スマートウォッチ=通知を見る、画面を操作するもの……そんな常識が変わろうとしています。
近年、“スクリーンレス”や“非通知型”といったコンセプトを掲げた新しいスマートバンド・ウェアラブルデバイスが続々登場しています。
本記事では、ポラールが発表した全く新しいコンセプトのリストデバイスを中心に、話題のAmazfit Helio Strapや、世界唯一の「摂取カロリー自動計測」が可能なHEALBE GoBe Uまで、画面に依存しない次世代ウェアラブルの最新動向を紹介します。
ポラールの新モデル:スクリーンレス&非通知型リストデバイス
発売予定:2025年9月
ポラールが2025年秋に発売予定の新型リストデバイスは、なんと液晶画面を一切持たない“スクリーンレス”設計。通知やアラートも届かず、ただ静かに身体の状態を記録します。
このデバイスはユーザーが自身のタイミングでアプリを確認するというスタイル。常に情報を見せられるのではなく、「テクノロジーと距離を保つ」という視点が重視されています。
・サブスクリプション不要、買ってすぐ使える
・睡眠・運動・コンディションの記録に特化
・画面に縛られないデジタルデトックス体験
・装着を忘れるような快適性を実現
従来のスマートウォッチにある“常に画面を見る”スタイルとは一線を画し、心身を整えるための道具としての位置づけが印象的です。
詳しい紹介記事はこちらです。
通知も画面もなし!ポラールの新ウェアラブルで“静かな健康管理”が始まる
Amazfit Helio Strap:リスト型で胸部モニター並みの高精度
価格:15,900円(税込)
アマズフィットの新型スマートバンド「Helio Strap」は、画面こそあるものの、心拍測定精度に特化した設計により「見る」より「測る」を重視したモデルです。
・新技術「5PDデュアルライト」+AIにより、胸部ストラップ並みの心拍精度を実現
・最大10日間のバッテリー(24時間心拍モニタリング中でも)
・27種のスポーツモードに対応、リカバリー指標「BioChargeスコア」表示
・サブスクリプション不要で主要機能がすぐ使える
この製品も、「アプリで見る前提」を基本としつつ、計測に徹するストイックさが特徴。通知機能よりも“正確な記録”を求めるユーザーに向けた設計です。
詳しい紹介記事はこちらです。
Amazfitの最新モデルが日本上陸! ゴルフ対応の「Balance 2」や高精度バンド「Helio Strap」など3製品を同時発売
HEALBE GoBe U:カロリーを自動計測する“見えない”デバイス
発売日・価格:未定(2025年発売予定)
ヘルステック企業HEALBEが開発したGoBeシリーズの次世代モデル「GoBe U」は、従来モデルGoBe3の機能はそのままに、より軽量で快適な装着感を実現。
最大の特徴は、世界で唯一「摂取カロリーを自動計測できる」スマートバンドである点です。画面を見る必要がなく、食べたものを記録しなくても栄養管理ができるという、従来にはない画期的なデバイスです。
・摂取カロリーを自動で可視化
・ストレスや睡眠の測定精度も向上
・バッテリーや価格の詳細は今後発表予定
Garminも参入、画面を持たない“睡眠専用”ウェアラブル
こうした“画面なし”デバイスの流れは、スマートリングだけでなくスマートバンドの新しい形にも波及しています。
その代表的な例が、Garminが2025年8月に発売を予定している「Index Sleep Monitor」です。
この製品はディスプレイを持たず、上腕に装着するアームバンド型のデバイスとして設計されており、まさに「寝ること」に特化した設計が特徴。
重量は本体14.5gと非常に軽量で、バンド部分もナイロンとスパンデックス素材を採用するなど、長時間の装着でも違和感を感じにくい設計です。
Garmin独自のセンサー技術により、睡眠サイクル、ストレス、HRV(心拍変動)、皮膚温、呼吸変動などを計測可能で、データはスマートフォンアプリ「Garmin Connect」上で確認。起床タイミングを振動で知らせるスマートアラーム機能や、女性向けの月経・排卵日予測にも対応しています。
睡眠中のウェアラブル着用に抵抗があった人や、ディスプレイの光や重量が気になっていた層にも、非常に魅力的な提案といえるでしょう。
“見ない”からこそ得られる健康のかたち
スマートウォッチは、これまで「見る」ことが基本でした。しかし今、通知疲れやスマホ依存に対する反動として、“見ないこと”が価値になる時代に突入しつつあります。
スクリーンレスのポラール、超精度のAmazfit、そして食生活すら“自動記録”できるHEALBE……いずれも共通しているのは、「人間らしい感覚」と「テクノロジー」の新しい融合です。
日々の暮らしをより自然に、ストレスなく、健康的にする新世代ウェアラブル。これからは“画面を見ない”スマートウォッチが、ひとつの新常識になるかもしれません。
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!
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