年末年始の家族旅行を前に、「念のためノートPCを持っていくべきか?」と悩む人は少なくありません。仕事が気になる一方で、荷物は増やしたくない。さらに子ども連れだと、移動も観光も想像以上に体力勝負になります。
この記事では、筆者の実体験も踏まえつつ、基本は“持っていかない”が正解になりやすい理由と、例外的にノートPCが“アリ”になる条件、そして妥協案としてのタブレット活用まで、判断しやすい形で整理します。
結論:基本的にノートPCはおすすめしない

結論から言うと、年末年始の家族旅行にノートPCを持っていくのは基本的におすすめしません。理由はシンプルで、旅行中は想像しているほど仕事時間が取れず、さらに荷物の重さがじわじわ効いてくるからです。
ただし、「持っていくメリットがデメリットを上回る条件」も存在します。まずは“おすすめしない理由”から確認していきましょう。
旅行中は仕事できる時間がほとんどない(筆者の実体験)
「夜に少しだけ作業できるかも」「移動中に片付けられるかも」と思っても、家族旅行では予定通りにいかないことがほとんどです。特に年末年始は混雑も重なり、時間の余白が削られがちです。
実際に旅行中の時間は、次のようなことで簡単に埋まります。
・移動(渋滞、乗り換え、待ち時間)
・チェックイン/チェックアウトの手続き
・観光や食事の段取り
・子どものケア(トイレ、眠気、ぐずり、着替え)
・想定外のトラブル対応(忘れ物、体調、天候)
そして「子どもが寝たあとに作業」は、理想ではありますが、現実には大人も一緒に力尽きるケースが多いです。ノートPCを持っていっても、結局ほとんど開かないまま帰宅する――これはよくあるパターンです。
荷物が重くなるので基本的におすすめできない(車移動は除く)

ノートPCは本体だけでなく、持ち運びのために周辺アイテムが増えます。
・ACアダプタ/充電ケーブル
・保護ケース
・(必要なら)マウス、USBハブ、外付けSSDなど
この「周辺込みの重量」が、地味に効きます。新幹線、飛行機、徒歩移動、ベビーカーの押し引きなどがあると、数キロの追加重量が疲労とストレスに直結します。
一方で、車移動なら事情は変わります。車であれば持ち運ぶ距離は短く、重さのデメリットはかなり小さくなるため、「念のため積んでおく」は現実的な選択になります。
妥協してタブレットにするのはあり(子どもがいれば子どもも使える)

「それでも何かしら作業できる端末は持っていきたい」「連絡対応や軽い修正だけでもできるようにしたい」という場合、タブレットに置き換えるのはかなり合理的です。
タブレットのメリットは次の通りです。
・ノートPCより軽い(荷物負担が小さい)
・メール確認、チャット返信、簡単な原稿チェックはこなせる
・地図、予約確認、調べ物など旅行中の用途にも強い
さらに子ども連れの場合は、「子どもが動画を見たり、知育アプリを使ったり」など、家族全体の便利アイテムとしても活躍しやすいのがポイントです。大人だけの“仕事道具”にならず、持参する納得感が出ます。
例外:ロッカー預けと荷物返送で「持ち歩かない」ならノートPCもアリ

ノートPC最大の弱点は「重さ」ですが、逆に言えば持ち歩く時間を減らせるなら弱点が消えます。具体的には、次のような運用ができるケースです。
到着日はチェックインまでロッカーに預ける
到着後に観光や食事を挟む旅程だと、チェックインまでの数時間が意外と長くなります。この間、ノートPCを背負い続けるのは負担です。駅や施設のロッカーに預けられるなら、体感負担は大きく下がります。
最終日はチェックアウト後、不要な荷物と一緒に返送してしまう
チェックアウト後は「お土産」「上着」「子どもの荷物」などで、むしろ荷物が増えることが多いです。ここでノートPCまで持ち歩くと疲れやすくなります。宿泊施設や配送サービスを使い、不要な荷物と一緒に自宅へ返送できるなら、最終日の負担をかなり減らせます。
このように、旅行中に“自分が持ち続けない設計”ができるなら、ノートPC持参も選択肢として十分アリです。「重いからダメ」ではなく、「重い時間を作らない」発想に切り替えるのがコツです。
ちなみにこの方法は筆者も実践したことはありますが、荷物の重さを感じる時間が減るのでメチャクチャ快適でした。
結局ノートPCを開く時間はありませんでしたが(笑)
判断の目安:あなたはどっち?

最後に、判断しやすいように整理します。
基本は持っていかない(おすすめ)
・家族旅行で仕事時間が取れるイメージが曖昧
・公共交通や徒歩移動が中心
・荷物が増えるだけでストレスになりそう
タブレットが向いている
・連絡対応や軽い確認ができれば十分
・旅行中の調べ物や動画視聴にも使いたい
・子どもと共用できる(動画、学習、移動中の暇つぶし)
ノートPCもアリ(条件付き)
・車移動中心で荷物重量の影響が小さい
・ロッカー預けや荷物返送で“持ち歩く時間”を減らせる
・どうしてもPCでしかできない作業が明確にある
まとめ:旅行の満足度を下げない「現実的な落としどころ」を選ぶ
年末年始の家族旅行は、想像以上にイベント密度が高く、体力も使います。だからこそ、「仕事ができるかも」という期待よりも、旅行の満足度を下げない設計を優先するのが得策です。
・旅行中は仕事時間がほとんど取れないのが現実
・荷物が重くなるので基本的にノートPCはおすすめしにくい(車移動は例外)
・妥協案としてタブレットはかなり優秀で、子どもがいる家庭ほど活きる
・到着日ロッカー預け+最終日荷物返送なら、ノートPCも“持ち歩かない”前提でアリ
迷ったときは、「旅行中にPCを開く場面を具体的に想像できるか?」を自問してみてください。曖昧なら、タブレットか“持っていかない”が正解になりやすいはずです。
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