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世界のウェアラブル出荷台数、2025年第3四半期は3%成長。Xiaomi・Apple・HUAWEIの「3強体制」鮮明に【Omdia調査】

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調査会社 Omdia は、2025年第3四半期(25Q3)のウェアラブルバンド市場が前年同期比3%増の5460万台に達したと発表しました。市場全体の伸びは緩やかでしたが、市場価値は12%増と大きく拡大し、平均販売価格(ASP)も225ドルへと上昇しています。プレミアム化の流れがさらに加速していることが読み取れます。

地域別では、中東が21%増、LATAM(中南米)が20%増と世界で最も大きな成長率を記録し、特に新興地域での需要の強さが目立ちました。

Worldwide wearable band shipments by region, Q3 2024 versus Q3 2025(地域別ウェアラブルバンド出荷台数の比較)
Source: Omdia(2025年11月)

中東とLATAMが急成長。対照的にAPACは減速

地域別の成長を詳しく見ると、中東とLATAMがいずれも二桁成長となり、非常に力強い拡大を示しています。一方で、アジア太平洋(APAC)は5%減と市場がやや落ち着き、地域によって明暗が分かれる結果となりました。中東・LATAMの伸びは、低価格帯から中価格帯まで幅広いモデルが好調なことが背景にあり、生活習慣のデジタル化の進展も追い風になっているようです。

市場価値は12%増。AI・衛星通信が高価格帯を押し上げる

出荷台数は3%増に留まったものの、売上はそれを大きく上回る12%増となりました。平均販売価格も9%上昇し、特に500ドル以上の高価格帯が存在感を増しています。AIコーチングの搭載や、5G・衛星通信対応のモデルが増えたことで、高機能モデルがユーザーから支持されているためです。アウトドア用途の需要も堅調で、耐久性を重視したモデルの人気も市場全体を押し上げています。

Global ASP by vendor, from Q3 2022 to Q3 2025(主要ベンダー別のASP推移)
Source: Omdia(2025年11月)

Xiaomi・Apple・HUAWEIの「3強」が市場の中心に

ベンダー別の出荷台数を見ると、Xiaomi、Apple、HUAWEIの3社が市場を大きくリードしており、この3社だけで世界の出荷台数の約半分を占めています。特に Xiaomi は低価格帯の強みを生かして17.6%のシェアを確保し、Appleは16.6%、HUAWEIも14.8%と続きました。いずれの企業も前年同期比で大きく伸びており、均衡した競争関係が続いています。

また、最も高い成長率を記録したのは Garmin で、前年同期比+25%と圧倒的な伸びを示しました。衛星通信対応モデルや高度なスポーツ解析機能を備えたハイエンドモデルが強く支持されていることが背景にあります。

Vendor 25Q3 出荷 (M) 25Q3 シェア 24Q3 出荷 (M) 24Q3 シェア 年間成長率
Xiaomi 9.6 17.6% 8.5 16.1% +13%
Apple 9.0 16.6% 8.5 16.1% +6%
Huawei 8.1 14.8% 7.2 13.5% +13%
Samsung 4.7 8.7% 4.8 9.1% -2%
Garmin 2.9 5.2% 2.3 4.3% +25%
Others 20.3 37.2% 21.6 40.8% -6%
Total 54.6 100% 52.9 100% +3%

Global Wearable Band Shipments by Vendor(ベンダー別ウェアラブルバンド出荷台数)
Source: Omdia Wearable Band analysis, November 2025

ウェアラブルの未来は「AI+マルチデバイス」へ

Omdiaは今後の市場の鍵として、AIコーチング機能の高度化や衛星通信の普及に加え、スマートリングやTWSイヤホンなど複数デバイスを組み合わせた健康エコシステムの構築を挙げています。腕だけでなく、指や耳まで含めたトータルのセンシング環境が整っていくことで、ウェアラブル市場はさらに多様で高付加価値な方向へ進むと予測されています。

Source: Omdia(Global Wearable Band Shipments Up 3%, Setting Stage for Strong Holiday Season, November 2025)

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