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スマートウォッチの発火事故が増加で消費者庁が注意喚起。就寝時の発火事故も

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公開日:

 

2025年10月2日、消費者庁は「リチウムイオン電池使用製品による発火事故に注意しましょう」と題した注意喚起を発表しました。

同庁によると、近年ではスマートウォッチを含む「身に着ける」「持ち歩く」タイプの製品での発火・発煙事故が増えており、特に充電中の事故が多いことが確認されています。

スマートウォッチなど「身に着ける製品」で162件の事故報告

消費者庁資料 年度別事故件数

年度別事故情報登録件数(ワイヤレスイヤホン、スマートウォッチ、携帯用扇風機の合計) 出典:消費者庁

消費者庁と国民生活センターの「事故情報データバンク」には、2020年度から2024年度までの5年間で、ワイヤレスイヤホン・スマートウォッチ・携帯用扇風機における発煙・発熱・発火・破裂・爆発等の事故情報が162件登録されています。

このうちリチウムイオン電池に起因すると考えられるものは136件(全体の約84%)にのぼり、特にスマートウォッチでは46件が確認されています。

事故情報の製品別内訳

発熱・発火等事故情報の製品別内訳 出典:消費者庁

腕につけたまま寝ていたら突然発火……という例も

スマートウォッチ事故事例

出典:消費者庁

消費者庁の発表では、実際の事故事例として以下のようなケースが紹介されています。

・ネット通販で購入したスマートウォッチが充電中に熱で溶けた
・スマートウォッチを腕につけたまま寝ていたところ、深夜に突然発火してやけどを負った

事故のうち、スマートウォッチでは約2割(20.5%)が充電中に発生しており、充電環境や製品の品質が大きな要因とされています。

発火事故を防ぐための7つのポイント

消費者庁は、リチウムイオン電池を使用した製品の安全な利用について、次の7つのポイントを示しています。

強い衝撃や圧力を加えないようにする(落としたり、座ったりしない)
高温になる場所では使用・保管しない(炎天下の車内、暖房器具の近くなど)
充電は安全な場所で、なるべく起きている時に行う
異常を感じたら使用を中止する(熱い、臭う、膨らむ、液漏れ、異音など)
発火した時はまず安全を確保し、大量の水で消火する
製品情報やリコール情報を確認する
公共交通機関では持ち込みルールを守る(特に航空機では受託手荷物にできません)

消費者庁は「就寝中の充電」や「つけたままの睡眠」は避けるよう強調しています。
実際に「充電したまま寝ていたら発火した」という事例もあるため、充電は必ず安全な環境で目の届く時間に行うことが推奨されています。

廃棄にも注意。ごみ処理施設で火災が多発

リチウムイオン電池は、廃棄時にも火災の原因になることがあります。
環境省によると、2024年度には全国で約8,500件のごみ収集車・ごみ処理施設での火災事故が発生。
スマートウォッチやワイヤレスイヤホンなどの小型製品であっても、他のごみと混ぜて捨てると火災に発展する恐れがあります。

消費者庁は、廃棄時のポイントとして次の点を挙げています。

・リチウムイオン電池が使用されているか確認する
・リサイクル可能なものは、排出協力店や自治体に持ち込む
・廃棄前にできるだけ電池を使い切る
・製品を分解したり、無理に電池を取り外したりしない

「“○○市 リチウムイオン電池 捨て方”で検索し、自治体のルールを確認してほしい」とも呼びかけています。

専門家コメント:「非純正・格安の製品に特に注意」

今回の発表では、国立環境研究所の寺園淳氏が次のようにコメントしています。

「リチウムイオン電池は軽量で高性能ですが、熱や衝撃に弱いという特性があります。
非純正で非常に安い製品などは、バッテリーが粗悪品の場合もあり、過充電や過放電によって発火・性能低下を起こすことがあります。
信頼できる純正の電池と製品を購入し、暑い車内などに放置しないようにしましょう」

スマートウォッチについても、格安の製品はこうしたリスクがあることを注意しましょう。

また、寺園氏は「リチウムイオン電池は廃棄時にも火災事故が多い。ごみ処理施設での発火や火災が全国で相次いでおり、安全確保のために適切な分別と回収が必要」と述べています。

まとめ:スマートウォッチも「安全意識」が必要な時代に

多くの人が毎日身につけるスマートウォッチ。
しかしリチウムイオン電池を搭載する以上、適切な使用と廃棄の知識が欠かせません。

特にネット通販などで購入する際は、PSEマークの有無メーカーの信頼性を確認し、
純正充電器・安全な環境での充電を心がけましょう。

消費者庁の注意喚起全文(PDF)はこちらから確認できます。

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