検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. コラム・業界分析
  3. Uberの撤退から読み解く、Apple Watchアプリの難点とは?

Uberの撤退から読み解く、Apple Watchアプリの難点とは?

コラム・業界分析

公開日: 最終更新日:

 

配車アプリ大手の米Uber(ウーバー)がApple Watchアプリでのサービスから静かに撤退しました。

現在このアプリを起動すると、「当社はApple Watchアプリでのサービスをもうサポートしていません。Uberのモービル・アプリをご利用ください。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」という旨のメッセージが表示されます。

Uber社の公式ウェブサイトにあるヘルプページ(*1)にも同様のメッセージが表示されています。

スマートウォッチはスマートフォンの代わりになるか

Uber社はサービス撤退の理由を公式には明らかにしていませんが、同社にコンタクトを取った技術系ニュースサイト『ザ・ヴァージ(The Verge)』のクリス・ウェルチ記者のレポート(*2)によると、ユーザーのアプリ利用率が低迷していたことが主な要因であるということです。

Uber社のApple WatchアプリはiPhoneとiPad上のアプリ同様に配車を手配することはできましたが、ドライバーとコンタクトを取ることやユーザー間で支払い料金を分けるなどのいくつかの機能が使えませんでした。

いわば、スマートフォンで提供するサービスの限定版をスマートウォッチで実現していたというわけで、その技術は素晴らしいものだったかもしれませんが、肝心なユーザーからのニーズはさほど高くなかったようです。

今のところ、外出する際にスマートフォンと財布を家に置いて、スマートウォッチだけを手首に巻いて外出する人は、日本でもアメリカでもごくごく少数派なのではないでしょうか。

そうなりますと、どうせスマートフォンを携帯しているのであれば、あえてスマートウォッチで同じことができなくても一向に構わない。個人的にはそう考えます。

Uberは元々、グーグル社が提供するWear OS系ウォッチのサービスを2019年に終了していました。配車アプリでUberと市場を2分するLyft(リフト)社は2018年からApple Watchアプリのサービスから撤退しています。

ビジネス系であれ、健康系であれ、多種多様なアプリを利用できることはApple Watch のセールスポイントの1つなのですが、どうやらスマートウォッチに向いた機能とそうでないものの選別が行われ始めた模様です。

*1.  Request a ride with Apple Watch.
https://help.uber.com/riders/article/request-a-ride-with-apple-watch?nodeId=422dc6de-b55e-476b-b977-a9cee3b31897
*2. Uber is the latest popular app to bail on the Apple Watch
https://www.theverge.com/2022/1/10/22877023/uber-apple-watch-app-discontinued

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

あわせて読みたい


アルコールと睡眠の関係をFitbit Charge 5で検証。1週間の断酒で身体に劇的な変化が!


Fitbit Charge 5のトレッドミル、ロード、トレイル使用レビュー。ダイエット効果も比較!

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 【在庫更新】Apple Watch整備済製品に動き。SE・Series 10・Ultra 2が再登場【2025年12月25日】

  2. 記録・文字起こし・要約・ToDo生成まで腕で完結。AIウォッチ「iFLYTEK AIWATCH」がMakuakeで先行予約開始

  3. ChatGPTに西洋占星術の結果を分析させると「当たりすぎて怖い」? その“的中感”の正体を徹底解説

  4. Gmail「POP受信」2026年1月終了!Xserverなど外部メール利用者が取るべき【4つの対策】を徹底解説

  5. 疾患を持つ人はスマートウォッチをどう使っている?601人調査で見えた“健康管理のリアル”

  6. ついにGmailのアドレスが変更可能に?Googleが「@gmail.com」を変えられる新機能を段階的に導入

  7. 京セラ、ウェアラブル空中ディスプレイを実現するメタレンズを開発 CES 2026で初公開へ

  8. HUAWEI WATCH GT 6が雪山を変える|業界最大級「yukiyama」アプリをスマートウォッチで初搭載

  9. GoogleのAI有料プラン「Google AI Pro」が最大50%オフに。新規ユーザー向けの期間限定オファーを告知

  10. 日本で購入可能なスマートリング徹底比較(2025年版)【使用レビューあり】

   

NEW CONTENTS

  1. ファーウェイ、年末年始限定セールを開催。最新スマートウォッチ各モデルが特別価格に

  2. 世界初のベルト型センシングウェアラブル「VITAL BELT」をCES 2026で発表へ。腹部で呼吸や脈拍を非侵襲計測

  3. ついにGmailのアドレスが変更可能に?Googleが「@gmail.com」を変えられる新機能を段階的に導入

  4. 2026年4月からの自転車イヤホン規制に対応、MAXWINの次世代オープンイヤー型イヤホンがMakuakeで目標達成

  5. GoogleのAI有料プラン「Google AI Pro」が最大50%オフに。新規ユーザー向けの期間限定オファーを告知

  6. Apple Watchは身につけるキッチンタイマーとしても最強だった

  7. チタンボディ採用の高強度スマートウォッチ「Mibro GS Explorer S チタン S-Ti」が発売

  8. 圏外でも連絡できる「衛星経由のメッセージ」とは?iPhone 14以降&Apple Watch Ultra 3の使い方を解説

  9. 人命救助の事例も多いApple Watchの転倒検出機能をオンにしておこう

  10. 総務省が注意喚起|ネットワークカメラのセキュリティ設定を再確認 映像流出やサイバー攻撃の踏み台化に警鐘