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あの名機も生産終了…。国産スマートウォッチ「絶滅危機」の今【CASIO、SONY、CITIZENの現状とは?】

NEWS

2025.05.17

かつては大手メーカーが次々とスマートウォッチ市場に参入し、国内でも一定の存在感を放っていた国産スマートウォッチ。
しかし、2025年現在、その多くが静かに姿を消しつつあります。

相次ぐ“撤退”の足音:名機たちが終焉へ

 CASIOの「WSD」シリーズ、アプリサポート終了へ

アウトドア向けスマートウォッチとして人気を博したCASIOの「PRO TREK Smart WSD」シリーズ。しかし、同シリーズの専用アプリのサポートは2025年8月4日をもって終了予定と発表されています。

Wear OSを搭載し、Googleとの連携も強みだったこのモデルですが、サードパーティアプリへの依存やバッテリー問題、複雑なUIなどが課題とされていました。

 SONY「wena3」、実質的に終売

「スマートウォッチは“バンド”だけでいい」という独自の発想で人気を集めたSONYの「wena3」。クラシックな時計とスマート機能の融合という新提案は話題を呼びましたが、2023年に生産終了がアナウンスされ、2026年2月にはサポート終了も予定されています。

 CITIZEN「Eco-Drive Riiiver」、静かにフェードアウト

CITIZENがクラウドファンディングからスタートした光発電スマートウォッチ「Eco-Drive Riiiver」も、すでに主要販路では販売終了。斬新なカスタマイズ機能「Riiiver」は注目されましたが、大衆化には至らず、市場からは姿を消しました。

国産スマートウォッチの苦境、なぜ起きた?

・Apple Watch一強の市場構造
グローバルで圧倒的シェアを誇るApple Watchの存在が、国産メーカーの成長を阻害。

・ソフトウェア競争力の差
OS・アプリ連携などにおける開発スピードやエコシステムで、海外勢に後れを取る。

・ニッチ市場への集中
多くの国産モデルは「アウトドア特化」「アナログ融合」など、コア層向けに留まり、マス市場への訴求に弱かった。

それでも“希望の火”は消えていない:今なお買える国産スマートウォッチ

そんな逆風の中でも、国産メーカーはいくつかの“生き残り策”を打ち出しています。

CITIZEN CONNECTED Eco-Drive W770

現在も新品で購入可能なスマートウォッチ
光発電「Eco-Drive」を活かしながら、Bluetooth接続や通知機能、IoTプラットフォーム「Riiiver」連携にも対応。
デザイン性も高く、ビジネスシーンにもなじむハイブリッドスマートウォッチとして一定の人気を保っています。

・エコ・ドライブ(光充電)で充電不要

・専用アプリで着信・SNS通知対応

・価格帯:約63,800〜74,800円(税込)

CASIO G-SHOCK「GPR-H1000」シリーズ

Wear OSからは撤退したものの、CASIOはG-SHOCKブランドでサバイバル特化型スマートウォッチ”を展開中。

たとえば「GPR-H1000」は、GPS・心拍計・気圧・高度計・温度計・方位計といった6種類のセンサーを搭載し、まさに“最強タフネスウォッチ”。

・アウトドア・登山・サバイバル用途に最適

・専用アプリと連携してアクティビティ管理も可能

・価格帯:約77,000円(税込)前後

まとめ:技術はある、次に必要なのは「ユーザーと繋がるOS」

国産スマートウォッチはハードウェア性能では世界に誇れる製品を持っています。しかし、AppleやSamsungのような**“OS+アプリのエコシステム”**を自社で構築できなかったことが最大の敗因です。

今後、もし再び国産スマートウォッチが勢力を盛り返すとすれば、それはハードだけでなく「つながる体験」「使いやすさ」という面でもイノベーションを起こせるかにかかっているのかもしれません。

なお、日本で購入可能なスマートウォッチブランドを一挙34種紹介したこちらの記事もおすすめです。AppleやGarminはもちろん、国産・海外問わず主要ブランドを網羅しており、自分にぴったりの1本がきっと見つかります。
ぜひ、あわせてチェックしてみてください!

日本で購入できるスマートウォッチ34ブランド完全ガイド【専門メディア選定、主要ブランドを網羅】|Smart Watch Life


●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!

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