2025年5月12日、日本発のスマートリングブランド「SOXAI」は、自社製品「SOXAI RING」へのタッチ決済機能の実装を現段階では見送る決定を発表した。
これにより、同社はヘルスケア領域への技術資源の集中と、バイタルセンシング機能のさらなる強化に舵を切ることになる。
開発はプロトタイプまで進展も、実用化には複数の課題
SOXAIはこれまで、日常生活の利便性向上を目指してタッチ決済機能の開発に注力してきた。
2023年には技術的ハードルを乗り越え、プロトタイプの開発に成功。
しかしながら、サービスとしての本格実装に向けては、以下のような複雑な課題が浮上していたという。
・決済プラットフォームとの高度な連携要件
・セキュリティ要件の整備
・金融サービスに関する法規制への対応
これらの要件に対し、現時点での環境整備が十分でないと判断し、慎重な姿勢から今回の決定に至った。
今後は“ヘルスケアをライフスタイルに”というビジョンへ集中
SOXAIは改めて「ヘルスケアをライフスタイルに」という企業ビジョンに立ち返り、健康管理に直結する追加機能の開発に注力するとしている。
具体的には、バイタルセンシング技術を活用し、人々が自然と健康に向き合える社会の実現を目指すとしており、今後もユーザーの声を製品開発に反映させていく方針だ。
同社は、「SOXAI RINGが、より多くの方々にとって日々の健康を支えるパートナーとなれるよう取り組みを続けていく」として、引き続き利用者からの意見と期待に応えていく考えを示している。
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