ASUSのスマートフォン事業に、大きな転機が訪れています。海外メディアの報道によると、ASUSは当面のあいだ新しいスマートフォンを投入せず、研究開発(R&D)リソースをAIハードウェアへ移行する方針を明確にしたといいます。
これまでZenfoneやROG Phoneを追いかけてきた方にとっては気になるニュースです。本記事では、発言の背景と「今後どうなるのか」を、海外報道の内容に基づいて整理します。
ASUS会長が「新しいスマホは追加しない」との趣旨をコメント
海外メディアAndroid Authorityによると、ASUS会長のJonney Shih氏は、台北で行われたASUSの2025年年末イベント(Year-End Gala)関連のコメントとして、当面のあいだ新しいスマートフォンの投入を止めることを認めたと報じられています。
さらに、事前のメディアインタビューでは「今後、新しい携帯電話モデルを追加しない」といった趣旨の発言があったとも伝えられています。これは「今年は出さない」という短期的な判断にとどまらず、製品ライン全体の方向転換を示唆する内容です。
R&Dリソースは「AI PC」と「Physical AI」へ全面シフト
今回の方針転換の中核にあるのが、スマートフォン向けに使われてきたR&Dリソースを、AIハードウェア分野へ大きく移行する点です。報道で挙げられている主な注力領域は、次のとおりです。
・AIを中核に据えた商用PC(AI PC)
・「Physical AI」(ロボティクス、スマートグラスなどを含む領域)
Android Authorityは、ASUSが「スマートフォン市場は今後の成長余地が限られている一方で、AIハードウェア分野にはより大きな成長ポテンシャルがある」と判断している可能性を指摘しています。単なる製品休止ではなく、企業としての投資軸を大きく切り替える動きと言えそうです。
既存ユーザーへの対応は継続するが、将来は不透明

Jonney Shih氏は「スマートフォン事業から完全撤退する」と明言したわけではないとも報じられています。既存のスマートフォンユーザーに対するサポートは引き続き行う方針で、社内の具体的な体制については「現在も最終調整中」といったニュアンスが示されたとされています。
ただし同記事では、「撤退を明確に否定していない点」や「R&D移行の規模感」を踏まえると、ZenfoneやROG Phoneの新規開発が長期的に凍結される可能性が高いとも分析しています。2026年が“再始動”ではなく、“事実上の終点”になる可能性も否定できません。
まとめ
ASUSはPC分野で圧倒的な存在感を持つ一方、スマートフォンではZenfoneやROG Phoneといった尖った製品で独自のポジションを築いてきました。今回の報道は、「スマホメーカーとしてのASUS」から「AI時代のハードウェア企業としてのASUS」へと、明確に舵を切る動きとして捉えることができます。
もし今後も新型スマートフォンが登場しない状態が続けば、既存ユーザーにとっては買い替え先の検討や、サポート期間の見極めがより重要になってきます。続報が出た場合は、改めて整理してお伝えします。
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Source:Android Authority
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