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高性能スマートウォッチを持て余してる人へ! FOSSIL(フォッシル)「Hybrid HR」なら、誰でも満足できる!

REVIEW

2020.04.08

Fossil Hybrid HR

『FOSSIL』から登場した「Hybrid HR」は、アナログの針とデジタルディスプレーを搭載したハイブリッドウォッチ。針が時間を指し示し、ボタンで操作する昔ながらの使い勝手の良さを持ちながら、スマホとリンクしたり高性能センサーにより生体データを取得したりと、最先端スマート機能を備える注目ウォッチをレビューします。

面倒なことは一切なし! あるがままでいいと思えるコンセプト

 『FOSSIL』の「Hybrid HR」を数週間使っていて、頭に浮かんだのは孟子の「足るを知る」という言葉。自分に必要なものを知り、それに満足することを知ったのです。スマートウォッチをレビューする仕事をしている以上、スマウォの機能は最大限使うようにしています。でも、そのすべてが自分に必要かと言われれば、ノーと言わざるを得ません。技術的にはワクワクさせられますが、実用性を考えると使わない機能が多すぎます。「Hybrid HR」を使って、自分にはこれで十分と感じたのです。ここで、「Hybrid HR」ができることを簡単にまとめてみましょう。

●時間が分かる
●メールやのSNSの通知が受け取れる
●音楽のコントロールができる
●天気が分かる
●歩数、心拍、カロリー消費量が分かる
●睡眠を分析してくれる
●アラーム、タイマーが使える

「Hybrid HR」の2倍も3倍もする価格で買ったフルスクリーンの最先端スマートウォッチでも、よく使う機能と言ったらこんなものでしょう。「Hybrid HR」は、難しいことは何も考えず上記の機能にアクセスできます。スマートウォッチは覚えることがいっぱいあるから勉強しなきゃ!と意気込む必要はありません。いろいろな機能が使える時計を買うという意識でまったく問題ありません。

普通の時計のように使えるナチュラルな使い心地

 見出しに”普通の時計”と書いたのは、「Hybrid HR」が普通のアナログ時計を使っている感覚とほとんど変わらなかったからです。この感覚をもたらした最大の理由は、「Hybrid HR」が本物の針を持っているからでしょう。そして、このアナログ針はとにかく時刻が見やすいのです。時計の第一の機能は時刻を表示することであるはずです。最近のフルスクリーンのスマートウォッチでは、時刻の常時表示が流行っていますが、立体感あるリアル針の視認性には及ばないというのが素直な感想です。
 普通の時計と書いた第2の理由が、充電への意識が限りなく薄かったことです。この「Hybrid HR」は、なんと最大2週間も電池が持ちます。「AppleWatch」をはじめとする、フルスクリーンの高性能スマートウォッチは毎日充電しなければならないことを考えると、最大2週間のバッテリーライフは、充電のストレスを忘れさせるには十分で、普通の時計を使っているかのような感覚になるのです。電池の残量が気になれば、1時間で80%、2時間もあればフル充電できるので、ちょっとしたタイミングでチャージできてしまいます。 
 今回試用できたモデルがレザーバンド仕様だったというのも大きいと思います。肉厚なレザーに丁寧にステッチが施されたストラップは、オールドアメリカンスタイルが得意な『フォッシル』の伝統的なテイストを感じさせるもので、スマートウォッチというよりは、まるで伝統的な時計を使っている感覚になるのです。スマートウォッチの未来感が、おもちゃのように感じてしまう人にはうってつけでしょう。
 

Fossil Hybrid HR
リアルな針の存在は圧倒的! とにかく時間が見やすい。

Fossil Hybrid HR
肉厚なレザーストラップは重厚感たっぷりで、大人のスマートウォッチとしても活躍してくれそう。
Fossil hybrid hr
ストラップの裏側はラバーになっており、汗がレザーを傷めるのを防いでくれる。

もっとも使用頻度の高いスマート機能がてんこ盛り

 もちろんスマートウォッチの機能も搭載しているわけで、スマホとのペアリングは必須。ガジェットに弱い人にはこのペアリングが第一関門となるわけですが、「Hybrid HR」のペアリングは、「AppleWatch」や「WearOS」機に比べて非常にシンプルで短時間で終わります。アプリでアカウントを作る必要がありますが、OSにAppleやGoogleが関わっていない分、スマホとのやり取りも非常に少なく、驚くほどあっさりと繋がります。
 操作もシンプル。3つのプッシュボタンですべて完結します。基本操作はリューズ長押しでメニューを起動、上下のボタンで選択、リューズで決定というもので、一度で覚えられるほど簡単。また、よく使う機能は3つのボタンに自由に割り当てができ、ワンプッシュで起動もできます。前述したように、これだけあれば足るという機能が、シンプルな操作で使用できるのです。以下で、写真とともに主な機能を紹介しましょう。

fossil hybrid hr
リューズを長押しすると、メニューが起動。アナログの針は表示が見やすいように、水平位置に移動する。
Fossil Hybrid
スマホアプリで表示内容や、ボタンの割当が行える。
Fossil
電話の着信も腕元で受けられる。当然ながら発信者も表示される。
fossil
メールやSNSの通知も受けられる。写真はGmailの通知。
Fossil Hybrid
メールの本文はスクロールでき、内容をある程度確認できる。
fossil Hybrid HR
連携できるアプリを選択可能。この写真の他にもLINEなど、メジャーアプリはほぼすべてカバーされている。
hybrid HR Fossil
エクササイズは「ランニング」「ウエイトトレーニング」など、6種類から選べる。写真は「ランニング」画面。運動時間や心拍数、消費カロリーを表示。ちなみにアナログの針はランニング中、一秒ずつカウントし続ける。

 この他にも、「タイマー」や「アラーム」、スマホのGPSと連動し現在地の天候を表示する「天気」、スマホのミュージックアプリをコントロールできる「ミュージックコントロール」など、必要不可欠な機能がすべて入っています。これらの機能はタッチではなくボタン操作によって行うため、スマートウォッチというより、時計を操作する感覚で使えます。「Hybrid HR」はスマートウォッチでもっとも必要とされる機能を、ボタン操作できる超高性能なデジタルウォッチとも言えるのです。スマートウォッチ特有のスワイプやタップなどの新しい操作作法がないため、例えば『G-SHOCK』を使ったことがある人なら、同じ感覚で使えるはずです。

スマホアプリを使えばさらに便利に

 スマホとリンクするという点では、「Hybrid HR」はれっきとしたスマートウォッチです。「Hybrid HR」には専用アプリが用意されており、これが中々秀逸。Googleが開発したWearOSを搭載した『フォッシル』のスマートウォッチは、特にiPhoneとペリングした時に、一度接続が切れると再接続できないことが多かったのですが、この「Hybrid HR」は、iPhone、アンドロイドともに非常に安定している印象です。「Hybrid HR」で取得したエクササイズや心拍、睡眠データはすべてスマホのアプリに転送され、記録されていきます。このあたりは、他のスマートウォッチと同様です。また、目盛りや背景を変更できたりと、ウォッチフェイスが自由にカスタマイズできるのは意外でしたが、他人とかぶりたくない人にはポイントが高いでしょう。カスタマイズのユーザーインターフェイスもわかりやすく、マニュアルなしでも十分対応できました。
 

Fossil Hybrid HR
着用したまま寝れば、睡眠分析も行なってくれる。日々の睡眠時間が一目瞭然となり、夜ふかしが格段に減る。

Fossil Hybrid
行動も自動的に記録。マップ上での移動ログや心拍など、残念ながらエクササイズの詳細は見られないが、活動量の記録としては十分。
fossil Hybrid HR
スマホの写真フォルダの写真から背景を設定できる。モノクロになるが、個性を演出できるのはうれしい。
Fossil Hybrid HR
スマホアプリから「Hybrid HR」を探したり、逆に「Hybrid HR」からスマホを探すこともできる。

AppleWatchからはじまったスマートウォッチの概念を変える意欲作!

 タッチスクリーンを備え独自の操作作法を持つスマートウォッチのイメージは、「AppleWatch」が作り出したもの。もちろん、従来の腕時計にない可能性を秘めたデバイスです。でもあらためて、自分に必要な機能を考えてみると、高性能なスクリーンやプロセッサーは全く必要がありませんでした。
 技術革新による機能性のアップが、特にガジェットに疎い人からスマートウォッチを遠ざけている気がします。自分には使いこなせないと感じてしまうからです。でも、『FOSSIL』「Hybrid HR」なら、そんな人にも「難しいことを考えないで使ってみて」と言えます。そして、「これで満足するはず」とも言えます。何しろ最新のスマートウォッチを引返えとっかえしてきた著者でさえ「足るを知った」のですから。

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