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Appleが市場シェア1/3を達成! Wear OSは大苦戦もSamsungと統合で巻き返し? スマートウォッチ世界市場の最新レポート

NEWS

2021.06.08

カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ社が、2021年第1四半期のスマートウォッチのグローバル出荷台数のシェア状況を発表(Global Smartwatch Model Trackerによる調査)。Appleは首位の座を維持しただけでなく、新しいシリーズ6の人気で前年同期比5割の成長を達成。市場全体の成長の起爆剤にもなり、結果的に、Appleの市場シェアは3%ポイント増加しました。
Samsungの出荷も、Galaxy Watch 3とGalaxy Watch Activeシリーズの人気が貢献したことで年同期比で27%増加。ただ成長率は市場平均を下回り、シェアを多少落とす結果に。Huaweiも、好調だった一年前の四半期と比べて、シェアが低下し続けています。なおこの台数には、基本レベルの独自OSやRTOS(リアルタイムOS; XiaomiやOPPOが採用)を搭載したベーシックなスマートウォッチ、キッズ向けスマートウォッチ(例: BBK、Huawei、Vodafone Neoが発売)、高機能スマートウォッチ(Apple、Samsung、Garmin製など)が含まれています。


図1: スマートウォッチグローバル出荷台数シェア 2021年と2020年の第1四半期比較(%)

出典: Counterpoint Research Global Smartwatch Tracker, Q1 2021

※BBK分は同社の海外市場での子供向けウォッチのブランドであるimooのロゴで示しており、同社が中国国内向けにXTC 小天才のブランドで出荷している数量を含んでいます。

カウンターポイント社シニアアナリストSujeong Lim氏は「Appleは、良いタイミングで製品ラインナップをWatch SEからシリーズ6まで広げ、首位の座をさらに確固たるものにした。Samsungが中位価格帯の製品を発売し成長加速を狙うのは、このAppleの動きに対応するものであろう」と分析しています。

OS別のシェアではWear OSが大苦戦。市場シェアは4%に

スマートウォッチのOSは、10億台のiPhoneユーザーたちのスマートウォッチ購入率の増加をうけて、AppleのWatchOSが市場の1/3以上を占めています。その一方で、GoogleのWear OSはスマートウォッチでそこまで成功していません。その理由の一つは、スマートウォッチメーカーはそれぞれ独自OS(Fitbit OS、 Tizen、Garmin OSなど)を開発して搭載していることにあります。それに加えて、Wear OSは機能、電池寿命最適化、サポートするチップセットの面で見劣りする部分があり、その結果、スマートウォッチグローバル市場でのシェアは、わずか4%に留まっています。

図2: スマートウォッチグローバル出荷台数 OS別のシェア (%)

出典: Counterpoint Research Global Smartwatch Tracker, Q1 2021

Google-Samsungの統合で状況に変化も?

しかし、Google I/Oのイベントで先週アナウンスされた、Google-Samsungパートナーシップによって、この状況は近々一変する可能性を秘めており、GoogleはSamsungのTizen OSをGoogle Wear OSに統合し、35億台のAndroidユーザーベースを背景に、全力でテコ入れを図ろうとしています。Lim氏はこの点に関して次の通り述べています。

「うまくいけば、Googleの新しいWearプラットフォームは、この秋遅くに発売予定の次世代Galaxy Watchに搭載されるだろう。両社にとってメリットがある話になる。この統合の主要目標は、単に電池寿命などの性能改善に留まらず、AIの改良、新しいアプリやサービス、そしてAndroidスマートフォンとの連携を含んでいる。Samsungにとっては、これまでより広くAndroidスマートフォンユーザー全体を対象としてビジネスを展開できる。また、Googleは、Fitbit買収が完了したことを受けて、Wearプラットフォームのフィットネス関連の機能やサービスとの統合を強化できるようになった」

Google-Samsungのアナウンスに関して、カウンターポイント社調査担当VPのNeil Shah氏は次の通りコメントしています。

「Googleがウェアラブル業界において意欲的な事業展開を実現する上で、今回の提携は素晴らしい一手である。Tizen OS、Wear OS、Fitbit OSと、3領域それぞれで最高なものを統合することで、強固なWear機器のポートフォリオを築くことができる。この統合によって、GoogleのWearプラットフォームのパワーが増し、多くの開発者を惹きつけ、ウォッチの新たなユーザー体験が生まれるだろう。」

また、ハイテク企業がなぜここまでリストデバイス(手首につける機器)に熱心なのかについて、Shah氏は次の通り述べています。

「ウェアラブルのデバイスとサービスは、Apple、Google、Facebook、Amazonなどの企業にとって今後重要なカテゴリーになる。なぜなら、彼らはヘルスケア、医薬、保険の業種に、直接・間接に事業を拡大しつつあるからだ。例えば、AppleのFitness+サービスは、その分析と予測に基づいて薬やヘルスケアソリューションを売る、というクロスセルを実現している。また、先進的な音声認識AIや機械学習を搭載することで、リストデバイスはハイテク企業にとって、この10年の重要セグメントとなるだろう。グラスなど視覚を使う機器や、脳と直接インターフェースする機器が出てくるまで、この状況が続くだろう」

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