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【比較検証】AIボイスレコーダー「Plaud Note Pro」vs「Notta Memo」 プロのライターが取材音源で精度を比べてみた結果

REVIEW

公開日: 最終更新日:

インタビューや複数人での座談会、長時間の会議。取材ライターや議事録担当者にとって、文字起こしは最も時間と労力を奪われる作業のひとつです。高精度なAIボイスレコーダーや文字起こしツールが次々と登場し、作業効率は確かに大きく改善されました。しかし「実際の取材現場で一番使えるのはどれか?」という問いに、公式スペックや短時間のクリアな音声テストは答えてくれません。

今回はプロのライターである筆者が、実際の仕事で録音した取材音源3本を使って、「Plaud Note Pro」と「Notta Memo」の文字起こし精度と実用性を徹底比較しました。スペック比較ではなく、原稿制作の現場目線で検証しています。

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両モデルのレビューは下記の記事をご覧ください。

AIボイスレコーダー「Notta Memo」を取材・対談・電車内までガチ検証。文字起こし外注はもう不要かも?

Notta Memo Type-Cモデルを徹底検証|PC直結で変わる文字起こしワークフローの実力

Plaud Note Proレビュー|プロのライターが実感した「文字起こし精度の進化」と“仕事で使える”AI議事録の現実

検証の前提条件と環境

今回の比較に使用した音源と環境は以下のとおりです。

・使用した音源:実際の対談・インタビュー取材音源 3本(各1時間半〜2時間程度)。テーマはアパレル、芸能、サブカルチャーと多岐にわたります。
・録音環境:比較的静かなカフェや会議室。
・話者の人数:基本的にメインスピーカーは2〜3人。現場スタッフやマネージャーなど別の話者の声が不規則に混入したり、複数人が同時に笑ったり相槌を打ったりする、AIにとって過酷な実践的環境です。

先に総評をお伝えすると、全体的にはNotta Memoのほうが精度が高く、日常的な取材・議事録用途では使いやすいという結論になりました。とはいえPlaud Note Proにも無視できない強みがあるため、それぞれ詳しくお会えします。

比較1:話者識別(ダイアライゼーション)の精度 勝者:Plaud Note Pro

複数人が参加する座談会において、ライターにとって最大のストレスは「今話しているのは誰か?」が分からなくなることです。この話者識別(ダイアライゼーション)の能力においては、Plaud Note Proの圧勝でした。

Plaud Note Proの強み:完璧な追跡と細かな掛け合いの分離

Plaud Note Proは「Aさん」の声を録音の最初から最後まで一貫して同一人物として追跡する能力が非常に高く、会話のテンポが速いラリーの切り分けも秀逸です。実際の対談で、次のような食い気味のやり取りがありました。

Aさん「電話くれました」
Bさん「え?」
Aさん「電話?はい。なんていう」
Bさん「いや、よかったぞって」

このように相手の言葉に被せるような発言でも、Plaud Note ProはAさんとBさんの発言ターンを正確に検知し、行分けして出力していました。誰がいつ発言したかのタイムラインが完璧に視覚化されます。

Notta Memoの弱点:過剰分割と発言の統合ミス

一方、Notta Memoは長時間の録音になると、同じ人の声なのに途中で別人として分割してしまう(過剰分割)弱点が見られました。後から音源を聞き直して「話者2と話者4は同じ人だ」と手動で名寄せする手間が発生します。

さらに致命的なのが、Aさんの長い発言の中に、Bさんの短い相槌を取り込んでしまう「統合ミス」です。Aさんが熱く語っている段落の中に、突然Bさんの「そうですよね」「やー、よかった」という別の声がそのまま混入してテキスト化されてしまうため、後から会話の主を分離する修正作業が煩雑になりました。

比較2:出力テキストの「読みやすさ」と段落のまとまり 勝者:Notta Memo(圧倒的)

Nottaの文字起こし画面の一例。会話が非常に整理されていて読みやすい

文字起こしされたテキストをそのまま「読み物」として使えるかどうか。この点においてはNotta Memoが圧倒的に優れています

Notta Memoの強み:文脈を理解した自然なパラグラフ

Notta Memoは、発言者の意図や文脈の区切りをある程度理解し、自然な段落の塊として出力してくれます。ある出演者が過去のコンビ結成の経緯や挫折について数分間にわたり熱弁するシーンでは、Notta Memoの出力がまるで「すでに編集されたインタビュー記事」のように、起承転結のある段落構成になっていました。テキストをコピー&ペーストして原稿の骨組みを作っていく作業には圧倒的に向いています。

Plaud Note Proの弱点:タイムスタンプに忠実すぎる「ブツ切れ感」

対するPlaud Note Proは、発言のタイミングをコンマ何秒単位で正確に刻もうとする特性からか、文章の途中で不自然に句点が入り、細切れになる現象が多発しました。実際の出力例として、次のようなものが見られました。

「ひょっとしたら声が少し入っちゃうかもし。れないので、」
「あ、でき。ますそうです。」

文節の途中で機械的にテキストが分断されてしまいます。さらに、誰かが話している最中に別スタッフがボソッと呟いた「Wi-Fi飛んでる。」という無関係な発言が、文脈をぶった切って独立した行として挟まるなど、そのまま「読み物」として流し読みするには適さない出力でした。

比較3:固有名詞・専門用語の変換精度 引き分け(人間のチェック必須)

固有名詞や専門用語の変換精度については、両者ともに一長一短があります。結局のところ、人間の目による裏取りと修正は絶対になくならないという現実を突きつけられました。

一般的な人名(テレビで活躍する有名芸人のフルネームなど)の漢字変換においては、Notta Memoの方がデータベースからの推測力が高く、正確に変換できている箇所が多く見られました。しかし、少し専門的な話題やカルチャー用語になると、両者ともに珍妙な誤変換を連発します。

海外アーティストの曲名:有名テクノアーティストの代表曲について語る場面で、両者ともに曲名を正しく認識できず、それぞれ別の単語に誤変換していました。
昔の著名人の名前:昭和の映画監督の名前が登場した際、Plaud Note Proは「〇〇大佐」、Notta Memoは「〇〇奈々」と、いずれも全く別の人物として出力しました。
造語や企画名:取材相手が「流行らそう企画」と発言した箇所について、Plaud Note Proは文脈通りに文字化できたものの、Notta Memoは「早羅創企画」という謎の四字熟語を生み出してしまいました。

固有名詞の多い取材ほど、どちらのツールを使っても事後の確認作業は必ず発生します。この点は割り切って使うことが重要です。

比較4:相槌・フィラー(言い淀み)の処理方針 勝者:Notta Memo(圧倒的)

Notta Memoの最新のType-Cモデル

「えーと」「あの、」といった言い淀みをどう処理するかという点でも、実用性においてNotta Memoが圧倒的に優れています

Plaud Note Proは「あ、」「ええと」「うん、」といった細かな相槌や言い淀みを可能な限りすべて拾い上げて文字にします。現場のリアルな空気感を残せる反面、出力される文字数が膨大になり、「えーと」をひとつひとつ手動で削除していく作業がそのまま発生します。

一方、Notta Memoはノイズとなるフィラーをある程度自動でカットして整理してくれます。現場の生々しさは多少薄れますが、原稿制作の下地としてすぐ使えるテキストを手に入れるという目的においては、Notta Memoの処理方針のほうがはるかに実用的です。

比較5:ブラウザ画面の見やすさとUI 勝者:Notta Memo

Plaudの画面はモノトーンで見づらいのが少し難点

文字起こし結果をブラウザで確認する作業のしやすさという点でも、両者には明確な差があります。

Notta Memoは話者ごとに色の違うアイコンが付いており、誰の発言かが一目で判別できます。また、ザックリとした内容要約が自動で生成されるため、長時間の音源でも全体像をすぐ把握できます。音源を聞き返す前に「この取材で何が語られたか」を素早く確認できるのは、実務上かなり助かります。

対するPlaud Note Proの画面はモノトーンでスタイリッシュなデザインですが、話者の視認性は正直低く、長時間の文字起こしを読み進めるのは少し疲れます。要約機能もないわけではありませんが、自動では生成されず、都度手動で生成しなければならないのが手間です。

Plaud Note Proならではの強みも見逃せない

ここまでNotta Memoが優位な比較が続きましたが、Plaud Note Proにも見逃せない強みがあります。

特筆すべきは、オンラインのWeb会議のシステム音声をそのまま取り込める機能です。ZoomやGoogle Meetなどの会議音声をマイク越しではなくシステム側から直接録音できるため、音質が安定しており、リモート取材や会議の議事録作成に非常に向いています。Notta Memoにはこの機能はなく、Plaud Note Proならではの強みと言えます(もはやPlaud Note Proの機能ではなく、PCアプリの機能なのですが)。

また、時間無制限のプランが用意されている点も、長時間の取材を大量にこなすヘビーユーザーには魅力的です。料金は決して安くありませんが、文字起こし時間の上限を気にせず使えるのは、仕事のツールとして考えると価値があります。

【あわせて読みたい】実際に使って分かった。ZoomもGoogle Meetも自動検知・録音する「Plaud Desktop」は、会議録音の常識を変える

総評:日常使いはNotta Memo、Web会議はPlaud Note Pro

3本の実践的な取材音源を複数の観点で比較した結果、全体的な使いやすさと精度においてはNotta Memoが上回るという結論になりました。読みやすい文章で出力してくれる、フィラーを自動で整理してくれる、ブラウザ上での視認性が高い、要約が自動生成される——これらは日々の取材ライティングや議事録作成において、地味ながら効いてくる強みです。

一方、Plaud Note Proは話者識別の圧倒的な正確さと、Web会議のシステム音声取り込みという独自機能を持っています。複数人が入り乱れる大型座談会の記録や、リモート会議の議事録作成においては、Plaud Note Proに分があります。

自分の取材スタイルと原稿執筆のワークフローに照らし合わせて、最適なツールを選んでみてください。どちらも「人間のチェックなしに完璧な文字起こしが得られる」わけではありませんが、使い方次第で確実に作業時間を短縮できます。

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AIボイスレコーダーの最新モデルをまとめて確認したい方はこちら。
日本で買えるAIボイスレコーダーまとめ|文字起こし・議事録が一気に楽になる最新モデルまとめ

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