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WHOOPとクロスフィット:米国のレジェンドがワークアウト中の心拍数を公開

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2022.03.09

アスリート向けのフィットネストラッカー、WHOOPがその存在感をますます高めています。

アメリカでもっともテレビの視聴率が高くなるのは何と言ってもスーパーボウルなのですが、今年はそのコマーシャルにも登場しました。


そのWHOOPは世界最大のフィットネス団体であるクロスフィットの公式サプライヤーでもあります。

クロスフィットでは、3月上旬の現在、年に1回のオープン競技が行われています。世界中に約50万人とも言われるクロスフィッターたちが週に1回指定されたワークアウトを期間内に行い、オンラインでスコアを競うというものです。このオープン競技は「地球上でもっともフィットな男性と女性」を選ぶクロスフィット世界大会の予選でもあります。

レジェンドが2022年のクロスフィット競技第1弾に挑戦した動画

 

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クロスフィットの世界大会が始まったのは2007年のこと。比較的新しいスポーツなのです。

その創成期とも言える2011~14年まで世界大会4連覇を果たしたのがテネシー出身のリッチ・フローニング選手(34歳)。現在も自らがオーナーを務めるジムを率いて、団体戦に出場し続けています。

そのフローニング選手が2022年度オープン競技第1回目のワークアウトにWHOOPを着用して挑みました。それだけではなく、ワークアウトと同時進行で変化する心拍数の動画を公開したのです。

この週に指定されたワークアウトの内容は以下の通りです。

制限時間:15分間

スコア:回数

1ラウンド:

  • ウォールウォーク3回
  • 片手ダンベルスナッチ(重量約7キロ)12回
  • ボックスジャンプオーバー(高さ約1センチ)15回

上の動画を見て頂ければ分かるように、それほど難易度が高いワークアウトではありません。特にクロスフィットのジムでトレーニングしていなくても、ある程度の体力がある人なら、誰でも挑戦することができるでしょう。

しかしながら、これを15分間休みなしにずっと動き続けるとなると、話は別です。大抵の人は2,3ラウンド後に息が上がり始め、終わった頃にはヘトヘトで床に倒れ込むことになります。

15分間のワークアウトでレジェンドの心拍数はどう変化したか

 

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フローニング選手のスコアは12ラウンドを僅かに下回る、合計354回。現在でも世界50傑くらいに入るハイスコアです。

それよりも驚異的だったのは、WHOOPのデータが明らかにしたフローニング選手の心拍数でした。84bpmから始まり、ワークアウト中の平均心拍数は132bpm、最大心拍数は155bpm。15分間を通して、ほぼ一定して130~150 bpmの間を推移していました。

これでは何のことやら分からないかもしれませんが、この心拍数は普通の人が軽いジョギングをしたときの心拍数と同じ程度か低いくらいの数値なのです。この偉大な選手と比べるのもおこがましいのですが、筆者が以前に少し速めのペースで5キロのジョグをしたときの平均心拍数は152bpm、最大心拍数は175bpmでした。

動画を見ても、フローニング選手のペースは終始変わらず、淡々とした表情を最後まで保っていました。鼻息混じりとまでは言いませんが、フローニング選手が十分な余裕を持ちながらこのワークアウトをこなし、それにもかかわらず世界大会レベルのスコアを出したことは事実のようです。

ちなみに同じワークアウトを行った筆者のスコアは7ラウンドを僅かに下回る合計207回でした。フローニング選手のスコアと比べると約3分の2にしか過ぎないわけですが、一般人としては特に自慢するべきスコアでもなく、恥じるべきものでもありません。全体で上位25%くらい、ジムに10人いれば、2番目か3番目くらいにはなる程度のものとご理解ください。もちろん、フローニング選手とは違い、終わった頃には息も絶え絶えだったのは言うまでもありません。

さすがはクロスフィット界の生きる伝説とフローニング選手の偉大さをあらためて再認識したわけですが、WHOOPは以前さらに興味深いデータを紹介してくれていました。

フローニング選手が専門外であるオフロードのトライアスロンに挑戦したときのことです。結果は見事に3位入賞。ゴール後の言葉が「今までやったことのなかで一番きつかった。3位になって、こんなに嬉しかったのは生まれて初めてだ」でした。

このときもフローニング選手はWHOOPを着用していました。動画の最後で見ることができる同アプリのスクリーンショットによると、平均心拍数は169bpm、最大心拍数は208bpm。オープン競技のときとはだいぶ違います。これが多分、フローニング選手が自分をとことんまで追い込んだときの心拍数なのでしょう。

このようにWHOOPが提供してくれるトップアスリートの心拍数はスポーツを愛する人々にとっては非常に興味深いデータです。それと自分のデータと比較してみるということも、新たなテクノロジーが生んだ楽しみだと言えるでしょう。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

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