多種多様なブランドの製品が出揃ってきたスマートリングの中で、「ちょっと、これはレベルが違う」と思えるくらい、オススメの製品が出てきました。
それが「Urtrahuman Ring AIR」というスマートリングです。
本モデルは、心拍数、血中酸素濃度、睡眠といった一般的なデータを計測できるだけでなく、
・身体の回復具合、ストレスの状態、運動が足りているか等を100点満点のスコアで表示してくれる
・カフェイン摂取時間や日光浴の時間、今日の睡眠開始時間の目安などを通知してくれる
といった機能を搭載。
数値を見るのには多少の知識が必要ですが、現状のスマートリングではブッチギリにNO.1の多彩な健康管理機能を持っているモデルだと感じました!
本記事ではその使用レビューをお届けします。
なお本製品はブランド側から製品提供を受けていますが、広告記事ではありませんので、感想は率直にお伝えします!
レビューするモデルはこちら
Ultrahuman Ring AiR
価格:59,800円
カラーバリエーション:チタン、アスターブラック、マットグレー、バイオニックゴールド、スペースシルバー
インドのヘルステック企業Ultrahumanが開発したスマートリングで、105カ国以上での販売実績あり。
睡眠や運動、心拍数、心拍変動(HRV)、皮膚温度などの健康指標をモニタリング可能で、アプリではそうしたデータをもとにした各種の健康スコアを確認できます。
専用アプリ「Ultrahuman」は無料で利用可能で、追加のサブスクリプション費用なしで全機能を利用できます。
主要な機能を一覧表でチェック
当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。
緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。
本モデルはスマートウォッチではなくリング型のデバイスなので、ディスプレイで天気や通知を見たりする機能はなし。
スマホの通知でリングが震えることもないですし、Suica等の決済機能もありません。
一方で健康や運動系の機能は充実。下記6つの高精度センサーを搭載しています。
・赤外線光電式(PPG)センサー
・医療用非接触皮膚温度センサー
・6軸モーションセンサー
・赤色LED(心拍モニタリングと酸素飽和度)
・緑色LED(心拍モニタリング)
・赤外線LED(心拍モニタリング)
なおかつ医学的・科学的にデータが取りやすいとされる指から正確なデータを取得しているため、心拍数や血中酸素濃度、皮膚温度、睡眠、運動、消費カロリーなどを正確に計測ができます。
対応するスマートフォンはiOS 15以降を搭載したiPhoneおよびAndroid 6以降を搭載したAndroidデバイスで利用可能
いざ開封!
パッケージや同梱されているものも確認してみましょう。
パッケージはけっこう大ぶりで、5万円を超えるモデルならではの高級感もあります。
同梱されているのはリング本体と充電器、充電ケーブル(1mのType-C to Cケーブル)、それにスタートガイドや説明書など。
スタートガイドや説明書は日本語表記のものもあり、初心者にも非常に優しく作られている印象を持ちました。
充電器はリングを上から設置できるタイプの非常にコンパクトなもの。
内部にバッテリーは非搭載なので、ケーブルが必須になります。
バッテリーの持ち具合は?
みなさんが気になるであろう、バッテリーの持ち具合についても、公式発表のデータと、実際に使用したときの減り具合をお伝えします。
ブランド公式のデータだとバッテリーの持続は最大4~6日。
0%から100%まで180分でフル充電可能とされています。
そして実際に使用してみた感じだと、バッテリーは1日使うと15~20%くらい減る印象。
なので、やはり5~6日は持ちそうな印象で、ブランド公式のデータに近いと感じました。
見た目をチェック
見た目や素材もチェックしていきます。
まず、軽量かつ薄型設計なのもこのリングの特徴。
厚さは2.45mm~2.8mmで、幅は8.1mmです。
幅は他のスマートリングと比べると最小とまでは言えませんが、やはりコンパクトな部類です。
薬指に着けている限りでは日常で邪魔になることもなく、快適なつけ心地でした。
重さは最小で約2.4g(サイズにより異なり最大3.6g)。
5円硬貨よりも軽く、スマートウォッチの1/10程度の重さなので、まあ軽いです。
素材は戦闘機用グレードのチタンで、非常に強靭で耐久性のあるタングステンカーバイド・カーボンコーティングも施されています。
日常的な摩耗に耐える強度を持っています。
外装にはタングステンカーバイドでコーティングされたチタンを使用し、日常的な使用に耐える耐久性を備えています。
内部は医療グレードのアレルギー反応を起こしにくいエポキシ樹脂でコーティングされており、常に快適に着用できます。
防水等級や耐久性について
高い防水性能: 水深100mまでの防水性を持ち、入浴や水泳、サーフィンなどの際も着用可能です。
着用感をチェック
上述のように薄型軽量で、睡眠中を含めて24時間着用しても負担を感じる場面はありませんでした。
防水性もバッチリのため、洗い物をするときなども着用していても特に気になりませんでしたし、日常生活で邪魔に感じる場面も殆どありませんでした。
着用感は非常によいスマートリングだと思います!
健康の機能をチェック
では、メチャクチャ充実している健康関連の機能を確認してみましょう。
「Ultrahuman Ring AIR」は先述のように6つの高精度センサーを搭載し、これにより、睡眠、運動、心拍数(HR)、心拍変動(HRV)、皮膚温度などの主要な健康指標を簡単にモニタリングすることが可能。
専用アプリでこれらのグラフを見ることができる……というのは他のスマートウォッチやスマートリングと同じですが、このリングが凄いのは、そうした数値を素に様々な健康スコアを分かりやすく表示してくれること。
特に健康維持に重要な睡眠、運動、回復の状況が100点満点のスコアで表示され、詳細な分析結果とともに自分の状態をモニタリングできます。
以下、計測データを確認できるスマホアプリの画面を一つ一つ見ていきましょう。
睡眠スコア(スリープ)
総睡眠時間、安静時心拍数、休息の質などの要素に基づく数値。
数値をタップすると、睡眠効率や睡眠中の皮膚温度、リラックス度、睡眠のタイミングや一貫性などが、一つ一つ「良い」「要注意」「最適」などの状態で評価されます。
「朝の目覚めに何分かかったか」などもグラフ表示してくれて、問題のある項目にはアドバイスもくれます。
このあたりの機能の充実度はスマートウォッチ、スマートリングの分野でもトップクラスに感じます。
また深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、覚醒状態といった睡眠ステージのグラフも閲覧可能。
このあたりは他のスマートウォッチやリングと同等の機能です。
また睡眠スコアの機能とは別の項目で「睡眠不足」を表示してくれる機能もあり。
「1時間39分不足」など具体的に表示してくれるのが非常に分かりやすいです。
回復スコア(ダイナミックリカバリー)
こちらは心拍変動(HRV)、皮膚温度、回復指数などをもとに、体の回復状況を評価するスコア。
日ごとのグラフを見ると、メチャクチャ疲れていた日はしっかり数値が低くなっていて、体感に近いことにビックリします。
高精度なセンサーをもとに、体の回復度合いを測るベースになる心拍変動をしっかり計測できているのが、このスコアの体感の近さの理由なのでしょう。
なお心拍変動の数値は「高いほうが良い」と言えます。詳しい見方については、下記の記事で詳しく書いていますので興味のある方は参考に。
あわせて読みたい:スマートウォッチ&リングで計測可能な心拍変動(HRV)の見方、健康管理の活か仕方を徹底解説! 」
また、この項目でも数値の状態が悪いときは、「速歩き、マッサージ、呼吸法などの疲労回復活動でバランスを取るといいですよ」などの改善のアドバイスをもらえます。
活動スコア(ムーブメント)
歩数、ランニング距離、消費カロリーなどを記録し、それらの数値から運動の成果を数値化したスコア。
やはりデスクワーク中心だった日は「55」など、しっかり低い数値になっていて、体感と近いのが分かります。
一つ一つの項目を見なくても、100点満点で「運動不足かどうか」が分かる点が非常に素晴らしいと感じました。
なおランニング等の運動については、個別のワークアウトとして手動で計測することも一応可能です(詳しくは後述)。
カフェイン摂取の管理も可能
これ以外にも「Ultrahuman Ring AIR」には面白い機能が沢山あります。
まず役立つと思ったのは、カフェイン許容ウインドウの機能。
こちらは、起床時間や睡眠時間にあわせて、何時頃にカフェインを摂って、何時頃からはカフェインを控えると良いのかをスマホに通知してくれる機能です。
筆者の記事執筆日の場合は、9時10分にカフェイン摂取を開始すべき時間と通知が届きました。
通知では、「カフェインを適度に摂取することで、精神の明晰さが増し、気分が高まり、生産性が向上します」といったアドバイスももらえます。
こうした通知がスマホに通知が届くので、「そろそろコーヒーを飲もうかな」と行動に移しやすいのです。
またカフェイン摂取を控えるべきタイミングは16時20分に通知が届きました。
これより後にカフェインを摂取すると、就寝時にカフェインが残ってしまい、眠りにくくなってしまうためです。
スマホのアプリでは、カフェインが時間とともに減少していく度合いもグラフで表示してくれるのがわかりやすいですね。
また、どんな飲み物をどのくらい飲むとカフェインが何mg取れるのかの目安も教えてくれます。
暫く使うと、このあたりは知識として頭に定着するはずです。
体内時計の可視化(サーカディアン・リズム)
Ultrahuman Ring AIRには体内時計を可視化してくれる機能もあります。
生理時計相位反応曲線(PRC)というものを活用し、
・今は日光浴や運動をすると睡眠時間と起床時間を早められる『前進フェーズ』の時間です
・今は『後退フェーズ』の時間なので、運動したり光に当たったりすると睡眠時間が遅くなります
といったことを通知してくれるので、やはり身体を動かしたり休めたりする行動を起こしやすくなります。
また、睡眠のリズムが狂ったときなどは、この項目をチェックすると体内時計を直しやすくなるでしょう。
ストレスリズムスコア
ユーザーの一日のストレスパターンを可視化し、100点満点で評価してくれる機能もあります。
体内のストレスホルモンの自然なリズムと、実際の数値がどの程度同期しているか……で判定がされるようですが、スコアが高いほど、ストレスが適切に管理されていることを意味し、低くなるとストレスが過度であることを意味します。
なお、ストレスというのは少なければいいわけではなく、「軽度のストレスは創造性を高めるのに役立ちます」といったアドバイスもこのアプリには表示されます。
先程の体内時計の身体を動かすべき時間に身体を動かしたりすると、適度に身体にストレスがかかるので、この数値を見ながら運動の状況などもコントロールするといいでしょう。
生理周期の機能など他にも機能が沢山!
このスマートリングは、アプリを通じて女性の生理周期を登録・記録できるほか、妊娠に関連した機能も備えています。
出産予定日を入力するだけで、その期間に合わせたアドバイスを受け取ることもできます。
もちろん本モデルは医療機器ではないので、参考程度に利用する機能になるでしょうが、女性には役立つ機能といえるでしょう。
そのほか本モデルには、トレーニングのデータをもとに「心臓年齢」を表示してくれる機能もあります。
そのほか心拍数や体表温度なども普通のグラフで見られますし、スマホを見ている時間を管理する項目をアプリ内のストアから追加することもできます。
こうした拡張性も高く、健康管理全般に幅広く使えるスマートリングといえるでしょう。
運動の機能をチェック
ワークアウトなどの運動関連の機能も確認してみましょう。
このスマートリングには、手動計測でランニング等を計測してくれる機能もあります。
アプリの画面の右下に表示されている「+」の部分をタップし、「Workout」を選択、さらに「屋外ランニング」などの運動を選択すると、計測開始の画面に切り替わります。
計測開始もストップも手動なのはやや面倒ですね。
計測されたデータは上記のようなもの。
ルートはペアリングしているスマートフォン(iPhone)のGPSを使って記録したものでしょう。
それと合わせて心拍ゾーンがどの範囲にあったのかをパッと見れるグラフが表示されます。
その下には走っていた時間の消費カロリー、そして心拍数もグラフで表示。
途中、心拍数が直線になっている部分は少し上手く計測できていなかったのかも?しれませんが、体感と近い数値が基本的には出ています。
そして運動終了後の心拍数の回復も表示してくれているのがありがたいですね。
ランニングを細かく計測できるデバイスではないですが、スマホのみよりは充実したデータを取得できるデバイスといえるでしょう。
まとめ
こんな形でしばらく使ってみました。
やはり凄いと思ったのは健康機能の充実ぶり。
ただ心拍数や睡眠を計測するだけでなく、それらのデータをもとに表示される様々なスコアが非常に分かりやすいです。
またカフェイン摂取や体内時計に関するアドバイスをくれる通知機能は、ほかのスマートリングやスマートウォッチでは見たことがないもの。
本当に幅広い分野で健康管理を行えますし、5万円程度という価格はGalaxy RingやRingConnといったライバル機種とも同程度なので、健康管理をできるスマートリングを探している人には圧倒的にオススメのモデルです!
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