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スマートウォッチで運動継続率が7倍に! 2型糖尿病患者を対象にした最新研究が明らかに

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公開日:

 

運動を始めるのは簡単でも、続けるのは難しい――。多くの人が経験する課題に対し、「スマートウォッチを活用することで運動を続けられる可能性が大幅に高まる」という最新研究が発表されました。

最新研究の概要

英リバプール・ジョン・ムーア大学のMatthew Cocks氏と、バーミンガム大学のKatie Hesketh氏らの研究チームが、2型糖尿病を新たに診断された125人の成人(40~75歳)を対象に調査を実施しました。
参加者全員が専門家と共に、6か月間の個別運動プラン(週150分の中~高強度運動と日常活動の増加を目標)を設計。サポートは電話やビデオ通話で行われました。

その中で半数の参加者にはスマートウォッチを配布し、活動量・心拍の計測、アプリでの進捗確認、個別メッセージ、コーチとの双方向コミュニケーションといった機能を提供しました。

注目すべき成果

結果は驚くべきものでした。

・スマートウォッチを使用した人は運動を始める確率が10倍
・6か月後に運動を継続している確率は7倍
・1年後でも活動的である確率は3倍に上昇
・推奨される週の運動量を満たした人はスマートウォッチ群で50%超、一方で対照群は17%にとどまりました

なぜ効果があったのか?

参加者からは「柔軟に調整できるプラン」「進捗に応じた個別メッセージ」「スマートウォッチによるフィードバック」が大きなモチベーションにつながったとの声がありました。
初期段階で技術に戸惑うケースもありましたが、多くの人がすぐに順応し、習慣化に成功しました。

過去の研究との関連

この研究は、過去に行われたペドメーター(歩数計)や活動量計の研究とも一致しています。例えば、45~75歳の非活動的な成人に歩数計とアドバイスを与えた研究では、12週間で1日平均660歩増加。その効果は3年後にも持続していました。
さらに2022年のメタ分析(160以上のランダム化比較試験の統合)では、ウェアラブルの利用で1日あたり約1,800歩の増加が確認されています。

スマートウォッチを効果的に活用するコツ

研究チームは、以下のような使い方が効果的だと提言しています。

・具体的で現実的な目標を立てる
・スケジュールに運動時間を組み込む
・活動の進捗を記録・確認する
・小さな成果を報酬として積み重ねる
・仲間やコーチと共有する
・「道具」であることを忘れず、習慣化に活かす

まとめ

今回の研究は2型糖尿病患者を対象としたものでしたが、一般の人々にも当てはまる結果が得られています。
スマートウォッチは単なるガジェットではなく、長期的に運動を継続するための強力なサポートツールになり得ることが科学的に示されました。

出典:DOI論文ページThe Conversation記事

スマートウォッチやフィットネストラッカーを生活に取り入れることで、あなたの運動習慣も大きく変わるかもしれません。

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