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Googleは2026年5月7日(現地時間)、「Google Health」アプリを大幅にリニューアルすることを発表しました。生成AI「Gemini」を活用したAIヘルスコーチの搭載と、ディスプレイを持たない新型ウェアラブル「Fitbit Air」の登場が発表の中心で、さらに海外メディアのCNN Newsourceによると、Apple WatchユーザーもGoogleのAI機能を利用できるようエコシステムを開放する方針も明らかになっています。
AIヘルスコーチがいよいよ本格始動——「Google Health」5月19日リニューアル
今回のアップデートの核心となるのが、Googleの生成AIモデル「Gemini」を搭載した「Google Health Coach」です。5月19日より提供が始まるリブランドされた「Google Health」アプリに統合され、ユーザーに対してパーソナライズされた週次フィットネス計画の提案、医療記録のサマリー表示、そして生体データに関する質問に答える会話型チャットボット機能を提供します。
このAIコーチが目指しているのは、データの中に潜む細かな傾向を検知することです。たとえば、特定のランニングが長期的な心肺機能の目標にどう貢献したかを示したり、睡眠時間が数日増えた後に心拍変動が改善したことを指摘したりと、人間のトレーナーや医師が見落としがちな点まで拾い上げることを目指しています。Googleは「専門家チームのような存在」と表現しており、2025年10月からプレビュー提供が始まっていた同機能の完全版が、いよいよ一般向けに公開されます。
Google Healthへのアプリリブランドの詳細やHealth Coachの各機能については、GoogleがAI健康コーチ「Google Health コーチ」を発表——FitbitアプリはGoogle Healthアプリへ刷新、5月19日より順次提供開始で詳しく解説しています。
ディスプレイなし・超軽量の新型ウェアラブル「Fitbit Air」も発表

ソフトウェアの刷新と同時に発表されたのが、新型ウェアラブルデバイス「Fitbit Air」です。画面を持たない超軽量リストバンドという設計で、通知による注意の分散を避けながら生体情報のトラッキングに特化したいユーザーをターゲットにしています。
スクリーンなしのデザインは一見シンプルに映りますが、常時装着を前提とした設計思想の表れでもあります。スマートウォッチの「見る・操作する」機能を省くことで、バイタルデータをひたすら記録し続けることに特化した一台です。
Fitbit Airの日本での発売日・価格・詳細スペックについては、「Google Fitbit Air」が日本で5月26日発売——¥16,800のスクリーンレストラッカーにまとめています。
Apple WatchユーザーにもOPEN——Googleの「オープン戦略」とは

Googleは今回の発表で、自社ハードウェアへのこだわりを手放す姿勢を明確にしました。国際データコーポレーション(IDC)の最新データによれば、Appleはスマートウォッチ収益のおよそ60%を占めており、Samsung・Xiaomi・HUAWEIが後に続きます。Googleは現在、この市場でシェアトップには立っていません。
こうした状況を背景に、GoogleのヘルスケアVP兼GMであるRishi Chandra氏は、Apple HealthKitやAndroidのHealth Connectを通じてインポートされたデータでも、GoogleのAIコーチが機能するよう開発を進めていると明かしました。「Apple Watchが好きな人はそれでいい。私たちはユーザーがいる場所に寄り添いたい」——Chandra氏のこの発言は、ハードウェアシェアを争うのではなく、AIの力で健康管理のハブになることを目指すGoogleの方針を端的に示しています。Apple Watchをはじめとするサードパーティデバイスへの対応は2026年後半を予定しており、Googleのデバイスを持っていない何百万ものユーザーにも、同社のAI分析を届けることが目標です。
競争が激化するAIヘルスケア市場——医療機関からの懸念も
AIを活用した健康アドバイスをめぐる競争は、今や業界全体に広がっています。2026年3月にはMicrosoftが「Copilot Health」をリリースし、医療記録の長期的な傾向を読み取る機能を提供。OpenAIも、8億人の定期ユーザーのうち4人に1人が毎週なんらかの医療関連プロンプトを送信していると報告しており、AI×ヘルスケアの需要の高さが浮き彫りになっています。
ただし、医療機関からは慎重な声も上がっています。Mayo ClinicやDuke大学医学部は、生成AIが「ハルシネーション(事実と異なる情報を生成すること)」を引き起こすリスクを指摘しており、訓練を受けた医療専門家のような文脈的判断には及ばないとしています。これに対してGoogleは「SHARP」と呼ばれる安全フレームワークを導入し、AIコーチはあくまでも診断や医師の代替を目的とするものではないとしています。それでも需要は明確で、2026年4月のWest Health-Gallupの調査では、約6,600万人のアメリカ人がAIを健康アドバイスに活用しており、多くの場合は医師への受診を補う形での利用であることが示されています。
Smart Watch Lifeでは、Google Healthアプリおよびリブランドされた各サービスの日本展開について新しい情報が入り次第、続報をお届けします。現時点では日本での提供や発売について公式発表はなく、国内での利用を検討されている方は今後のアナウンスをお待ちください。
まとめ
Googleは今回の一連の発表で、「スマートウォッチ市場のシェア争い」から「AIヘルスケアのプラットフォーム争い」へと明確に軸足を移しました。自社デバイスにこだわらずApple WatchやOura、Garminなどのデータも受け入れるオープン戦略は、GoogleのAIコーチをより多くのユーザーに届けるための大胆な一手です。5月19日の「Google Health」アプリ本格始動が、AI健康管理時代の起点となるのか注目されます。
Source: NBC Palm Springs(CNN Newsource)
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