検索
         
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. 投手のウェアラブル機器へダグアウトから球種を指示。米大学野球の試みでサイン交換が消滅へ!?

投手のウェアラブル機器へダグアウトから球種を指示。米大学野球の試みでサイン交換が消滅へ!?

NEWS

公開日: 最終更新日:

 

「弱気なサインに首をふり 得意の魔球を投げこむだけよ」

ピンクレディーの名曲『サウスポー』に歌われているように、野球というゲームを象徴するシーンの1つに、投球の前にピッチャーがキャッチャーの手元を覗き込み、次に投げる球種のサインを交換する場面があります。

ところが、先週末に開幕したばかりの米大学野球の公式戦で、この伝統を過去のものにしてしまうかもしれない、野球史上初めての試みが行われました。

ピッチャーを含む守備側ナインの全員がグローブをはめた側の手首に腕時計状のウェアラブル機器を着用し、ダグアウトにいる監督やコーチから次の球種を指示する番号を受け取る、というものです。

試合時間短縮とサイン盗み防止が目的

バンダービルト大の試合動画:

バンダービルト大を始めとして、いくつかのチームがこのウェアラブル機器を使った球種サイン伝達を公式戦で開始しました。

全米大学体育協会(NCAA)が2022年シーズンから使用を許可したことを受けた判断です。

ダグアウトからの指示が同時に守備側の全選手に届くため、キャッチャーからサインを出すことがなくなりました。当然、バッテリー間で合意するまで何回もサインの交換をするシーンも姿を消すことになります。

コミュニケーションは1方向のみ(ダグアウトから選手へ)が許され、ピッチャーからキャッチャーや他の選手へサインを伝えることはできません。

 

ここでは手首に巻く機器が使用されていますが、NCAAはイヤホンのような形状も許可しているということです。

この新たな試みの目的は大きく分けて2つあります。1つはサイン交換をなくすことによる試合時間の短縮、もう1つはサイン盗みを防止することです。

伝統的なサイン盗みと言えば、2塁走者がキャッチャーの手元を覗き込むという手法でした。ところが、数年前にメジャーリーグを大きく揺るがしたヒューストン・アストロズのサイン盗み疑惑事件では、外野席に取り付けられたビデオカメラの映像をベンチ裏で解析し、打者にバケツを叩いて次の球種を知らせるという方法が取られたと言われています。

つまり、ランナーが塁上にいようといまいと、キャッチャーのサインを盗むことが技術的には可能なことが分かってしまったのです。

そうした手口を防ぐためには、バッテリー間のサインは複雑化せざるを得ず、ただでさえ長い野球の試合時間がさらに長くなることが指摘されてきました。

このウェアラブル機器を使った球種サイン伝達はそうした背景から生まれました。メジャーリーグや日本プロ野球で採用されるようになるかは現時点では分かりません。

日本の野球界には伝統的にキャッチャーの頭脳的な配球リード能力が重視される傾向がありますので、より抵抗が大きいかもしれません。しかし野球人気の回復のためには試合時間短縮が急務であることは日米でプロアマ問わず共通しています。その意味では、非常に意義のある試みだと言えるでしょう。

前述しました通り、米大学野球の2022年シーズンは開幕したばかりです。サンプル数が揃い、試合時間が短縮されることが明確なデータで証明されたとしたら、プロのレベルでも導入が検討される可能性は大いに考えられます。

最後にもう1つ加えるとすれば、このウェアラブル機器による球種伝達はバッテリー間だけではなく、内外野を守る選手の効率も向上させるかもしれません。

次の球種が内角高めをえぐるストレートなのか、あるいは外角低めに逃げるカーブなのかで、各選手の守備位置や重心の置き方は変わってくるからです。これまではキャッチャーのミットの動きなどから推測するしかなかったわけですが、この新方法によって次の球種が正確に分かるとなれば、それは守備選手にとっても非常に価値のある情報になるでしょう。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

あわせて読みたい


アメリカ女子スキー界のレジェンドやオリンピック出場者が指輪型トラッカー「Oura Ring」を愛するわけ


最新の通信機能がアダに。大坂なおみがタグ・ホイヤーを全豪オープンで着用できなかったワケ

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 【在庫更新】Apple公式の整備済Macが狙い目。Mac mini 80,800円〜、M4 Pro/Max搭載MacBook Proも【2026年1月10日】

  2. Apple公式整備済製品のiPad、現在はiPad mini 6・iPad Pro各モデルが在庫あり【2026年1月8日】

  3. 月数百円で修理代50万円まで無料。東京電力の住宅設備・家電修理サービスは正直コスパが異常だった

  4. 【ヤマダ初売り2026】最新iPadが実質8,000円引き。A16搭載11インチモデルが5万円切り

  5. 「5つのMAX」で大幅進化。Amazfit Active Maxが2026年1月21日発売決定

  6. HUAWEI WATCH GT 4とFreeBuds SE 2の限定セットが12,800円。ヨドバシ.com年末年始SALEで登場【他にもセール品あり】

  7. パスキーとは何か?パスワード・PIN・Face IDとの違いを一から整理

  8. 生成AIを仕事で使いたい人必見。デジタル庁の無料資料「ChatGPT業務活用ハンズオン」が分かりやすい

  9. 【1/3(土)9:00~1/7(水)】AmazfitスマートウォッチがスマイルSALE初売りで大幅値下げ

  10. Amazfit Active MAXとActive 2 Square、Active 2を徹底比較|最新MAXの進化点と選び方

   

NEW CONTENTS

  1. Amazonで商品名が「スマートウォッチ」から始まるスマートウォッチは要注意! 公式ルールで理由を解説

  2. Amazon整備済みスマートウォッチ最新在庫まとめ【1月10日】|Apple Watch/Pixel Watch/GARMIN/Fitbit/Galaxyが買える日

  3. au/UQ mobileならGoogle AI Proが実質1,440円で使える。Gemini Proを安く始める方法を解説

  4. Amazfit Active MAXとActive 2 Square、Active 2を徹底比較|最新MAXの進化点と選び方

  5. 【在庫更新】Apple公式の整備済Macが狙い目。Mac mini 80,800円〜、M4 Pro/Max搭載MacBook Proも【2026年1月10日】

  6. 見積価額500円のPCにRTX 3060?安すぎる公売アイテムの“美味しい点と危険な点”

  7. 【優待拡充】コジマの株主優待が実質増額。100株で年間3,000円分、総合利回り4%超に

  8. 「5つのMAX」で大幅進化。Amazfit Active Maxが2026年1月21日発売決定

  9. Apple Watchは本当に必要?スマホより早くて便利な使い方10選【2026年最新版】

  10. Apple Watchはなぜ“高級時計マウント”を無効化できるのか?経営者が語る合理的な選択