睡眠・回復・体温・心拍変動(HRV)といった“身体の深部データ”を計測できることで注目されるスマートリング。中でも「Oura Ring(オーラリング)」は、アメリカではすでにプロスポーツ界の標準ツールになりつつあります。
最近では日本のプロ野球でも、埼玉西武ライオンズの山田陽翔投手がコンディション管理のためにオーラリングを着用していたことが報じられ、国内でも注目が高まりつつあります。
【Source】西武・山田陽翔 今季最大の「想定外」中継ぎで飛躍した高卒3年目右腕/陰のチームMVP | 野球コラム – 週刊ベースボールONLINE
アメリカではどの競技で使われているのか?

アメリカのプロスポーツ界では、スマートリングの導入は珍しいものではなく、むしろ“当たり前”のレベルまで浸透しています。特に以下の競技・分野で広く利用されています。
MLB(メジャーリーグ)
投手・野手ともに、睡眠スコアやHRVをもとに登板間の回復度を評価するケースが多く、シーズン中の疲労管理に活用されています。
移動が多く、試合間隔が詰まっているため、睡眠状態の把握が選手寿命を左右する場面もあり、球団のパフォーマンス部門が選手本人とデータを共有しながらトレーニング量を調整する運用も一般的です。
NBA(バスケットボール)
NBAでは、チーム単位でスマートリングを導入した事例が複数あります。
試合数が多く、連戦・移動の負荷も大きいため、リングによる睡眠・体温変動の把握が“疲労の見える化”として評価され、スター選手も含めて広く利用しています。
NFL(アメフト)
NFLでも、特に学習・判断力が求められるクォーターバックや、負荷の高いラインマンが積極的に活用。
試合後の自律神経の回復度や、筋肉痛・炎症による体温変化などを、リングのデータで把握して翌日の練習負荷を調整しています。
格闘技(UFC・ボクシング)
総合格闘技やプロボクシングなどでは、減量・疲労管理・オーバートレーニング防止のために活用され、HRV(心拍変動)と睡眠の質をもとに練習日と休息日のバランスを決める選手も増えています。
陸上・トライアスロン・持久系アスリート
マラソンやトライアスロンの選手は、走行距離やパワーだけでなく、“回復度”を日々の判断材料にすることが一般化しています。
とくに海外の持久系選手は、毎朝オーラリングのスコアを確認して練習メニューを調整するケースが多く、「スマートリングはトレーニングパートナーの一つ」と言われるほど一般的です。
なぜアメリカではスマートリングが“標準”なのか?
アメリカのスポーツは以下の特徴があり、スマートリングとの相性が非常に良いとされています。
・試合数が多い(MLB・NBA)
・移動距離が長い
・データ分析文化が浸透している
・選手の休養管理=チームの競争優位という考えが強い
つまり、「疲労を見える化しないこと」がリスクになる世界のため、スマートリングのような日常装着型デバイスが自然と普及していると言えます。
日本では誰が使っている? スポーツ界だけでなく一般層にも広がり始めた

日本でも着実に利用者が増えています。スポーツ界では、今回の山田陽翔投手のように、睡眠や疲労の可視化を目的に導入する選手が出てきています。
また、スポーツ以外でも以下の層で普及が進んでいます。
・ビジネスパーソン:出張や睡眠の乱れを把握し、パフォーマンス管理に利用
・IT企業・スタートアップ関係者:海外文化を取り入れる形で早期に普及
・トレーナー・理学療法士:選手のコンディションを補完的に把握する目的で導入
・健康志向の一般ユーザー:ダイエット・睡眠改善・疲れやすさの原因分析などに活用
ここ数年で「Apple Watch の次にほしいガジェット」として紹介される機会も増え、国内でも着用者が目に見えて増加しています。
日本でもスマートリングが“スタンダード”になる未来
今回、プロ野球選手の着用例が公に紹介されたことは、国内普及が大きく進むきっかけになり得ます。
スマートリングは、
- 睡眠の質の把握
- 体温変化による体調予測
- 疲労指数・回復指数の可視化
- ストレス状態の把握
といったデータを“手首より正確に・睡眠の邪魔をせず”取得できる機能を持っており、スポーツ界から一般層まで広がる素地があります。
アメリカのように「選手・ビジネスパーソンの必須ツール」になる未来も、決して遠くないかもしれません。
まとめ
アメリカではすでにスポーツ・ビジネスの現場で当たり前となっているスマートリング文化が、ついに日本でも広がり始めています。
プロ野球選手の着用例は、その象徴的な一歩と言えるでしょう。
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