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Apple Watchの「GPS」「セルラー」の違いを徹底解説! 【2025年版】

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2024.10.02

「よし!買おう」と決意した後も、実はほかにも決めなければいけないことが本当に多いApple Watch。

最新のSeries 10に決めた場合でも、

「GPS + セルラーモデルにするか、GPSモデルにするか」
「ケースはアルミか、ステンレススチールか」
「ケースの色は黒系にするかシルバー系にするか。それともレッドか」
「ケースのサイズは42mmか46mmか」
「バンドはどれにするか」

などなど、迷うポイントが沢山あります。今回はその中でも「GPS + Cellularモデルにするか、GPSモデルにするか」の問題について掘り下げていきます!

なお動画でも下記と同じ内容をお話していますので、動画で見たい方はこちらをどうぞ。

違いは「単独で通信できるか否か」


通信方式について「GPSモデル」「GPS + Cellularモデル」(以下、セルラーモデル)の2種類があるApple Watch。

公式の通販で買おうとしても、モデルによっては選択が必須となる項目です。

両者の違いはAppleの公式サイトにも書かれていますが、ごく簡単に言ってしまえば「iPhoneがなくても単独で通信できるかどうか」です。

・セルラーモデル:Apple Watchだけで通信ができる
・GPSモデル:Apple Watch(GPSモデル)がBluetoothまたはWi-Fi経由でiPhoneに接続されていないと通信できない

と考えておけばOKです。

もっと分かりやすく書いてしまえば、

「スマホが近くにない状態で通信できるか」ということですね。

具体的には、セルラーモデルでは、Apple Watch単体で(スマホが近くにない状態で)下記のようなことが可能です。

・メールやSMSの送受信
・iPhoneと同じ電話番号での通話
・Apple MusicやApple Podcastのストリーミング再生
・天気の表示
・Siri

つまり、単体でスマホと同じように通信機能を使った操作ができるというわけですね。

またセルラーモデルでは国際ローミングを使えば、海外の旅先でも多くの場所で電話をかけたり、メッセージを送ったり、音楽をストリーミングしたり、緊急時に助けを呼ぶことができます。

そして海外旅行中の緊急時に通報したい時も、サイドボタンを長押しするだけで通報が可能です。

ファミリー共有設定も使える!

また、iPhoneを持たない家族がセルラーモデルを契約した場合、家族のiPhoneとペアリングをしてApple Watchを利用する「ファミリー共有設定」というものが利用できます。

スマホなしでも電話番号も持って通話もできるという、非常に便利な機能です!

詳しくは下記の記事を御覧ください。

【合わせて読みたい】スマホなしでも電話番号を持って通話が可能! Apple Watchのファミリー共有設定とは?

Apple Watch単独で通信するシチュエーションって、ある……?

iPhoneを持たず、Apple Watchだけを持って外出するシチュエーションとして考えられるのは、ランニング等のワークアウトでしょうか。

そのため「ランニング中にApple Watchを使いたい」という人には、セルラーモデルはメリットがあると言えます(ただし、詳しくは後述しますが、セルラーモデルじゃなくてもランニングの記録はできますし、音楽の再生もできます)。

また近所のコンビニに買い物に行く場合なども、iPhoneを持たずに出かけられるのは便利といえば便利です。

また「iPhoneを持ち忘れて外出してしまったときにも通話ができる」「iPhoneを置いたままトイレに入ったときも通話ができる」なんていうメリットもあるといえばありそうです。

またiPhoneのバッテリーが切れてしまったときにも、Apple Watchでメールが読めたり電話ができたり、天気が見れたりするのも便利といえば便利かもしれません。

災害時や緊急時にApple Watchを単体で使える

そして、「災害時や緊急時にApple Watchを単体で使える」というのもメリットといえるでしょう。

たとえば「地震などの大災害で自分が押しつぶされた家の中に閉じ込められて、手元にiPhoneもないけど、Apple Watchは腕に付けていたから、それで連絡ができた……!」なんてケースも考えられないわけではありません。

また、自然災害から急いで逃げ出したとき、スマホを持ち忘れちゃったけど、Apple Watchを身に着けていたので、家族と連絡がとれた……というケースも考えられます。

そうした備えとしてApple Watchをセルラーモデルにしておくという考え方もあり得るでしょう。

でも、セルラーモデルは月額料金がかかる

Apple Watch 料金

「単独で通信できるなら、セルラーモデルのほうが絶対便利じゃん! 自分はセルラーモデルにしよう」と多くの人が思うでしょうが、便利なものにはお金がかかるのが世の常。

セルラーモデルの通信には月額料金がかかります(なお、後に述べるように本体代金も高いです)。

料金はiPhoneを契約しているキャリアにより異なりますが、以下の金額です。高い金額ではないですが、「毎月この料金を払うか否か」も両モデルを選ぶ際の判断基準になるでしょう。

ドコモ:月額550円
ソフトバンク:月額385円
au:月額385円
楽天モバイル:月額550円
ahamo:月額550円

ただし、ソフトバンクはApple WatchのGPS + Cellularモデルの月額使用料を4年間0円にするキャンペーンを実施中なので、そちらを利用するとかなりオトクにセルラーモデルを利用できそうです!

【関連記事】ソフトバンクがApple WatchのGPS + Cellularモデルの月額使用料4年無料キャンペーンを実施中!

GPSモデルがあるのはアルミケースのみ

また、ケースをどの種類にするかによって、「GPSモデル」「セルラーモデル」は自動的に決まってしまう点もポイント。簡単に言うと、以下のような状況です。

・Apple Watch Series 10のアルミケース:セルラーモデル、GPSモデルのいずれかを選択可能
・Apple Watch Series 10のチタンケース:セルラーモデルのみ販売
・Apple Watch SE:セルラーモデル、GPSモデルのいずれかを選択可能
・Apple Watch Ultra:セルラーモデルのみ販売

つまり、

・Apple Watch Series 10のアルミケース、Apple Watch SEの場合のみ、セルラーモデル、GPSモデルのいずれかを選択可能
・それ以外の場合は自動的にセルラーモデルになる

という状況があるわけです。

アルミケース以外のApple Watchが欲しい人は、自動的にセルラーモデルを選ばざるをえなくなります。

ちなみに「Apple Watch Hermès」もセルラーモデルとなります。

「セルラーモデルを買って、通信契約はしない」という選択も可能

なお、「セルラーモデルのApple Watchを購入しつつ、月額費用の発生する通信契約はしない」という選択も可能です。

「チタンケースのApple Watchが欲しいけど、単独通信はしないし、通信費用がかかるのはイヤ」という人は通信契約ナシで購入しましょう。

実際、Apple Watch UltraやSeries 10のチタンケースでは、通信契約をせずに使っている人も多いかと思います。

Apple Watch単独での通信の必要性を感じていないなら、GPSモデルを選ぶほうが確実にオトクですが、「月額費用が発生するのはイヤだけど、将来的に単独通信も試してみたいかも……」という人は、セルラーモデルを買っておき、通信契約はしないのも手かもしれません。

セルラーモデルは本体価格もかなり高い

また、アルミケースについては、セルラーモデル、GPSモデルのどちらを購入するかによって、Series 10では本体価格が以下のように変わってきます。

・GPSモデル:59,800円
・GPS + セルラーモデル:75,800円

セルラーモデルはGPSモデルよりも15,000円高い価格設定です。

この金額差だけでも購入をためらう理由になりますよね…。

実はGPSモデルも色んなことができる


「セルラーモデルはiPhoneがなくても単独で通信できる」と書きましたが、GPSモデルも実はiPhoneの通信なしでもできることが沢山あります。

Apple公式のサイトでもまとめてあるページがあります。

具体的には以下のようなことです。

・ワークアウトの記録
・Apple Watch本体に同期しておいた音楽を聞く
・Apple Payでの買物
・Suicaでの決済(チャージは不可)

「なんだ、iPhoneなしでも色々できるじゃん!」と思う人が多いでしょう。

Apple WatchのGPSモデルは、名前の通り単独でGPSなどの位置測位システムに対応しているので、iPhoneのない状態でもワークアウトの移動の軌跡を記録可能。

そもそも、移動の軌跡以外のワークアウトの記録(時間、ランニングの速度、心拍数など)は通信不要で記録できるものなので、運動を記録したいだけならセルラーモデルにする必要は全くありません。

また音楽のストリーミング再生には通信が必要ですが、Apple Watchは本体に音楽を保存できるので、保存してしまえば通信不要で音楽再生が可能です。

なのでセルラーモデルにしなくても「ランニング中にApple Watchのみで音楽を聞く」というのは可能なのです。

またスマホ同様に電子決済のためのチップがApple Watchには内蔵されているので、Suicaでの決済なども通信不要で行えます。

iPhoneなしでも支払い決済までできてしまうとなると、いよいよ「GPSモデルでもいいのでは?」と思う人が増えてくると思います。

「ランニングにはiPhoneを持っていきたくないからセルラーモデルにしようかな」と思っていた人も、上記のできることを参考に再考してみてもいいかもしれません。

見た目での判別法は「デジタルクラウンに赤の線が入ってるか」

なおGPSモデルとセルラーモデルには、見た目上のちょっとした違いがあります。

それは、デジタルクラウン(上の写真の右側の出っ張ったボタン)に赤のラインが入っているか否か。

上の写真のように赤の選が入っているものは単独通信が可能なセルラーモデルです。

上記の画像はApple Watch Series7のNIKEモデルの一例ですが、こちらは赤い線が入っていないので、GPSモデルだと分かるわけです。

知り合いにApple Watchを持っている人がいて、赤い線が入っているモデルを使っていたら、「セルラーモデルってぶっちゃけ使い勝手どうですか?」と聞いてみるのもいいでしょう。

結局、どっちのモデルがいいの?

Apple Watch モデル

セルラーモデルがおすすめの人はこんな人

・ランニング等のときにiPhoneなしで通話をしたい、通知を受け取りたい、ストリーミングで音楽を聞きたい
・災害時や緊急時にApple Watchを単体で使えるようにしておきたい
・iPhoneがない家族にファミリー共有設定でApple Watchを持ってもらいたい
・海外で国際ローミング設定でApple Watchを使いたい

ランニング時の使用については、先に説明したとおりですが、意外と購入のポイントになるかもしれないのは3点目。

「故障等の不測の事態でiPhoneの通信ができなくなった」「iPhoneをなくしてしまった」という状態でもApple Watch単体で通話やSMSのやりとりが可能……というのは、セルラーモデルの大きな魅力といえるでしょう。

GPSモデルがおすすめの人はこんな人

・アルミケースでいいので安い価格でApple Watchを手に入れたい
・月額の通信契約をしたくない
・ランニング中も含めて、常にiPhoneを持ち歩いている
・ランニング中はメールや通話はできなくてもいいし、ダウンロードした曲を聞ければOK

やはりセルラーモデルとの大きな違いはランニング中の使用法。

最近はランニング中もiPhoneをストレスなく持ち歩けるバンドやウエストポーチがありますし、「ランニング中もiPhoneは持っていく」という人は、GPSモデルでも困ることはまずないでしょう。

ランニング中にお気に入りの音楽を聞く人は多いでしょうが、それも事前にApple WatchにダウンロードしておけばGPSモデルでも事足ります。

そして、「ランニング中も電話やメッセージを受け取れないと困る!」という人以外ならGPSモデルで事足りるといえます。

結論は「大半の人はGPSモデルで大丈夫!」

結論としては「大半の人はGPSモデルで大丈夫」ということ。

実際のところ、セルラーモデルを購入した人に話を聞いても、「居酒屋でiPhoneをテーブルに置いてトイレに行った時、通知がApple Watchに届いて便利だと思ったことが1回だけあった」みたいな話で、特にメリットは感じていないようでした。

ただ、デジタルギアとしてのApple Watchが好きで、「多少がお金がかかってもApple Watchの機能は完全フルで使いたい」「iPhoneを持たず、Apple Watch単体で通話をしてみたい」という人は、セルラーモデルにしてもいいかも。腕に付けた時計だけで通話って、やっぱりカッコいいですからね……。

あとはご自身の判断におまかせします!

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●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!

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