検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. Apple、Samsungなど大手のウェアラブル出荷量が軒並み減少! 2022年第4四半期のデータを読み解く

Apple、Samsungなど大手のウェアラブル出荷量が軒並み減少! 2022年第4四半期のデータを読み解く

NEWS

2023.03.15

ここ数年、ウェアラブル市場は急成長を続けてきました。

Apple社を始めとした各社がそうした機器の可能性を大きく広げていったことが大きな背景にあります。

ところが、市場調査会社『Canalys』が最近発表したレポート(*1)によると、2022年の第4四半期における世界のウェアラブル出荷量が減少したとのことです。

ウェアラブル機器と呼ばれるものが世間で注目され始めてから初めての現象らしいのですが、そのレポートの要点を紹介します。

*1. Canalys公式ウェブサイトの発表: https://www.canalys.com/newsroom/global-wearable-band-market-Q4-2022

ウェアラブル市場の成長にブレーキをかけた要因とは

Canalysのレポートによると、2022年の10月から12月に世界中で出荷されたウェアラブル製品の総数は約5000万個で、前年度の同時期と比較すると、実に18%も減少しました。

会社別に見ても、大手5社(Apple, Xiaomi, Huawei, Samsung, Google)すべてが減少しています。

最大シェアのApple社は年間では成長していますが、それでも第4四半期では減速から免れませんでした。

レポートではこうした現象が起きた主要な要因として、マクロ経済環境の変化による影響を指摘しています。

それにはサプライチェーンの混乱、インフレの進行、そして消費者の嗜好が変化していることなどが含まれます。

iPhoneユーザー層を背景に持つApple社が依然としてウェアラブル市場でもトップの座を守っています。

2位のGoogle社はFitbitが25%も減少したにもかかわらず、Pixel Watchが好調でした。他の大手3社はすべて前年比で出荷量が減少しました。

Canalys社ではウェアラブル機器をバンド、腕時計、そしてスマートウォッチの3種類に分けてデータの解析を行っていますが、今後はそうした分類は妥当性を失っていくかもしれません。新しい種類の機器が次々と生まれているからです。

Canalys社はスマートウォッチはこれからも年間10%くらいの成長を続けると予測しています。しかし、バンド系のウェアラブル機器が消費者の関心を失いつつあり、そのことが全体での成長率を鈍化させるだろうとのことです。

ウェアラブル市場はこれからもテクノロジー産業で大きな位置を占めていくが、その最大手企業であっても、世界的な経済動向からは無関係ではいられない。Canalys社はそのように結論しています。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)

アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


RANKING

  1. 超スムーズなApple WatchのSuica改札通過法! 時計の裏側の”腕タッチ”でもOK

  2. 日本で購入できるスマートウォッチ34ブランド完全ガイド【専門メディア選定、主要ブランドを網羅】

  3. Apple Watchの睡眠計測を睡眠改善に生かす5つのコツ

  4. Apple Watchで改札通過はなぜ“ダサい”と言われるのか? 所作・文化・見た目の心理を徹底分析

  5. スティーブ・ジョブズの名言「ハングリーであれ。愚かであれ。」の深層を解説

  6. 【保存版】スティーブ・ジョブズの名言100選|人生・仕事・創造性・リーダーシップのヒント

  7. Apple Watch「あるある」50選!ユーザーなら共感必至のネタ満載

  8. 【全文和訳】スティーブ・ジョブズ 伝説のスピーチ「2005年 スタンフォード大学卒業式」

  9. あの名機も生産終了…。国産スマートウォッチ「絶滅危機」の今【CASIO、SONY、CITIZENの現状とは?】

  10. 「中華製スマートウォッチはダメ」は時代遅れの誤解! 業界の実情を専門メディアが徹底解説

NEW CONTENTS

  1. スマートリングはなぜ高い?スマートウォッチより割高に感じる理由を徹底解説

  2. あの名機も生産終了…。国産スマートウォッチ「絶滅危機」の今【CASIO、SONY、CITIZENの現状とは?】

  3. Apple Watchレンタルサービス5選。最安で月額1500円!【2025年版】

  4. 手首が細いだけで選択肢がない…スマートウォッチに見る“無意識のジェンダー設計”

  5. カフェインを摂るべき時間、控えるべき時間を教えてくれるスマートリングが凄い!Ultrahuman Ring AIRの「カフェイン摂取ウインドウ」機能とは?

  6. Apple Watchで改札通過はなぜ“ダサい”と言われるのか? 所作・文化・見た目の心理を徹底分析

  7. FOSSILはなぜスマートウォッチから撤退したのか? その答えは「Nothing」が知っている

  8. OPPOスマートウォッチ 主要モデル&選び方ガイド【2025年最新版】

  9. ルイ・ヴィトン 現行スマートウォッチ主要モデル&選び方ガイド【2025年版】

  10. 【2025年最新】HUAWEIスマートウォッチ完全ガイド|ブランドの魅力とおすすめモデルを徹底解説

TAG

タグをさらに表示