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Apple Watchを着けてカリフォルニア州花の花見&サイクリング

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2023.03.30

ロサンゼルスから東南の方向に160キロほどの位置にあるダイヤモンド・バレー・レイク(Diamond Valley Lake)へ行ってきました。と言っても、ピンとくる人は少ないでしょう。地名こそ華やかですが、けっして有名な観光地ではありません。それどころか、カリフォルニア州内の地元住民の間でもあまり知られていないくらいです。

ダイヤモンド・バレー・レイクは南カリフォルニアで最大の、そして最も新しい人工ダム湖だということです。1995年に建設が始まり、1999年から貯水が始まり、2003年に完成しました。自然環境への影響や洪水リスクなどから世界中でダム建設に反対する動きが大きくなっているなか、21世紀になってから生まれた珍しいダム湖と言えるでしょう。

静かな湖畔が「まるでディズニーランド状態」に

ダイヤモンド・バレー・レイク西岸

ダイヤモンド・バレー・レイクの面積は約11.7平方キロメートル。ちょうど河口湖(面積11.8平方キロメートル)と同じくらいの大きさです。予算不足のため観光地化はほとんど進んでおらず、普段は釣り客くらいしかこのダム湖を訪れる人はいません。しかし今年の3月に入ってくらいから、この地に多くの人が押し寄せています。その理由が「雨と花」です。

南カリフォルニアでは州花である「カリフォルニア・ポピー」が3月から4月にかけて盛りを迎えますが、その年の雨量によって綺麗に咲く年とそうでない年があります。今年の冬は歴史的に雨量が多く、ひょっとしたら10数年ぶりくらいの当たり年かもしれないと話題になっていて、ダイヤモンド・バレー・レイクはその見どころのひとつとして地元ニュースやSNSで紹介されることが増えたのです。

遊歩道から見る景色。オレンジ色の花がカリフォルニア・ポピー

いざ訪れてみると、聞きしにまさる混雑と混乱でした。何しろ駐車場の手前で1キロ以上、車が長蛇の列を作っているのです。天気の良い週末だったということもありますが、ここはディズニーランドか?と思えるほどの光景でした。

駐車場の後方に連なる車の列

「人生最高のサイクリング」はマイナー志向のおかげ?

事前に調べた情報によると、ダイヤモンド・バレー・レイクでカリフォルニア・ポピーを見るには、駐車場から2キロほどの遊歩道を歩くか、あるいは湖の周囲34キロをサイクリングするか、の2つの選択肢があるとのことでした。

当然、後者を選ぶのは少数派です。花を見ることが目的ならば、遊歩道で十分だとほとんどの人が考えるからです。34キロとはサイクリストにとってはまったく大したことがない距離ですが、そうではない普通の人は尻込みするでしょう。

根っからのマイナー志向である私は、車に自転車を積んで出かけました。少々シンドイ思いをすることになっても、ヒマも体力も売るほど持っているのが私の強みだからです。人が少ない方を選べばきっと良い景色を見ることができるだろうと、過去の経験から予想したせいもあります。

車に積み込んだ自転車、バックパック、そしてクーラーボックスには水のボトル

結果としては、この作戦は大当たりでした。

湖から数キロ離れた公園に車を停め、駐車場入りを待つ車の長い列の横を自転車で通り過ぎます。スイスイと、と言いたいところですが、駐車場までは峠をひとつ越えなければならず、長い登り坂では車の中にいる人からはさぞきつそうに見えたでしょう。

それでも私からすれば、車の中でじっと座っていつ終わるか分からない渋滞を待っているくらいなら、大汗をかいて自転車を漕ぐ方がずっとマシです。遅くても確実に前へ進めますし、駐車場代(15ドル)だってかかりません。おまけとして体力もつきます。

駐車場に着いて、湖を1周しているサイクリングロードを走り出すと、さらに素晴らしい景色が目の前に広がりました。お目当てのカリフォルニア・ポピー以外にも、色々な種類の野生の花が目を楽しませてくれました。

何よりも嬉しかったことは、大混雑の遊歩道とは異なり、サイクリングロードではほとんど人とすれ違うこともなかったくらい空いていたことです。どのような観光施設であれ、公共交通機関であれ、レストランであれ、空いている場所というものは私にとって常に高い価値を持ちます。

こんなダートが続いた。途中にはポータブル・トイレとベンチが数か所あるのみ

サイクリングロードと言っても、一部を除いて、ほとんどが未舗装のダートです。オフロードバイクでないと厳しいと思います。アップダウンは極めて少なく、コースの難易度としては低いでしょう。

この日は天気も申し分なく、私にとっては人生最高のサイクリングではないかと思えるほどでした。サイクリングは好きですが、走り終えるのが惜しいと感じることはそれほど多いわけではありません。

4時間のサイクリングでも余裕だったApple Watchの「低電力モード」

Apple Watchのデータによれば、今回のサイクリングにかかった時間は休憩を含めて4時間ほど、走行距離は41.94 キロでした。湖の周囲34キロに加えて、駐車場までの往復を含めた数字です。

時速10キロ程度ですので、どれだけのんびりしたサイクリングであったか分かるでしょう。急いで通り過ぎるには惜しい景色ばかりで、しょっちゅう自転車を停めて写真を撮っていました。

Apple Watchのwatch OS 9.1 で追加された新機能のひとつである「低電力モードでのワークアウト」は今回も効力を発揮しました。以前ならGPSを使うと4時間ほどでバッテリー切れを心配しなくてはいけなかったのですが、この機能を使ったおかげで走り終えた後もバッテリー残量は60%ほど残っていたのです。

Apple Watchのデータ。スタート直後に心拍数と高度が上がっているのは駐車場までの峠越えのせい

カリフォルニア・ポピーの季節が終わっても、ダイヤモンド・バレー・レイクでのサイクリングは試してみる価値が大いにあると思います。信号待ちがまったくなく、平坦なダートが30キロ以上続くサイクリングロードは珍しいのではないでしょうか。駐車場にあるビジター・センターでは電動アシスト付きのオフロード用自転車をレンタルしていますので、サイクリングに自信がない人はそちらを利用することもできます。

ダイヤモンド・バレー・レイク公式ウェブサイト:https://www.dvmarina.com/ 

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)

アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

 

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