Apple Watchの文字盤に天気やカレンダー、バッテリー残量などが表示されているのを見たことがあるでしょう。
これらの小さな情報パーツを「コンプリケーション(Complication)」と呼びます。
一見すると難しそうな名前ですが、じつはApple Watchをより便利に使うための最重要機能のひとつです。
本記事では、Apple公式ドキュメントの技術的背景も交えながら、わかりやすく解説します。
コンプリケーションとは? Apple公式の定義
コンプリケーション | Apple Developer DocumentationApple公式サイトより引用
コンプリケーションとは、ウォッチフェイス上にアプリの最新情報を表示する機能のことです。
Appleの開発者向け資料では次のように説明されています。
「コンプリケーションは、ユーザが手首を上げてApple Watchを見るたびに、文字盤に最新の関連情報を表示する機能です」
つまり、アプリを開かなくても「今の天気」「次の予定」「心拍数」「運動の進捗」などを一目で確認できるのが特徴です。
また、コンプリケーションをタップするとアプリを直接起動できる「ショートカット」としても機能します。
配置場所によって情報量が異なる
ウォッチフェイスを長押しして「編集」を押すと、このようにコンプリケーションを変更可能な画面になる。
コンプリケーションは文字盤の種類や配置場所によって、表示できる情報量が異なります。
たとえば「中央」「角」「上部」などの位置ごとに、Appleが定めたレイアウト(ファミリー)があり、
・数字やアイコンのみの「小型」
・グラフやテキストを含む「長方形」
・円形ゲージ型の「リング」
などが用意されています。
同じアプリでも、配置する場所によって表示スタイルや情報量が変化するのがポイントです。
コンプリケーションの主な用途は2つ
1つ目はアプリランチャーとしての役割。
通常、アプリを開くにはデジタルクラウンを押してApp一覧から選ぶ必要がありますが、
コンプリケーションに登録しておけば文字盤をタップするだけでアプリを即起動できます。
このウォッチフェイスではコンプリケーションにPayPayを入れているので、ワンタッチでPayPayを呼び出せる
2つ目は情報表示としての用途。
たとえば天気アプリなら気温や降水確率、アクティビティならムーブリングの進捗など、
アプリを開かなくても必要な情報をすぐ確認できます。
仕事中や運転中など、手を止めずに情報を得たい場面で非常に便利です。
サードパーティアプリの制約にも注意
すべてのアプリがコンプリケーションに対応しているわけではありません。
特にサードパーティ(外部開発者)のアプリは、
・コンプリケーションを提供していない
・提供していても特定の文字盤やレイアウトに非対応
といったケースもあります。
そのため、「アプリを入れたのに文字盤に追加できない」という場合は、
アプリがコンプリケーション機能をサポートしていない可能性があります。
コンプリケーションの便利な使い方
・天気や予定、アクティビティなど、毎日確認したい情報を配置する
・「PayPay」「タイマー」「メモ」などを登録して、ワンタップ起動ランチャーにする
・仕事用/プライベート用の文字盤を使い分け、用途別にコンプリケーションを最適化する
また、watchOS 10以降では「スマートスタック」にもコンプリケーション(ウィジェット)が連動。
使用状況に応じて自動で最適な情報が上部に表示されるようになりました。
まとめ:コンプリケーションを活用すればApple Watchはもっと便利に!
コンプリケーションは、Apple Watchの操作性を劇的に高める機能です。
時計を見るたびに必要な情報が更新され、アプリを開く手間も省けます。
自分に合った文字盤とコンプリケーションの組み合わせを見つけることで、
Apple Watchは「時間を見るためのデバイス」から「生活のハブ」へと進化します。
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