットバーンゾーン(50〜69%)の心拍数 |
---|---|---|
20歳 | 220 − 20 = 200 bpm | 100〜138 bpm |
30歳 | 220 − 30 = 190 bpm | 95〜131 bpm |
40歳 | 220 − 40 = 180 bpm | 90〜124 bpm |
50歳 | 220 − 50 = 170 bpm | 85〜117 bpm |
60歳 | 220 − 60 = 160 bpm | 80〜110 bpm |
心拍数の把握で役に立つのがスマートウォッチ
そして心拍数の計測に役立つのがスマートウォッチ。
Apple Watchをはじめとしたハイエンドなスマートウォッチは、心拍計測でも一定の精度を持っていますし、着用していれば心拍数を自動で常時計測してくれるので、その数値を参考にしましょう。
筆者はApple Watchを1年以上着用しているので、そこで計測された心拍数を今回は参考にします。
まず安静時心拍数は61-67拍(あいだをとって計算では64としておきます)。
この数値はiPhoneアプリの「ヘルスケア」で確認ができます。
一方で最大心拍数は、過去1年間のデータを見ると181でした。
筆者は39歳なので、「カルボーネン法」の計算式である220-39の数値と怖いくらいにピタリと一致。
小さなズレはあるでしょうが、180程度で計算しておけば間違いなさそうです。
……というわけで計算式に数値を当てはめてみると、以下のようになります。
(181-64)×40~60%+64=110.8~134.2
四捨五入すると、111~134が筆者のファットバーンゾーンというわけです。
なお簡易的な計算式である「最大心拍数の65~80%」の場合は、筆者のファットバーンゾーンは118~144となります。
なお、Apple Watchを着用してからまったく運動をしていない人は、最大心拍数も正確な値が出ていないはずなので、220-年齢を仮の最大心拍数として計算をしましょう!
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!
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