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Apple Watchの「バイタル」アプリは、寝ている間に測った心拍数や呼吸数などの健康指標を1つの画面にまとめ、ふだんの範囲から外れていないかを一目で見せてくれる機能です。2024年のwatchOS 11で登場しました。
2026年9月に発売されたApple Watch Series 12とApple Watch Ultra 4では、表示される指標の一部が変わりました。この記事では、バイタルアプリで何が分かるのか、通知が届く条件、iPhoneでの確認方法を、新しいモデルでの違いも含めて解説します。
(2026年9月28日更新:Series 12とUltra 4での変更を追記し、iPhoneでの確認方法と対応モデルの記述を修正しました)
バイタルアプリで確認できる5つの指標

バイタルアプリは、Apple Watchを着けて寝ている間に測った指標を自動で記録し、指標ごとに自分のふだんの範囲を決めて比べます。表示される指標は次の5つです。Series 12とUltra 4では、5つ目の睡眠時間が心拍変動(回復時HRV)に替わっています。
| 指標 | 分かること | Series 12・Ultra 4 |
|---|---|---|
| 心拍数 | 睡眠中の心拍数。体調の変化や疲れの手がかりになる | ○ |
| 呼吸数 | 1分あたりの呼吸の回数 | ○ |
| 手首皮膚温 | 睡眠中の手首の温度のふだんとの差。発熱などの手がかりになる | ○ |
| 血中酸素ウェルネス | 血液に取り込まれた酸素のレベル(対応機種のみ) | ○ |
| 睡眠時間 | 前の晩にどれだけ眠ったか | 心拍変動(回復時HRV)に置き換え |
どの指標も、アプリを開くだけで確認できます。特別な操作は要りません。ふだんの範囲を決めるには、Apple Watchを着けて7晩寝る必要があります。

左は2025年6月に撮った以前のApple Watchの画面、右が2026年9月のSeries 12です。5つ目のアイコンが、ベッド(睡眠時間)から心拍の波形(心拍変動)に変わっています。睡眠時間が記録されなくなったわけではなく、睡眠アプリや睡眠スコアで引き続き確認できます。
複数の指標が範囲を外れると通知が届く

バイタルアプリは、指標がふだんの範囲から外れていないかを毎晩確かめます。初期設定では、夜間の測定値のうち2つ以上が範囲を外れたときに、翌朝通知が届きます。1つだけ外れた日に、そのたびに知らせてくることはありません。
通知には、関係しそうな要因も表示されます。Appleは、服薬や高度の変化、飲酒、病気などが指標に影響することがあると説明しています。たとえば手首皮膚温と心拍数がそろってふだんより高ければ、体調の変化を疑うきっかけになります。
範囲から外れた指標は、画面の点の位置で分かります。上の画像のように、ふだんの範囲を示す帯の外側に点が表示されます。通知の設定は、Apple Watchの設定アプリの「バイタル」で変えられます。
iPhoneではヘルスケアアプリの「ブラウズ」から見る

バイタルのデータは、iPhoneでも確認できます。iPhoneには専用のアプリはなく、ヘルスケアアプリの中で見る形です。ヘルスケアアプリを開き、「ブラウズ」をタップしてから「バイタル」をタップします。
iPhoneでは、日・週・月・6か月の単位で記録をさかのぼれるので、Apple Watchの小さな画面よりも変化の流れを追いやすくなります。上の画面はSeries 12の9月28日の記録で、回復時HRVは40ミリ秒でした。いちばん下の「睡眠の長さ」の行は「–」と空欄になっていて、睡眠時間が心拍変動に置き換わったことがiPhoneの画面でも分かります。
Series 12とUltra 4では日中バイタルと準備度にもつながる

Series 12とUltra 4では、夜間のバイタルに加えて、日中のバイタルも見られるようになりました。日中に見られるのは心拍数と心拍変動の2項目で、夜間と日中の表示はボタンで切り替えられます。日中バイタルを使えるのは、この2機種だけです。
バイタルの状態は、同じ2機種の新機能「準備度」のスコアにも使われます。バイタルがふだんの範囲を外れると準備度スコアは下がり、すべての指標が通常か良好なら上がります。準備度はApple Watchを着けて7晩以上寝ないと表示されません。表示されるまでの条件は準備度が「データなし」で表示されない理由にまとめています。
対応するApple Watchのモデル

バイタルアプリは、watchOS 11以降を搭載したApple Watchで使えます。watchOS 11は、Apple Watch Series 6以降に提供されたOSです。現行モデルでは、Series 12、Ultra 4、SE 3のいずれでも使えます。
ただし、表示される指標は機種によって違います。血中酸素ウェルネスは対応している機種だけで、心拍変動(回復時HRV)と日中バイタルはSeries 12とUltra 4だけです。それ以外の機種では、これまでどおり睡眠時間が表示されます。
日常生活における活用シーン

バイタルアプリは、日々の健康管理に多様なかたちで役立ちます。たとえば、朝起きたときに前日との体調の違いを確認したり、仕事や旅行などで疲れがたまったときに変化を察知したりといった使い方ができます。
風邪のひき始めや不調の兆しを感じたときに過去のデータを確認すれば、早めの対応につながります。運動後の回復の具合を見たいときは、心拍数回復とあわせて見るのも一つの方法です。
Appleは、Apple Watchは医療機器ではなく、バイタルアプリはウェルネスのための機能だと注意しています。範囲を外れた日が続いて気になるときは、医師に相談してください。
まとめ:Apple Watchが“気づき”を与える健康ツールに

バイタルアプリは、寝ている間に測った複数の指標をまとめ、ふだんとの違いを一目で見せてくれます。Series 12とUltra 4では、睡眠時間の代わりに心拍変動が入り、日中のバイタルや準備度とも結びつきました。
自分の体と向き合うきっかけとして、まずは毎晩Apple Watchを着けて寝て、ふだんの範囲を作るところから始めてみてください。
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