Meta(旧Facebook)が再びスマートウォッチ市場に参入する動きを見せています。中国メーカーとの連携による製造体制や、カメラ搭載の仕様、発表時期の予測など、各種報道をもとにその詳細をまとめました。
MetaがHuaqinと提携し、スマートウォッチ開発を再始動
台湾メディアのDIGITIMESが報じたところによれば、Metaは中国のODM企業「Huaqin(華勤技術)」と提携し、スマートウォッチ開発を再開したとのことです。
HuaqinはSamsung、Xiaomi、Huaweiなどの大手ブランドの製造を請け負ってきた実績を持つ企業。低コストかつ大量生産に優れたパートナーを確保したことで、Metaは製造面での課題をクリアしつつ、競争力のある製品投入を目指しているとみられます。
発表は2025年9月の「Meta Connect」で?
複数のメディア(9to5MacやNotebookcheck)が報じているように、Metaは2025年9月17日〜18日に開催予定の年次イベント「Meta Connect」で、このスマートウォッチを発表する可能性が高いとされています。
2022年には一度開発を中止したMetaのスマートウォッチですが、今回はAIやXR領域と連携するプロダクトとしての再定義がなされている模様です。
前面・背面にカメラを搭載?
この新型スマートウォッチの最大の特徴は、前面と背面にカメラを搭載しているという点です。
「Milan」という開発コードネームが噂されている本機は、取り外し可能なディスプレイ部を持ち、AIやAR体験と組み合わせて使える設計になると見られています。Metaが進めるARグラス「Ray-Ban Meta」シリーズとの連携も想定されており、スマートウォッチが入力・記録デバイスとしての役割を担うと期待されています。
OSや機能、価格の予想
OSはGoogleのWear OSではなく、独自にカスタマイズされたAndroidベースのOSが搭載される可能性が高いと報じられています。
主な機能としては以下のような内容が予想されています。
・健康管理(心拍・歩数・睡眠など)
・モバイル決済
・メッセージ通知、通話対応
・AIによる画像処理
・AR/VR連携機能(将来的に)
価格は米メディアの予想で約349ドル(日本円で5万円前後)になるとされており、Apple WatchやGalaxy Watchと真っ向勝負する価格帯となりそうです。
Metaのウェアラブル戦略の一環か
Metaは既にARスマートグラス「Ray-Ban Meta」や、筋電センサーを用いたリストバンド型デバイスなど、独自のウェアラブル戦略を推進しています。今回のスマートウォッチはその流れを補完するものであり、単体の製品というよりもXR・AI連携を意識した統合的エコシステムの一部としての位置づけが濃厚です。
まとめ:Metaのスマートウォッチ、ついに本格参入か
2025年秋にも発表が予想されるMetaのスマートウォッチ。Huaqinとの提携、カメラ機能の搭載、XRとの連携など、既存のスマートウォッチにはない独自性を備えた製品になる可能性があります。
Apple WatchやPixel Watch、Galaxy Watchといった既存勢力にどのように挑むのか、注目が集まります。
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。