検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. Apple Watchの心電図は医療機器?スマートウォッチの医療機器認証をめぐる正しい知識

Apple Watchの心電図は医療機器?スマートウォッチの医療機器認証をめぐる正しい知識

NEWS

2025.06.30

applewatch

スマートウォッチは年々進化を続け、心拍数の測定や血中酸素濃度、さらには心電図(ECG)や血圧の測定など、医療に近い機能を搭載するモデルも増えてきました。

しかし、これらの機能がすべて医療機器として認証されているとは限りません。本当に信頼できる機能かどうかを見極めるために、ユーザーとして知っておきたいのが「医療承認番号(医療機器認証番号)」の有無です。

医療承認番号とは?

日本では、医療機器として販売されるには厚生労働省による「医療機器認証・承認」が必要です。承認された製品には、個別の医療機器認証番号(または医療機器承認番号)が付与されます。

この番号があることで、その製品が法律に基づいた基準(安全性や有効性など)をクリアしていることが保証されます。ユーザーはこの番号の有無を一つの信頼基準として判断できます。

医療承認を受けたスマートウォッチの例

Apple Watch(心電図機能)

Apple Watch Series 4以降のモデルには、心電図(ECG)アプリケーションが搭載されており、日本国内でも管理医療機器(クラスⅡ)として正式に認証されています。

たとえば、Apple Watch Series 7の心電図アプリには以下のような認証番号があります。

医療機器認証番号:302ADBZX00022000

GarminのECG機能対応モデル

Garmin(ガーミン)は2025年4月23日より、日本で販売中のスマートウォッチの対応機種で心電図(ECG)アプリケーションが利用可能になりました。該当モデル(Venu 3、Venu 3Sなど)は、厚生労働省より管理医療機器としての認証を受けています。

Garmin、待望の「心電図アプリ」2025年4月23日より提供開始 スマートウォッチで心房細動の兆候も確認可能に

対象モデルには、心拍のリズムを30秒間計測し、心房細動(AFib)の兆候がないかを確認する機能が搭載されています。

HUAWEI WATCH D(血圧測定機能)

HUAWEI WATCH Dは、日本で初めて医療機器として正式に認証されたウェアラブル血圧計です。2023年4月には、厚生労働省より医療機器認証を取得し、血圧測定が医療機器として認められました。

医療機器認証番号:303AGBZX00011000

使用レビューは下記からどうぞ。

HUAWEI WATCH D使用レビュー。「常時装着型血圧計」+スマートウォッチ機能付きと呼ぶべき商品 

医療承認がないのに「医療機器のような性能」を謳う製品に注意

一部の格安スマートウォッチや無名メーカーの製品の中には、「血圧測定」「心電図対応」などの言葉を安易に使用しているものがあります。しかし、そうした製品の多くは医療機器認証を取得しておらず、測定精度や安全性に問題がある可能性があります。

・数値が正確でない可能性がある
・健康状態の誤認を招くリスクがある
・本来必要な医療機関の受診を見送ってしまう恐れがある
・万が一のトラブル時にも補償や公的サポートを受けにくい

「医療用のような機能」をうたう製品を購入する際には、医療機器認証番号の記載があるかを確認し、信頼できるメーカー・正規代理店から購入することが重要です。

健康機能のすべてが医療機器というわけではない

なお、Apple WatchやGarmin、HUAWEIなどのスマートウォッチには、睡眠トラッキング、血中酸素濃度、ストレスモニタリングなどさまざまな健康管理機能が搭載されていますが、それらのすべてが医療機器として認証されているわけではありません。

あくまで「日常の健康サポート用機能」と考え、異常を感じた場合は医療機関での受診を優先しましょう。

まとめ:スマートウォッチの医療機能、過信せずに正しく使おう

スマートウォッチの高機能化は、日々の健康管理をより手軽に、身近なものにしてくれました。しかし、本当に医療レベルの正確さや信頼性を求めるのであれば、医療機器認証番号が付与されているかどうかを必ず確認する必要があります。

医療機器としての信頼性を備えた代表的なスマートウォッチは以下のとおりです。

・Apple Watch(心電図):認証番号 302ADBZX00022000
・Garmin(心電図対応モデル):管理医療機器として認証済
・HUAWEI WATCH D(血圧測定):認証番号 303AGBZX00011000

健康を守る第一歩は、正しい製品選びから始まります。

あわせて読みたい関連記事

Garmin、待望の「心電図アプリ」2025年4月23日より提供開始 スマートウォッチで心房細動の兆候も確認可能に

HUAWEI WATCH D使用レビュー。「常時装着型血圧計」+スマートウォッチ機能付きと呼ぶべき商品 

そのほかのスマートウォッチの健康管理機能の解説記事はこちら!

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. Galaxy Watch Ultra 2025年モデルを徹底レビュー|性能・機能・おすすめポイント総まとめ

  2. 【使用レビュー】CMF Watch 3 Proは“美しさと実用性”が共存した傑作スマートウォッチ!1万円台でここまでできる!

  3. 【進化完全解説】Galaxy Watch7とGalaxy Watch8の違いを徹底比較!デザイン・性能・健康機能が進化

  4. 日本で購入可能なスマートリング徹底比較(2025年版)【使用レビューあり】

  5. 【徹底比較】Samsung Galaxy Watch8/Watch8 Classic/Watch Ultra(2025)の違いを解説!

  6. Nothingの最新スマートウォッチ「CMF Watch 3 Pro」の前モデル「Pro 2」からの進化ポイントを徹底解説

  7. Xiaomi Smart Band 10 使用レビュー!軽量・高機能で1万円以下の最強スマートバンド

  8. 【徹底比較】Galaxy Watch Ultraは2025年版で何が進化した?買い替えの価値は?

  9. 【2025年最新】1万円以下で買えるスマートウォッチ6選【コスパ最強!Xiaomi・HUAWEIなど】

  10. スマートウォッチに“画面なし”モデルが流行の兆し? 静かに進化する次世代ウェアラブル

   

NEW CONTENTS

  1. GARRACK×『ONE PIECE』コラボスマートウォッチが登場!ルフィ・ゾロ・サンジモデルを8月27日発売

  2. 2025年上半期の世界スマートグラス市場が前年比110%成長、Metaが73%のシェアを獲得

  3. 【実機レビュー】Galaxy Watchで進化した音声アシスタント「Gemini」を使ってみた!Googleアシスタントからの進化と課題

  4. Galaxy Watch Ultra 2025年モデルを徹底レビュー|性能・機能・おすすめポイント総まとめ

  5. 【新研究】杏林大学がApple Watchで心房細動の治療効果を可視化へ

  6. HUAWEIスマートウォッチを下取りして、最新FIT 4シリーズを30%オフで手に入れるチャンス!【9月30日まで】

  7. 【レビュー】Oura Ring 4徹底検証!美しさと正確性を極めたスマートリングの決定版

  8. 【使用レビュー】CMF Watch 3 Proは“美しさと実用性”が共存した傑作スマートウォッチ!1万円台でここまでできる!

  9. 【先着100人限定で半額!】Apple Watch用マグネット式スポーツバンドが新発売!

  10. 【使用レビュー】 AI搭載レコーダー「Mobvoi TicNote」で録音&文字起こしが驚くほど快適に!