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スマートリングのOura(オーラ)は2026年10月29日(米国時間)、カリフォルニア大学サンディエゴ校の医療機関UC San Diego Healthと共同で、肥満治療の臨床試験「SMART-BMI」を行うと発表しました。GLP-1受容体作動薬(いわゆるやせ薬)を使う人や、減量手術を受ける人がOura Ringを着け、睡眠や心拍数のデータが治療の成果とどう関係するかを数年かけて調べます。
Ouraにとって、指輪のデータと治療の成果の関係を調べる初めての臨床試験です。通院と通院のあいだの体の変化を、指輪で切れ目なく記録できるかが試されます。
GLP-1薬と減量手術の患者260人が52週間Oura Ringを着用
臨床試験の登録サイトClinicalTrials.gov(登録番号NCT07736729)によると、参加者は18〜64歳の260人を予定しています。対象は2つのグループで、ひとつはGLP-1薬(GLP-1とGIPの両方に作用する薬を含む)を新しく始める人、もうひとつは胃の一部を切除するなどの減量手術を受ける人です。BMIが27以上か、減量手術の基準を満たすことが条件です。
参加者は52週間Oura Ringを着け、睡眠、回復、心拍数、活動量などのデータを記録します。研究チームは、こうしたデータの変化が体重の減り方や、血糖の状態を示すHbA1c、治療を続けられたかどうかと関係するかを調べます。開始は2026年8月、終了は2031年2月の予定です。
前半は医師がデータを見る試行 後半はデータの有無で2群を比較
試験は2段階に分かれています。前半は参加者全員がOura Ringを着け、主治医などの医療チームが通常の診察の中でダッシュボードからデータを確認します。指輪を着け続けてもらえるか、データをきちんと集められるかを確かめる段階です。
前半で手応えがあれば、後半は参加者を2つのグループに分けて比べます。どちらのグループにも健康コーチが付き、片方は医療チームが指輪のデータを使って支援し、もう片方はデータを使わない標準的な生活指導を受けます。指輪のデータを使うと体重がより減るのか、血糖や血圧が改善するのかを確かめるのが狙いです。
研究を率いるUC San Diego Healthのジェフ・リーブス医師は「長期にわたる肥満の治療や外科治療は、ウェアラブルによる継続的な計測と個別化医療の力を引き出せる分野だ」とコメントしています。
不妊・妊娠や再入院の研究も ウェアラブルを医療の現場へ
Ouraはこの1年、最高医療責任者のリッキー・ブルームフィールド医師のもとで、臨床研究と規制対応を担う専門の部署を作ってきました。今回の試験もその取り組みの一つです。
ほかにも、女性向けの医療サービスを手がけるMaven Clinicとは5,000人以上が参加する不妊・妊娠の研究を、ジョンズ・ホプキンス大学医学部とは退院後の再入院や急性腎障害の再発をデータで見つけられるかの研究を進めています。血圧に関する大規模な研究も終えたところで、将来の血圧関連の機能につなげる考えです。Oura Ringはこれまでに200本以上の査読付き論文で使われています。
Ouraは9月に米国での株式上場を申請しましたが、10月に「上場市場の先行きが不透明」として延期を発表しています。日本でも販売されているOura Ringが、健康管理の道具から医療の現場で使われる機器へ広がるかどうかを占う試験になりそうです。Ouraの関連記事は、下にまとめています。
Source: Fierce Healthcare, UC San Diego Health Clinical Trials
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