Amazfit Active 2は、Zepp Healthによって開発された次世代スマートウォッチで、スタイリッシュなデザインと先進的な機能を融合させた製品です。
2万円前後の価格ながら驚くほど多機能で、健康管理機能の充実度、スポーツトラッキングの正確さ、そして優れたバッテリー性能に注目が集まっています。
2025年のCESでは、メディアアワードを多数受賞し、その実力が証明されました。
本記事では、Amazfit Active 2の主要な機能や特長を徹底的にレビューしていきます。
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Amazfit Active 2
価格:プレミアムバージョン:¥21,890(税込)、スタンダードバージョン:¥18,900(税込)
カラーバリエーション: ブラックシリコン、ブラックレザー(※プレミアムバージョン。レッドのシリコンバンドが付属)
ブラックシリコンバンドの通常バージョンのほか、サファイアガラスと本革レザーバンドを搭載したプレミアムバージョンもあり。
価格は3000円程度しか変わらないので、レザーのバンドが欲しい方や、よりディスプレイに堅牢性を求める方はプレミアムバージョンにしてもよいでしょう。
主要な機能を一覧表でチェック
当サイトが使用しているスマートウォッチの主要機能表を使い、本モデルに搭載されている機能をチェックしてみました。
緑色の部分が搭載している機能で、色のない部分が未搭載の機能です。
見ての通り、Suicaやクレジットカードの決済以外は、一般的なスマートウォッチのあらゆる機能を搭載しています。
2万円前後のモデルでこれは驚異的です!
Activeという名前のシリーズなのでGPSや気圧高度計も搭載しており、後述するようにオフラインマップも使用可能。
登山などのアウトドアアクティビティではバッチリ使えます。
健康系の機能でも心拍数、血中酸素濃度、睡眠、体表温度、歩数、消費カロリーなどをバッチリ計測できます。
スマホの通知を受け取る機能なども含め日常の機能も充実しており、普段遣いにも適したモデルといえるでしょう。
なお音声アシスタントはAmazon Alexaではなく独自のもので、追加できるアプリも独自アプリなのは注意が必要です。
対応するスマートフォンはAndroid 7.0 以上、iOS 14.0 以上です。
バッテリー性能と充電
Amazfit Active 2は、非常に優れたバッテリー性能を誇ります。
公式データでは、通常使用で最大10日間のバッテリー持続時間があり、頻繁に充電する必要はありません。
実際に使ってみた感じでも、1日使っても10%減るか減らないかぐらいだったので、公式データに近い性能を持っているといえるでしょう。
Apple WatchやGalaxy Watchは通常モデルでは1日程度しかバッテリーは持たないので、このバッテリー性能は素晴らしいですし、忙しい日常でも充電を気にすることなく使用できます。
また、バッテリーを消費する、位置情報を使用した屋外の運動でもガシガシ使えます。
見た目と素材をチェック
では、見た目や素材をチェックしていきます。
各種スペックは以下のような形です。
カテゴリ | 詳細 |
---|---|
サイズ | 約43.9×43.9×9.9mm(心拍ベース除く)/約11.98mm(心拍ベース含む) |
重量 | プレミアムバージョン:約41.71g(バンド含む)/約31.56g(バンド除く) スタンダードバージョン:約42.13g(バンド含む)/約29.5g(バンド除く) |
ボディ素材 | ステンレススチール製ベゼル/ポリマー製ミドルフレーム |
ボタン | 2 |
防水グレード | 5ATM |
44cm程度のラウンド型のケースなので、大きさはそこそこ大きめ。
そのためディスプレイは非常に見やすいです。男性にはピッタリの大きさですし、女性にはやや大きめとも言えます。
本体重量は30g程度なので、Apple Watchなどと近く、こちらも標準的。
ベゼルはステンレススチール製で、高級感と堅牢性があります。
ボタンは2つあり、上のボタンの長押しと、下のボタンを押す操作については、自分で呼び出す機能をカスタムすることも可能です。
デザイン
Amazfit Active 2は、シンプルでありながら洗練されたデザインが特徴です。
スポーツシーンから日常使いまで対応できる汎用性を持っています。
丸型のディスプレイはクラシカルな見た目なので、カジュアルにもビジネスにも合わせやすいデザインとなっています。
高輝度ディスプレイ
カテゴリ | 詳細 |
---|---|
ディスプレイ素材 | HD AMOLED |
ディスプレイサイズ | 1.32インチ |
解像度 | 466×466 |
PPI | 353 |
タッチスクリーン | プレミアムバージョン:サファイアガラス スタンダードバージョン:2.5D強化ガラスと指紋防止コーティング |
高性能な AMOLEDディスプレイを搭載。
また表にない部分だと、2000nitという非常に高い輝度を持っているのも特徴です。
これにより、直射日光の下でも画面が見やすく、屋外での使用でもストレスなく情報を確認することができます。
また、ディスプレイの色合いも鮮やかで、アイコンや文字が鮮明に表示されるため、見やすさは抜群です。
シリコンバンド
シリコン製のバンドは、肌に優しく、長時間の使用でも快適です。
特に運動時やスポーツ中に使う場合でも、汗をかいても滑りにくく、しっかりと手首にフィットします。
バンドは交換可能で、スタイルに合わせてカスタマイズできる点も魅力です。
日常の機能をチェック
では日常の機能をチェックしていきましょう。
スマホから届く通知については、通知の内容が「どのアプリから届いたか」「どんな内容か」まで分かるのが魅力。
安物のモデルだと、通知の内容は読めないことが多いので、これは非常に素晴らしいです。
ウォッチフェイスは有料・無料を合わせて400種類以上が利用可能です。
クラシックなアナログデザインからモダンなデジタルデザインまで幅広く揃い、ビジネスやカジュアル、スポーツなどあらゆるシーンに対応します。
スマホの音楽再生・停止は、ペアリングしているiPhoneではApple MusicもSpotifyも問題なく操作ができました。
またAmazon Alexaには非対応ですが、独自アプリのZepp Flowでタイマーを掛けたり天気を聞いたりと言った操作が可能。
天気を聞いたときは音声で返答された日本語が少し怪しかったですが(笑)、問題なく動作はします。
また追加できるアプリはこのOS独自のアプリで、スマホで使えるようなアプリは追加できない点は注意が必要です。
……と、少し難点はあるものの、天気などの表示も非常に見やすく使いやすい印象。
右→左のスワイプで表示される「ウィジェット」や、左→右のスワイプで表示される「ショートカットカード」は、自分のよく使う機能をカスタムして表示可能でした。
このあたりの使い勝手もよく、日常使いには適したモデルだと感じました。
健康管理機能
Amazfit Active 2の魅力の一つは、健康管理機能の充実ぶりです。
このスマートウォッチは、心拍数、睡眠、運動をリアルタイムでモニタリングし、ユーザーの健康状態を細かく追跡します。
また、睡眠の質や心身の回復度(レディネス)を数値化して表示してくれるのも特徴です。
こうした計測データはスマホのアプリだとより詳しく見ることができます。
たとえばレディネススコアの下を見ていくと、体やメンタルの回復度合い、安静時心拍数や心拍変動の状態、睡眠の状態などは良好か否かをサッと確認できます。
それぞれの項目をタップすると詳細なデータを見ることもできます。
健康全般を管理するモデルとして、このあたりは非常に優秀です。
睡眠管理
睡眠管理機能は、Amazfit Active 2の中でも特に注目すべき機能です。
AIが睡眠の質を分析し、深い睡眠、浅い睡眠、レム睡眠、覚醒状態などをトラッキングします。
また睡眠時心拍数、低呼吸の回数、呼吸速度などの細かなデータも取得して表示してくれます。
この睡眠のトラッキングが非常に正確で、睡眠計測のデバイスとしても優秀だなと感じました。
スポーツモードとアクティビティトラッキング
Amazfit Active 2は、160種類以上のスポーツモードをサポートしており、ランニング、サイクリング、ヨガ、スイミングなど、あらゆる運動をトラッキング可能です。
この機能により、ユーザーは自分の運動データを詳細に記録し、トレーニングの効果を可視化することができます。
またAmazfit Active 2はスイミングにも対応しており、IP68等級の防水性能を備えており、50メートルまでの水深で使用できます。
筆者はランニングのワークアウトを計測してみたので、その結果をお見せします。
まず表示される結果の概要はこんな形。
地図上にルートが表示され、消費カロリーや平均ペース、平均心拍数等のデータが分かります。
さらに下を見ていくとペースや心拍数はグラフで確認可能。
心拍数の数値も体感に近く正確な印象を持ちました。
また「ランニングパワー」という専門的な指標や、高度の変化、ケイデンス、ストライド、有酸素運動と無酸素運動のトレーニング効果なども計測、分析してくれます。
こうした機能は安物のスマートウォッチにはまず搭載されていないので、ランニング等の運動をガッツリ行いたい方には魅力的なモデルといえるでしょう。
ナビゲーション機能とオフラインマップ
また嬉しいのは、オフラインマップ機能を搭載している点です。
そのためインターネット接続がなくても、あらかじめインポートしたルートを確認したり、目的地までの最適なルートをナビゲートしてくれます。
地図のインポートはスマホのアプリで行う形です。
さらに5衛星測位対応の内蔵GPSにより、登山やアウトドア活動中でもリアルタイムで正確なルート案内を利用できます。
また、ターンバイターンナビゲーション機能も備えており、目的地までの道順を矢印で示す直感的で分かりやすい案内が特徴です。
現在、市場で販売されている2万円以下のスマートウォッチでは、このような本格的なオフラインマップ機能を搭載している製品はほとんど存在しません。
この価格帯でこれほど高機能な地図ナビゲーションを実現している点は、Amazfit Active 2の大きな差別化要素となっています。
このマップの機能はAmazfitの別のモデルで試してみたことがあるのですが、非常に便利で使い勝手が良かったです。
詳細は下記の記事を御覧ください。
Amazfit T-Rex 3使用レビュー。登山向けスマートウォッチでコスパ最高!
総評:進化した健康管理とスポーツ機能を、手首に
Amazfit Active 2は、デザイン、機能、性能において非常にバランスが取れたスマートウォッチです。
特に健康管理機能やスポーツトラッキング機能が充実しており、心拍数、血中酸素濃度、睡眠の質まで細かく測定できます。
また、オフラインマップ機能やGPS機能を搭載し、アウトドアでの使用にも対応している点が大きな魅力です。
さらに、驚異的なバッテリー持続時間やランニングなどのトレーニングに役立つ多彩な運動データ分析機能も完備しており、日常生活やアクティブなライフスタイルをサポートします。
スタイリッシュなデザインと高い機能性を兼ね備えたAmazfit Active 2は、どんなシーンでも頼りになる一品です。特に健康管理やスポーツ、アウトドア活動にこだわる方には最適な選択肢と言えるでしょう。
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