iPhoneを使いはじめたユーザーの多くが直面する地味な問題に、「『アイフォン』とテキストを入力しても英字の『iPhone』に変換ができない」というものがあります。
そして、入力をいろいろ試しているうちに、「あ、『アイフォン』じゃなく『アイフォーン』と入力すると『iPhone』に変換できる!」と気付いた人も多いと思います。
しかし、日本語の自然な発音を考えると「iPhone」のカタカナ表記が「アイフォーン」なのは、かなり不自然。
この理由、みなさんご存知でしょうか?
知っている人は知っている話ですが、この一見おかしな状況には、明確な理由があります。
背景にあるのは商標問題
このカタカナ表記が「アイフォーン」になるのは、実は商標問題が関係しているのだといいます。
あるツイッター上での会話から、これを詳しく掘り下げてみます。
「『アイフォン』で登録したら大手携帯キャリアがそれを商標登録してしまった」という仕組みのようです。
つまり、もし「『アイフォン』という表記」を一般的にしてしまうと、大手携帯キャリアがそれを商標登録する可能性があります。
そこで、Appleは「『アイフォーン』という、日本語の自然な発音から少しズレた表記」を公式用語として採用することで、それが商標登録されるのを防いだというわけです。
Apple が『アイフォーン』という表記を選んだ理由

Apple 日本法人の公式発表やApple Store の表記でも、「iPhone」の呼び方としては「『アイフォーン』」が採用されています。
ただし、逆説的なことに、日本語の自然な発音から少しズレているからこそ、この表記に守られているという面もあります。
もし「『アイフォン』という発音」が一般的になってしまうと、大手携帯キャリアなどがそれを商標登録する可能性があります。
そうなると、iPhone のカタカナ表記を自由に使うことができなくなってしまいます。
逆に、「『アイフォーン』という少し変わった表記」だからこそ、それが一般的な商品名として認識され、商標登録の対象から外れる可能性が高いのです。
同じ理由で商標から守られている他の製品も

実は、同じような理由で、カタカナ表記が「自然な発音」とズレている製品は、ほかにもあります。
たとえば、Microsoft の「Windows」は、日本ではカタカナで「ウィンドウズ」と表記されます。
しかし、英語の自然な発音に合わせるなら「ウインドウズ」でもいいはずですが、そうではなく「ウィンドウズ」という表記が採用されています。
これも、「『ウインドウズ』という表記が一般的になるのを避けるため」という理由があるとの見方もあります。
**ただし、「アイフォーン」と「アイフォン」については、実は日本語の辞書(『NHK 放送文化研究所』の『言葉のハンドブック』など)にも掲載されており、両者とも「適切な表記」とされているようです。**
ですので、「『アイフォン』がダメで『アイフォーン』が正解」というわけではなく、「Apple 日本法人の公式表記が『アイフォーン』である」というのが正しい理解です。
翻訳の都合でこう決まったという説も

も一つ、別の説として挙げられるのが「翻訳の都合」です。
「iPhone」の「i」は lowercase(小文字)であり、これを日本語で表現するときに「小文字の i」を「ィ」に変換することで、「アイフォーン」という表記になったという説です。
英語では小文字と大文字に意味的な違いがあり、Apple はこの「i」を lowercase にすることでブランドの独自性を演出しています。
そこで、日本語にも「このニュアンスを伝える」という意図から、わざと「『アイフォーン』という、少し個性的な表記」を採用したのではないかという考え方もあります。
まとめ
いずれにせよ、「アイフォーン」という表記には、「商標的な理由」や「翻訳の都合」など、いくつかの説が存在します。
実際のところが何であれ、Apple 日本法人の公式な表記としては「『アイフォーン』」が採用されているので、これを基準に考えるのが正解です。
ただし、一般的な日本語の自然な発音を考えるなら「『アイフォン』」でも間違いではなく、日本語の辞書にも両者とも掲載されているので、どちらでもいいと言えます。
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