2025年10月8日、渋谷スクランブルスクエアで開催されたPLAUD株式会社の新製品発表会では、最新モデル「Plaud Note Pro(プラウドノート プロ)」とアプリ「Plaud App 3.0」が正式発表されました。
登壇したのは、ネイサン・シュー氏(CEO)、ワトソン・ザン氏(General Manager)、そして鈴木直幸氏(Sales Director)の3名。なかでも鈴木氏が語った、AIの進化を象徴する「マルチモーダル入力」と「多次元要約」の解説は大いに関心させられるものでした。
鈴木直幸氏の発表の様子
なお製品の具体的な進化ポイントは下記の記事で詳しく解説しています。
Plaud Note Proが大進化!過去モデルとの違いを徹底比較。AIが会話の文脈を理解する次世代レコーダーに
音声だけじゃない。AIが“あらゆる情報”を理解するマルチモーダル入力
従来のAIレコーダーは音声データの録音・文字起こしが中心でしたが、Plaud Note ProとPlaud App 3.0では、AIが音声・画像・テキスト・ハイライトを同時に認識・統合する「マルチモーダル入力」に対応。
会議中に撮影したスライドやホワイトボード、自分でメモしたテキスト、そして重要発言を示す「ハイライト」ボタンの入力までも、AIがひとつの文脈として理解します。
「ハイライト」機能とは、録音中に「この部分が重要」と感じた瞬間にタップすれば、その30秒前後が自動で記録され、要約時に優先反映されるというもの。
人の“記憶”のように情報を関連付けるAI──これこそがPlaudが実現した次世代議事録の核となる技術です。
3,000種類以上のテンプレートで「役職ごとに異なる要約」を自動生成
さらに注目を集めたのが、AIが生成する「多次元要約」機能です。
Plaud Intelligenceは録音データをもとに、役割や立場に応じた複数の視点から要約を生成します。
経営層には決定事項だけを短く、実務担当者には詳細な議論の流れを、営業担当には顧客要望を中心としたレポートを──。AIが自動的に要約スタイルを切り替え、3,000種類以上の業界別テンプレートから最適な構成を選びます。
医療のSOAP形式、コンサルティング用の議事要約、授業ノートなど、職種・目的に応じた柔軟な対応が可能。まさに「全員が自分に必要な情報だけを受け取れる環境」が整います。
Ask Plaudで「議事録に聞ける」時代へ
もうひとつの進化は、AIアシスタント「Ask Plaud」の実装です。録音した内容をもとにAIへ質問すると、「この件の結論は?」「顧客Aの要望をまとめて」といった問いに対し、根拠付きで即答します。
回答は音声データの該当部分にリンクしており、必要に応じてそのままノートとして保存可能。AIと議事録が一体化することで、「過去の会議内容を活かす」作業まで自動化されます。
Plaudが掲げる理念:人とAIが“共に働く”ために
ネイサン・シュー氏(CEO)
発表全体を通して、CEOネイサン・シュー氏が繰り返し強調していたのは、Plaudの根幹にある理念です。単に作業を効率化するのではなく、「人が本来の思考と対話に集中できるようにする」という哲学が、最新モデルの設計思想の中心にあります。
ネイサン・シュー氏が示した主なポイント
・AIは人間の代わりに働くのではなく、人がより多くを達成するために支える存在であること。
・会話そのものを「知性の形」と捉え、そこから価値ある情報を抽出し活用できる仕組みをつくること。
・人が行う記録・整理・要約といった負担をAIが引き受け、より創造的な時間を取り戻すこと。
・Plaud Note Proは、その理念を具現化した「人とAIが共に働く」ためのデバイスであること。
この思想こそが、Plaud Note Pro開発の原点であり、AIが人間の知性を拡張する未来を象徴しています。
受賞歴と展示会出展:IFA 2025受賞/CEATEC JAPAN 2025出展
・ドイツ・ベルリンで開催された「IFA 2025」で、Best in Accessibility Focused Product最優秀賞を受賞。技術革新性とアクセシビリティ、実務現場での有用性が評価されました。
・2025年10月14日(火)~17日(金)に開催されるCEATEC JAPAN 2025(幕張メッセ)に出展。AXパーク ホール5、ブース番号:5H203。
・セミナー情報:10月14日(火)14:00-14:30/登壇:鈴木直幸氏/テーマ:「AIで議事録が変わる-Plaud AIで始める業務効率化」。
発売日・価格・販売チャネル
・製品名:Plaud Note Pro(プラウド ノート プロ)
・カラー:ブラック、シルバー
・発売日:2025年10月14日(火)
・価格:30,800円(税込)
・取り扱い:エディオン/ビックカメラ/ヤマダデンキ/ヨドバシカメラ ほか(店舗により取り扱い状況は異なります)
なお製品の具体的な進化ポイントは下記の記事で詳しく解説しています。
Plaud Note Proが大進化!過去モデルとの違いを徹底比較。AIが会話の文脈を理解する次世代レコーダーに
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