検索
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. スマートウォッチの使い方、基礎知識
  3. スマートウォッチの「気圧高度センサー」とは何か?登山で高度が分かる仕組みをやさしく解説

スマートウォッチの「気圧高度センサー」とは何か?登山で高度が分かる仕組みをやさしく解説

スマートウォッチには、心拍センサーやGPSだけでなく、実はとても重要な「環境センサー」も搭載されています。

その代表例が、アウトドア向けスマートウォッチによく搭載されている「気圧高度センサー(気圧高度計)」です。

登山やハイキング、トレイルランニングなどで「獲得標高」や「現在の標高」が分かるのは、このセンサーのおかげ。

今回は、GarminとSuuntoの公式解説をもとに、気圧高度センサーがどのような仕組みで動いているのかを、できるだけ分かりやすく解説します。

気圧高度センサーは「気圧」から高さを割り出す

気圧高度センサーは、その名の通り空気の圧力(気圧)を測定するセンサーです。

空気は高い場所に行くほど薄くなり、気圧は下がります。逆に、低い場所では気圧が高くなります。

この「気圧と高さの関係」を利用して、現在の標高を推定するのが気圧高度計の基本的な仕組みです。

GPSでも標高は測れますが、GPSの高度情報は誤差が大きく、細かな上下動の把握は苦手です。

一方、気圧高度センサーは短時間の細かな標高変化に強いため、アウトドアウォッチでは非常に重要な役割を担っています。

「高度」と「天気」を見分ける必要がある理由

ここで一つ重要なポイントがあります。

気圧は、高度の変化だけでなく、天候の変化でも変わるという点です。

たとえば、同じ場所に立ったままでも、低気圧が近づけば気圧は下がりますし、高気圧になれば気圧は上がります。

つまり、気圧が変わったからといって、それが「登った・下った」のか、「天気が変わった」のかを判断しないと、正しい高度は分かりません。

そこでGarminやSuuntoのアウトドアウォッチには、高度計モード/気圧計モード/自動モードという考え方が用意されています。

高度計モード・気圧計モード・自動モードとは

Garmin tactix 8の計測画面。真ん中の画面で高度が表示されている

GarminやSuuntoのアウトドアウォッチでは、気圧センサーの使い方を次の3つのモードで制御しています。

高度計モード
気圧の変化をすべて「標高の変化」として解釈します。登山やトレイルランニングなど、上下動が多いアクティビティに適しています。

気圧計モード
気圧の変化をすべて「天候や周囲気圧の変化」として解釈します。標高がほとんど変わらない場所での活動に向いています。

自動モード(デフォルト)
ウォッチが移動状況や変化のパターンを監視し、高度変化なのか天候変化なのかを自動で判断して切り替えます。

多くのユーザーが意識せず使っているのは、この自動モードです。

自動モードはどうやって判断しているのか

Suuntoの公式解説によると、ウォッチは気圧の変化量と変化の速さをもとに判断しています。

たとえば、短時間で上下方向の移動が続く場合は「高度の変化」と判断し、高度計プロファイルを使用します。

一方、長時間ほぼ同じ高度に留まっている状態で気圧が変化した場合は、「天気の変化」と解釈し、気圧計プロファイルに切り替わります。

Suuntoでは、12分以内に5m未満の垂直移動しかない場合など、非常に細かな条件まで考慮されています。

気圧高度センサーの精度に影響する要因

Garminは、気圧高度計の測定に影響を与える要因として、以下のような点を挙げています。

・急激な天候の変化
・同じ場所に長時間留まること
・屋内と屋外など、加圧・温度管理された環境の出入り
・センサーポート内の水や汚れ

特に、気圧センサーの開口部に水や汚れが詰まると、実際より高い/低い標高として計測される原因になります。

アウトドアウォッチを使う際は、使用後に軽く洗い流すなど、センサー周りのケアも重要です。

校正が必要になるケースもある

Garminでは、より高い精度を保つために、既知の標高での定期的な校正を推奨しています。

特に、長時間同じ場所に滞在したあとや、天候が急変したあとには、高度表示がズレてくることがあります。

こうした場合に手動で校正することで、誤差をリセットできます。

気圧高度センサーは「判断力」が重要なセンサー

気圧高度センサーは、単に数値を測るだけのセンサーではありません。

高度なのか、天候なのか、その変化の意味を文脈で判断する必要がある、非常に頭のいいセンサーです。

GarminやSuuntoのアウトドアウォッチが高く評価されている理由の一つは、この自動判断ロジックが長年改良されてきた点にあります。

登山やアウトドアアクティビティで「獲得標高」や「現在地の把握」が安心して使えるのは、こうした仕組みが裏で支えているからこそです。

Source:Garmin サポートセンターSuunto 公式解説

あわせて読みたい関連記事

スマートウォッチの機能や数値をより深く理解したい方には、各センサーがどのように測定しているのかをまとめた解説記事も参考になります。

スマートウォッチは心拍・歩数・高度をどう測る?主要センサー6種をやさしく整理
心拍数や歩数、高度といった基本データが、どんなセンサーの仕組みで測られているのかを初心者向けにまとめています。数値の意味が分かると、スマートウォッチの使い方も一段深まります。

 

●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチ専門ウェブメディア。スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を中心に配信しています。

 はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、 記事の探し方ガイド から目的別に読めます。

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 【AmazonスマイルSALE】スマートウォッチが続々値下げ中! 人気ブランドの最新セール情報まとめ(編集部調べ)

  2. これが無料は凄すぎる|筑波大学教授のPython講義資料が本気で役に立つ

  3. Amazon整備済みスマートウォッチ最新在庫まとめ【1月30日】|Apple Watch/Pixel Watch/GARMIN/Galaxy

  4. 1冊1万円級の専門書が無料|Springer Openで始めるPython・AI学習のススメ

  5. Keychron新生活セール2026開催中|人気メカニカルキーボードが最大25%OFF

  6. ファミマやクリスピーが半額以下に?「Too Good To Go」日本提供開始の注目ポイント

  7. 【レビュー】HiDock H1|デスクを美しく、議事録をスマートにするAIドッキングステーション

  8. 高級感あるメタルボディにAIを凝縮。1万円台で手に入る「Mibro Watch GT」が新登場

  9. 生成AI・PCスキルを無料で学ぶ|国・大学・企業が公開する実践教材・資料8選

  10. Apple Watchが「ホームキー」として鍵になる。Aqaraの新スマートロックが日本上陸

   

NEW CONTENTS

  1. Apple WatchもiPhoneも同時に急速充電。TORRAS Flasheye 2in1充電器が便利そう

  2. HACRAYからQi2 25W対応「3in1折りたたみ充電スタンド」登場、iPhone・AirPods・Apple Watchを同時充電

  3. Apple Watchの睡眠時無呼吸の通知機能とは?仕組み・できること・対応モデルを徹底解説

  4. スマートウォッチの「気圧高度センサー」とは何か?登山で高度が分かる仕組みをやさしく解説

  5. スマートウォッチは心拍・歩数・高度をどう測る?主要センサー6種をやさしく整理

  6. スマートフォンやスマートウォッチに搭載の「磁気センサー」(コンパス)って何?

  7. 「心電図が測れるスマートウォッチ」まとめ。Appleに加えHUAWEIとGarmin参入で戦国時代へ

  8. Apple Watch&スマートウォッチの《用語カンタン解説》主要ワードだけ一気読み

  9. ビジネスシーンで映えるApple Watch レザーバンド15選【2025年 専門サイト選定】

  10. 【2026年1月】最新スマートウォッチ動向まとめ|国内発売・新色・海外発表モデルを一気にチェック