国内で初めてApple Watchに対応した登山地図アプリ「ヤマレコ」。
スマホを取り出さなくても、腕につけたApple Watchを見るだけで現在地や予想到着時刻を確認できる点から、多くのユーザーから支持されています。
同アプリが、2021年9月21日にリリースしたApple Watchの新しいOS「watchOS 8」に対応した新機能をリリースしました。
watchOS8対応で、ヤマレコ(4.00)に追加された新機能は以下の3つです。
- 常時表示ディスプレイ対応
- AssistiveTouch対応
- 省電力
なおApple Watchの「ヤマレコ」アプリの魅力や概要については、下記の関連記事もご参照ください。
【ヤマレコ】の中の人に聞いた登山用スマートウォッチのすすめ!! 第1回「登山にこそスマートウォッチが必要な理由」
Apple Watch版「ヤマレコ」アプリ使用レポート。登山中も現在地が一瞬で分かるのが超便利!
3つの新機能を詳しく紹介!
1. 常時表示ディスプレイ対応
常時表示ディスプレイはApple Watchのスリープ時に、スリープを解除しなくても情報を表示させ続けることができる機能です。
ヤマレコは常時表示ディスプレイに対応し、スリープ時の表示内容を3種類用意しました。
- 地図表示:画面の輝度を落とした地図画面が表示され続けます。
- 標高表示:標高、バッテリー残量、時間、次のポイントの予測到着時刻、予測下山時刻を表示します。
- 黒画面:何も表示しません。
初期設定では「地図表示」が選択されています。
「地図表示」はスリープ時やスリープ解除時に画面がシームレスに切り替わります。
「標高表示」は登山の状況が確認できるので、より多くの情報を見たい場合におすすめです。
「黒画面」は何も表示されません。バッテリーを少しでも長持ちさせたい場合に選択してください。
※常時表示ディスプレイはApple Watch Series5, Series6, Series7に搭載された機能です。
Series4以前の機種やSEでは利用できません。
【使い方ガイド:スリープ表示(常時表示ディスプレイ対応)】
https://www.yamareco.com/guide/guide_watch/sleep/
2. AssistiveTouch対応
watchOS 8で追加されたAssistiveTouchに対応し、ハンドジェスチャーでApple Watchを操作することができるようになりました。
AssistiveTouchのハンドジェスチャーの種類
- クレンチ(ゆるく拳を握る):画面をタップする、選択する
- ダブルクレンチ(素早く2回クレンチ):メニューを出す
- ピンチ(人差し指と親指を接触させる):メニューで次へ移動
- ダブルピンチ(素早く2回ピンチ):メニューで一つ戻る
AssistiveTouchはwatchOS 8で追加された、上肢に障がいのある方がハンドジェスチャーを使ってApple Watchを操作するための新機能です。
このAssistive Touchを活用すれば、例えばクライミングや、手袋をしていて画面がタップしずらい状況でもApple Watchを操作することができます。
ヤマレコの場合は、ハンドジェスチャーで地図画面と登山の状況(標高グラフ、心拍数などの数値データ)の画面を切り替えたり、メニューを選ぶことができるようになります。
AssistiveTouchでのヤマレコの操作は下記の動画でご覧ください。
【使い方ガイド:AssistiveTouch】
https://www.yamareco.com/guide/guide_watch/assistivetouch/
3. 省電力
従来の地図は白背景なので、画面で表示する際に輝度が高く、そのままではwatchOS 8の「常時表示ディスプレイ」によりスリープ時でも電力消費量が増えてしまいます。
今回のアップデートではスリープ時に輝度を落とすことで、地図表示モードにおける消費電力を節約しました。
そして、更に少しでも地図表示での電力消費を減らしたい方の為に「色反転」モードと「地図非表示」モードも用意しました。
「色反転」:輝度の高い白い部分を反転させて黒で表示する。
「地図非表示」:地図そのものを表示せずルートだけで現在地を示す。
地図の表示モードは登山中の「現在の状況」で変更できます。
切り替える手順は下記の使い方ガイドもご覧ください。
【使い方ガイド:地図画面 操作方法】
https://www.yamareco.com/guide/guide_watch/operation/
ヤマレコより今回のアップデートのおすすめポイント!!
登山でアプリやApple Watchを利用する際、その時の登山スタイルによって優先する内容は変化すると思います。例えば
- クライミングや沢登りなら、手が自由に使えない時でも状況を確認したい。
- 縦走登山なら、バッテリーをできるだけ長くもたせたい。
- トレイルランニングの時は、自分のペース、次のポイント、下山時刻を足を止めずに確認したい。
など、今回のアップデートで、Apple Watchに表示させる情報にたくさんの選択肢が増えました。Apple Watch ×ヤマレコで、新しい登山体験をぜひとも試してください!
■「ヤマレコ」の主な特徴
- 事前に地図をダウンロードしておくことで、電波がつながらない山の中でも地図を確認し現在地がわかる。
- 現在地、予定ルート、歩いた軌跡、「みんなの足跡」を確認できる。
- 計画したルートから外れると, 音と振動で警告する。
- 登山スタイルを問わず、どんな登山の計画でも作成できる。
- ヤマレコで作成した計画が、そのままコンパスを通じて登山届として提出できる。
- Apple Watchと連動できる。
- Wear OSと連動できる。
※ヤマレコアプリと他の登山地図アプリの違いについて
https://www.yamareco.com/guide/faq/difference/
■料金について
- iOSアプリ、Android「ヤマレコ」のダウンロードは無料。(一部機能に制限あり。プレミアムプラン1年間4900円)
- Apple Watch版アプリのダウンロードは無料。(無料ユーザーは1地図まで プレミアムプランユーザーは無制限)
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