「スマホが熱い!」「iPhoneが突然高温注意になった!」――夏になると、こうしたトラブルに悩まされる方が急増します。実際に猛暑はスマホやiPhoneにとって大敵で、放置すれば故障や事故に発展するリスクもあります。
本記事では、スマホの発熱原因から冷却対策、モバイルバッテリーの爆発事例、高温による寿命短縮まで幅広く解説します。夏本番を迎える前にぜひチェックしておきましょう!
【原因】夏にスマホやiPhoneが熱くなる主な理由
まずは、夏にスマホが高温になりやすい代表的な原因を整理します。
・直射日光を浴びる場所での使用・放置
・車内放置(高温密閉空間)
・高負荷なアプリ・ゲームの長時間利用
・充電しながらの使用
・バッテリーや基板の経年劣化
・放熱性の低いケース・アクセサリーの使用
特に真夏の車内放置は極めて危険で、数分で50〜60℃を超える場合もあります。炎天下でのナビ使用や撮影も要注意です。
詳細な原因解説はiPhoneが高熱を帯びる原因5選&その対処法を徹底解説!でも紹介しています。
【症状】スマホが高温になると現れる危険サイン
スマホが高温状態に陥ると、以下のような症状が発生します。
・動作が重くなる(CPUクロック制御)
・画面が暗くなる(輝度制限)
・カメラが一時的に使用不能
・充電停止
・高温警告(iPhoneでは温度警告画面)
・突然のシャットダウン
・バッテリー膨張・液漏れ
この段階で冷却措置を怠ると、最悪の場合バッテリーの破裂・発火に至る危険性もあります。
【実例】実際に発生したモバイルバッテリー爆発事例
モバイルバッテリーの高温事故は毎年のように報告されています。以下に代表的な事例をまとめます。
炎天下の車内で爆発(国内報道より)
猛暑日に車内のダッシュボードに置き忘れたモバイルバッテリーが膨張し破裂。幸い火災には至らなかったが、車内のダッシュボードが破損。
充電しながらの放置で発火
パソコン周辺で充電し続けたモバイルバッテリーが高温になり発火。寝室内で発火した事例もあり、人的被害一歩手前となったケースも。
劣化バッテリーを夏場に使用し発煙
購入後4年以上経過したモバイルバッテリーを使用していたところ、内部セルの劣化が進行し、真夏の高温下で発煙。
モバイルバッテリーは「車内放置禁止」「高温多湿禁止」と明記されています。必ず守りましょう。
関連記事:炎天下の車に放置したモバイルバッテリーが爆発……。事故回避のために何が必要?
【影響】高温はスマホ本体の寿命も縮める
高温状態が続くと、スマホ本体の寿命そのものが短縮される可能性があります。
バッテリー寿命の低下
リチウムイオン電池は高温下で劣化速度が急上昇します。25℃前後が最適温度とされ、35℃以上では劣化が加速。繰り返す高温状態で満充電を行うと寿命は半分以下に縮むこともあります。
CPU・GPU・メモリの損耗
電子部品は高温ストレスで微細な損耗が進行。クロック制御機能で表面上の温度は抑えられても、じわじわ劣化が進みます。
はんだ剥離(基板劣化)
熱膨張と収縮を繰り返すことで、基板のはんだ接合部に微細な亀裂が発生。長年使うほど致命的な故障につながる場合も。
つまり、短期的な発熱だけでなく、毎年の夏場の積み重ねがスマホ寿命を縮める原因となるのです。
【冷却】正しいスマホの冷やし方とNG例
正しい冷却方法
・すぐに電源を切る
・ケースを外して通気を確保
・風通しの良い日陰で自然放熱
・冷却シート・冷却ファンの利用
NGな冷却方法
・冷蔵庫に入れる
・氷・保冷剤を当てる
・冷水で冷やす
結露が内部に入り込みショートを招くため、急冷は厳禁です。
関連記事:猛暑でスマホが熱い! そんなときはスマホ冷却シートを使う手もアリ
【予防】猛暑前に準備したい高温対策
・車内放置禁止を徹底
・高温時間帯は屋外利用を控える
・充電しながらの高負荷使用を避ける
・高温環境ではケースを外す
・冷却グッズを事前購入
・経年劣化したバッテリーは交換
【FAQ】スマホ高温トラブル よくある疑問
Q. iPhoneは何度で高温警告が出ますか?
内部温度が35~40℃を超えると警告が表示されます。
Q. スマホの発熱でバッテリーが膨張しますか?
頻繁に高温状態が続くと膨張の原因になります。
Q. モバイルバッテリーは何年使える?
目安は2~3年。4年以上使っているものは高温期に特に注意。
Q. スマホ冷却シートは効果ありますか?
高負荷時の表面温度を下げるのに有効です。放熱補助としておすすめ。
【まとめ】夏のスマホ管理は「知識と備え」がカギ
猛暑はスマホやiPhoneにとって最も過酷な季節です。発熱トラブルは避けられない面もありますが、事前の備えと正しい対処でリスクを大幅に下げることが可能です。
・直射日光・車内放置は厳禁
・充電中のゲームや動画視聴に注意
・冷却シート・ファンを準備
・経年劣化バッテリーは交換
・爆発事故は他人事ではないと意識
●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!
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