Table of Contents
WWDC 2026の基調講演を6月8日に控え、Appleの次期空間コンピューティング端末「Vision Pro 2」の登場時期に新たな見立てが出てきました。海外メディアのThe Gadgeteerによると、Bloombergのマーク・ガーマン氏は自身のニュースレター「Power On」で、次世代Vision Proの登場は早くても2028年とみていると伝えています。本記事は海外発表の情報をもとにしたもので、日本国内での発売については未定です。
Source:The Gadgeteer
Bloomberg報道の要点|次期Vision Proは2028年以降が濃厚
今回の「Vision Pro 2」の話題は、軽い仕様改良やひっそりとした部品リフレッシュではなく、本格的な次世代ヘッドセットに対する期待を指しています。ガーマン氏のレポートは多くのファンが想定していたよりも待ち時間が長くなる可能性を示しており、後継機の有力な登場時期として2028年が挙げられています。
この報道は、2025年10月1日付のBloombergの記事「Apple Shelves Vision Headset Revamp to Prioritize Meta-Like AI Glasses」を踏まえたものです。同記事では、AppleがヘッドセットのフルモデルチェンジをいったんペンディングにしてMetaのようなAIスマートグラスを優先する戦略がすでに報じられていました。今回のロードマップ更新は、その流れの延長線にあるとみるのが自然です。
あくまでAppleの社内ロードマップに基づくレポートであり、Apple自身による正式アナウンスではない点には注意が必要です。WWDC直前は噂サイクルが過熱しやすいため、確定情報ではなくシグナルとして受け止めておきたいところです。
2025年10月のM5搭載Vision Proが「噂のリフレッシュ」だった
以前のうわさには、より近い時期にVision Proの後継機が出るという見方や、フルモデルチェンジではなくチップ世代だけを更新するという見方が混在していました。実際にAppleは2025年10月にM5チップ搭載のVision Proと新バンド「Dual Knit Band」をリリースしており、これがまさに「ささやかなリフレッシュ」の正体だったとみられます。
つまり、これまで「M5搭載Vision Pro」として語られてきた話は、本来期待されていた真の次世代モデルではなく、現行第1世代のマイナーアップデートだったということです。新しい2028年というタイムラインが正しければ、これまでの予測には次のような誤読が含まれていた可能性があります。
・社内の初期計画が早期に出回り、その後の計画変更が反映されないまま広まった
・Apple用語で言うところの「リフレッシュ」と「次世代モデル」が混同された
小幅な内部アップデートはこれからも比較的早いタイミングで起こりうるものの、多くの読者がイメージする「Vision Pro 2」は当分先になる、というのが現時点での妥当な見立てです。
アナリストMing-Chi Kuo氏のロードマップも2028年後半を示唆
注目すべきは、ガーマン氏のレポートが孤立した見方ではない点です。アナリストのMing-Chi Kuo氏が以前公開した2025〜2028年のヘッドマウントデバイスのロードマップでも、第2世代Vision Proの登場は早くて2028年後半とされていました。サプライチェーン側の複数のソースから出てくる見立てがほぼ同じ時期に揃ってきていることになります。
このように複数の信頼性ある情報源が同じ方向を指しているとき、その情報は単発のうわさよりも参考価値が高まります。逆に、ひとつの分析メモやサプライチェーン情報を別メディアが言い換えて再掲しているだけのケースも多いので、読者としては「新しい数字や具体的な生産マイルストーンが追加されているか」「特定のアナリスト名や情報源が明示されているか」を見極めながら情報を追っていきたいところです。
なぜAppleはVision Pro 2を後ろにずらすのか
遅延の背景としてよく語られているのが、AppleがAIスマートグラスに開発リソースを集中させているという見方です。Metaがすでにスマートグラス市場で存在感を高めているなかで、Appleとしても「重くて高価なヘッドセット」よりも「日常的にかけられる軽量なAIグラス」を優先的に育てたい意向があるとされています。
もちろんこれはAppleの公式コメントではなく、Bloombergをはじめとする複数のリーク情報を組み合わせた解釈です。それでも、Vision Proの第1世代が直面したコスト・重量・バッテリー・装着感・量産歩留まりといった課題を考えると、第2世代までに時間をかけたい理由は十分に存在します。
現行Vision Proユーザー・購入検討者への影響
「Vision Pro 2が間もなく出る」と聞いて購入を先送りにしていた人にとって、2028年というタイムラインは判断材料を大きく変えます。ここから読み取れることを整理すると、次のようになります。
・来年いきなり後継機が出て現行モデルが「型落ち」になる可能性は低い
・現行Vision Proとそのエコシステムが、Appleの空間コンピューティングの中心であり続ける期間が長くなる
・購入の判断軸は「ハードの進化を待つかどうか」よりも「visionOSのソフトやコンテンツが今後どれだけ充実するか」に移っていく
一方で、ハードウェアの大きな進化がそれだけ先になるということは、第1世代が抱えている重量・装着感・価格といった課題を解決するのに、まだ時間が必要であるとも読み取れます。「今買って後悔したくない」と考えている人ほど、自分が何に期待しているのかを整理して判断するのが大事になりそうです。
WWDC 2026で期待できるVision関連の発表
もうひとつ気になるのが、目前に迫ったWWDC 2026での扱いです。Apple自身は新しいVisionハードウェアを発表するとはアナウンスしていません。Vision Pro 2のサプライズ発表を期待するのは現実的ではないものの、空間コンピューティング自体が話題から外れるわけではなさそうです。現実的な期待値としては、次のような発表が中心になると考えられます。
・visionOS 27のアップデート(パフォーマンスや操作性、開発者向け機能の強化)
・他のApple OSと連動した新しい空間機能
・現行Vision Proの体験を底上げするコンテンツ・アプリのパートナーシップ
つまり、新しいハードウェアの登場は当面期待しにくいものの、Appleがこのプラットフォームへの投資を緩めるという話ではない、というのがポイントです。むしろ第1世代を長く使い込むことが前提のロードマップになりつつある、と捉えるのが自然でしょう。
日本での発売状況について
現行のApple Vision Pro自体は日本でもすでに販売されていますが、Vision Pro 2に相当する次世代モデルについては、現時点で日本での発売・取扱いを含めて公式発表はありません。Smart Watch Lifeでは、本製品の日本展開について新しい情報が入り次第続報をお届けします。購入や買い替えを検討されている方は、今後のアナウンスを待つ形になります。
まとめ
今回のBloombergと海外メディアの報道を整理すると、Apple Vision Pro 2の登場は早くても2028年というのが現時点での有力なシナリオです。これまで噂されていた「M5搭載Vision Pro」は2025年10月にすでに登場済みで、真の次世代モデルはそれよりさらに数年先になる見通しといえます。
WWDC 2026では新ハードよりもvisionOSやソフト面のアップデートが中心になりそうですが、AppleがVision Proというプラットフォームから手を引くわけではありません。現行Vision Proを長く使うことを前提に、ソフト・コンテンツの充実度を見ながら付き合っていく時期に入ったといえそうです。
あわせて読みたい関連記事
WWDC 2026目前のApple関連の動向については、AppleとGoogleのAI提携やNvidiaチップ採用の話題をまとめた【海外発表】AppleとGoogleのAI提携、Nvidiaチップ採用も明らかに|WWDC 2026目前の最新リポートもぜひあわせてご覧ください。
Apple Watch側のWWDC 2026の見立てを知りたい方はwatchOS 27の噂まとめ|心拍計測の改善・新文字盤・衛星通信拡張・Apple Intelligence強化、WWDC 2026での発表内容を予想がおすすめです。
AppleがAIスマートグラスへ舵を切っている背景を理解する上では、Appleが「genai.apple.com」サブドメインを新規登録|WWDC 2026でのAI大刷新を予感させる動きも参考になります。
スマートグラス市場全体の動向については、Apple以外の競合動向を整理したスマートグラス関連の記事一覧と、Appleの最新トピックをまとめたApple関連の記事一覧からチェックいただけます。
最新のApple Watchや関連ガジェットの噂・リーク情報は噂・リーク情報タグの一覧からも追えますので、こまめにチェックしたい方はぜひブックマークをおすすめします。最後にスマートウォッチ・スマートデバイス全般の最新情報はSmart Watch Lifeトップページからまとめてご覧ください。
はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、
記事の探し方ガイド
から目的別に読めます。











