検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. スマートウォッチで運動継続率が7倍に! 2型糖尿病患者を対象にした最新研究が明らかに

スマートウォッチで運動継続率が7倍に! 2型糖尿病患者を対象にした最新研究が明らかに

NEWS

公開日:

 

運動を始めるのは簡単でも、続けるのは難しい――。多くの人が経験する課題に対し、「スマートウォッチを活用することで運動を続けられる可能性が大幅に高まる」という最新研究が発表されました。

最新研究の概要

英リバプール・ジョン・ムーア大学のMatthew Cocks氏と、バーミンガム大学のKatie Hesketh氏らの研究チームが、2型糖尿病を新たに診断された125人の成人(40~75歳)を対象に調査を実施しました。
参加者全員が専門家と共に、6か月間の個別運動プラン(週150分の中~高強度運動と日常活動の増加を目標)を設計。サポートは電話やビデオ通話で行われました。

その中で半数の参加者にはスマートウォッチを配布し、活動量・心拍の計測、アプリでの進捗確認、個別メッセージ、コーチとの双方向コミュニケーションといった機能を提供しました。

注目すべき成果

結果は驚くべきものでした。

・スマートウォッチを使用した人は運動を始める確率が10倍
・6か月後に運動を継続している確率は7倍
・1年後でも活動的である確率は3倍に上昇
・推奨される週の運動量を満たした人はスマートウォッチ群で50%超、一方で対照群は17%にとどまりました

なぜ効果があったのか?

参加者からは「柔軟に調整できるプラン」「進捗に応じた個別メッセージ」「スマートウォッチによるフィードバック」が大きなモチベーションにつながったとの声がありました。
初期段階で技術に戸惑うケースもありましたが、多くの人がすぐに順応し、習慣化に成功しました。

過去の研究との関連

この研究は、過去に行われたペドメーター(歩数計)や活動量計の研究とも一致しています。例えば、45~75歳の非活動的な成人に歩数計とアドバイスを与えた研究では、12週間で1日平均660歩増加。その効果は3年後にも持続していました。
さらに2022年のメタ分析(160以上のランダム化比較試験の統合)では、ウェアラブルの利用で1日あたり約1,800歩の増加が確認されています。

スマートウォッチを効果的に活用するコツ

研究チームは、以下のような使い方が効果的だと提言しています。

・具体的で現実的な目標を立てる
・スケジュールに運動時間を組み込む
・活動の進捗を記録・確認する
・小さな成果を報酬として積み重ねる
・仲間やコーチと共有する
・「道具」であることを忘れず、習慣化に活かす

まとめ

今回の研究は2型糖尿病患者を対象としたものでしたが、一般の人々にも当てはまる結果が得られています。
スマートウォッチは単なるガジェットではなく、長期的に運動を継続するための強力なサポートツールになり得ることが科学的に示されました。

出典:DOI論文ページThe Conversation記事

スマートウォッチやフィットネストラッカーを生活に取り入れることで、あなたの運動習慣も大きく変わるかもしれません。

関連記事

NEWSカテゴリーの最新記事はこちら

スマートウォッチの使い方・基礎知識まとめ

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. IKEAがMatter対応の新スマートホーム製品を21点発表。グローバルサイトで公開された次世代シリーズの全貌

  2. Galaxyスマートウォッチが今年最大級の値下げ! Amazon&楽天ブラックフライデー2025で最新モデルが勢ぞろい

  3. 米Forbesが「2025年ベストスマートウォッチ」を発表。専門メディア視点でランキングの妥当性を考察

  4. 【Amazonブラックフライデー2025】スマートウォッチが続々値下げ! 人気ブランドの最新セール情報まとめ(編集部調べ・11月30日更新)

  5. ChatGPTに西洋占星術の結果を分析させると「当たりすぎて怖い」? その“的中感”の正体を徹底解説

  6. 【速報】UltraHuman Ring Pro が商標登録。NFC決済対応の“再設計モデル”が登場間近か

  7. スマートリングの次は“耳”へ。米国で血流トラッキング搭載のスマートイヤリングがデビュー

  8. 米スポーツ界では当たり前。スマートリングの活用が日本でも広がる気配――プロ野球選手の着用例も登場

  9. スマートホームを支える共通規格「Matter」とは?仕組みとメリットをやさしく解説

  10. 【ブラックフライデー2025】スマートリングが続々セール!人気モデルが今年最大規模の値下げに

   

NEW CONTENTS

  1. 村田製作所がCES 2026で“次世代スマートリング技術”を公開へ。国内外メーカーを支える基盤技術として注目

  2. Apple Watchの「転倒検出」が登山者を救助。視界ゼロのまま山肌を滑落した男性を救った“最後の頼り”とは

  3. Apple Watchの「高血圧パターンの通知」の使用説明書を徹底解説。日本版とグローバル版の違いも

  4. 最高級プエブロレザー使用の「ゴールドマイニング・Apple Watchレザーバンド」が発売。イタリア革 × 日本職人の新シリーズ

  5. スマートリング市場は2025年に400万台規模へ。Omdia調査が描く「次世代ヘルスエコシステム」の姿とは

  6. Apple Watch Series 10の整備済製品が追加!12月5日13時の最新在庫まとめ

  7. 米Forbesが「2025年ベストスマートウォッチ」を発表。専門メディア視点でランキングの妥当性を考察

  8. Apple Watchの高血圧通知を支える“2,000人超の臨床データ”とは? 日本提供開始で知っておきたい科学的根拠

  9. Apple Watchの「高血圧パターン通知」が日本上陸。その詳細と米国メディアや専門医の評価とは

  10. スマートホームを支える共通規格「Matter」とは?仕組みとメリットをやさしく解説