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Apple Watchへの影響は?米国FDAがパッチ型のウェアラブル血糖値モニターを承認

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公開日: 最終更新日:

Apple Watch Ultraを手首に装着した様子

米国食品医薬品局(FDA)が初のウェアラブル血糖値モニターを承認すると発表しました(*1)。

ユーザーはパッチ型の機器を上腕部に貼り、スマートフォンのアプリで24時間データを見ることができるというものです。そのパッチは15日ごとに交換する必要があるとのことです。

18歳以上でインシュリンを使用していないか、あるいは経口薬で症状を治療している糖尿病患者が対象となります。糖尿病ではなくても、自身の健康のために血糖値を把握したい人も利用することができます。

*1. FDA Clears First Over-the-Counter Continuous Glucose Monitor
https://www.fda.gov/news-events/press-announcements/fda-clears-first-over-counter-continuous-glucose-monitor

DexCom Inc. の株価は急上昇

この製品の名称は『The Stelo Glucose Biosensor System』。開発した『DexCom Inc.』はカリフォルニア州サンディエゴに本社を置く血糖値モニター専門の医薬品メーカーです。

同社には処方箋が必要とされる既存の血糖値モニターがありますが、保険が適用されない場合の価格は月額377ドル(約5万6千円)とかなりの高額製品です。

販売開始は今年の夏に予定されていて、医者の処方箋なしに薬局で購入できるようになります。

今回の承認を受けて同社が発表したニュースリリース(*2)によると、新たに販売されるウェアラブル型モニターは「求めやすい金額」になるということです。

*2. Stelo by Dexcom First Glucose Biosensor Cleared by FDA as Over-the-Counter
https://investors.dexcom.com/news/news-details/2024/Stelo-by-Dexcom-First-Glucose-Biosensor-to-be-Cleared-by-FDA-as-Over-the-Counter/default.aspx

アメリカには約3800万人の糖尿病患者がいるとCDC(疾病予防管理センター)のウェブサイト(*3)にあります。人口のおよそ10分の1にあたり、まさに国民病と言えるでしょう。
*3. https://www.cdc.gov/diabetes/basics/type2.html

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血糖値が増えてしまう病気です。従って、自身の血糖値レベルを把握したいというニーズは強く、FDAの発表があった3月5日に121.78ドルだったDexCom Inc.の株価は翌日には133.72Dドルと約10%急騰しました(NASDAQ)。

Apple Watchへの影響はあるか?

「FDA」、「ウェアラブル」、「血糖値モニター」といったキーワードを最近目にしたことを記憶に留めている人はいるでしょうか?

他でもないFDAが、皮膚に穴を開けずに血糖値を正確に測定できるウェアラブル機器は現時点では存在しない、とする警告を発したのが2月21日。つい先月のことです。そのことはこちらでも紹介しました。

関連記事: 米国のFDAがウェアラブル機器の血糖値モニター利用に警告。Apple Watchへの影響は?

Apple Watchのようなスマートウォッチやスマートリングに血糖値を測定する機能が搭載されることを期待していたユーザーは残念な気持ちでこのニュースを受け止めました。

それからわずか数週間後に、FDAはDexCom Inc.の製品販売を承認しました。このタイミングに何かしら作為のようなものを感じてしまうのは私だけでしょうか?

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

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