カウンターポイントリサーチの最新レポートによると、AppleのApple Watchの累計売上高が2025年第2四半期に1,000億ドル(約15兆円)を突破しました。2015年の初代モデル発売から10年で達成した大台であり、ウェアラブル市場におけるAppleの存在感を改めて示すものとなりました。
健康機能の進化が成長を後押し
Apple Watchの成長を支えたのは、ECG(心電図)、転倒検出、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の検出など、業界をリードする健康関連機能の搭載です。これらはユーザーの健康モニタリング習慣を変え、医療との連携の可能性を広げました。
幅広い価格帯とポートフォリオ戦略
Appleは高価格帯のWatch Ultraと、手頃な価格のWatch SEを投入することで、市場ポートフォリオを拡充。特にWatch SEは新興市場でのユーザー獲得に成功し、Apple Watchの普及を大きく押し上げました。
競争激化の中での課題
一方で、HuaweiやGarminといった競合他社は、血圧モニタリングやスポーツ特化型デバイスでシェアを拡大しています。Appleも直近7四半期連続で前年同期比の売上減に直面しており、市場競争の厳しさが浮き彫りとなっています。
今後の展望:Series 11やUltra 3に期待
2025年後半には、10周年記念モデルのApple Watch Series 11、Watch Ultra 3、そしてSE 3が登場予定です。新機能としては衛星メッセージングや血圧モニタリング、Apple Intelligenceとの統合が噂されており、売上回復と市場成長の起爆剤となることが期待されています。
Apple WatchはiPhoneとのシームレスな連携を強みに、Appleエコシステム全体の中核として今後も重要な役割を担っていくと見られます。
出典・参考リンク
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