AppleはWWDC 2025で、Apple Watch向けの最新OS「watchOS 26」を発表しました。今回のアップデートでは、美しい新デザインの導入に加え、Apple Intelligenceによるパーソナライズ機能や、ワークアウト体験の刷新、通知やメッセージ機能の進化など、日常使いをさらに快適にする数多くの新要素が加わりました。本記事ではその主なポイントを詳しく紹介します。
Liquid Glassで再定義されたデザイン
watchOS 26では、Liquid Glassという新技術により、より表現力豊かなUIデザインが実現。スマートスタックや写真文字盤、アプリ内UIにリアルタイムの反射や屈折が加わり、視覚的にも魅力的な体験が可能になりました。
Apple Intelligenceが導くWorkout Buddy
watchOS 26の目玉の一つが、AIを活用した「Workout Buddy」。以下のような特徴があります。
・ユーザーの運動履歴やフィットネス指標を基に、リアルタイムで励ましや提案を提供
・音声ガイドはFitness+トレーナーの声をベースにAIが生成
・「今週はすでに6マイル走ってます。あと18分でエクササイズリングが完成です」といった具体的な声がけを実現
・英語対応で、屋内外のランニング、ウォーキング、HIITなど主要ワークアウトに対応
この機能はBluetoothヘッドフォン装着とApple Intelligence対応iPhoneの近接が必要です。
ワークアウトアプリが大幅刷新
watchOS 26では、ワークアウトアプリのUIも大幅アップデートされました。
・新設計の4つのクイックボタンで、お気に入りの機能へ素早くアクセス
・Apple Musicとの連携強化により、運動開始と同時におすすめの音楽やポッドキャストを再生可能
・過去に聴いた音楽から、運動の種類に合ったプレイリストも自動提案
スマートスタックがより賢く
スマートスタックの予測機能が進化し、ユーザーの行動パターンや位置情報に基づいた「スマートスタックのヒント」を表示。たとえば「いつもの時間にスタジオに到着するとピラティスの提案」など、今すぐ使える情報を先回りして届けてくれます。
メッセージと通知も大幅強化
・ライブ翻訳機能:受信したメッセージをリアルタイムに翻訳し、返信も即座に相手の言語へ変換
・iPhoneで設定した背景がApple Watchにも反映され、会話がよりパーソナルに
・片手で通知を非表示にできる「手首フリックジェスチャ」が新搭載
このフリック操作は、電話の着信拒否やアラーム消音、文字盤への復帰にも対応し、使い勝手を大きく向上させます。
そのほかの便利機能も多数追加
・メモアプリが初搭載:Siriや音声入力でメモの作成が可能
・保留アシストと通話スクリーニング:着信管理をよりスマートに
・ライブキャプション:聴覚サポート機能として、Apple Watchでもキャプション表示が可能に
デベロッパー向けの新API
watchOS 26では、デザイン素材、コントロールウィジェット、位置情報ベースのスマートスタックなど、多数のAPIも公開。これにより、より個人に最適化されたアプリ開発が可能になります。
対応機種とリリース時期
watchOS 26は2025年秋にリリース予定で、以下のApple Watchに対応予定です。
・Apple Watch Series 6以降
・Apple Watch SE(第2世代)
・Apple Watch Ultraシリーズ全モデル
※一部機能にはiPhone 15 Pro以降やiPhone 16シリーズなどのApple Intelligence対応デバイスが必要です。
まとめ:より賢く、よりあなたらしく使えるApple Watchへ
watchOS 26は、見た目だけでなく中身も大きく進化したアップデートです。AIを活用した機能や通知の操作性向上、音声翻訳など、日常の使い勝手が確実に向上します。Apple Watchユーザーにとって、待ち遠しいアップデートとなることは間違いないでしょう。
なおWWDC 2025で発表されたApple製品の9つの進化のポイントは下の記事で詳しくまとめています!
【あわせて読みたい】WWDC25で発表された重要ポイント9選!Appleの最新OSとAIの進化を総まとめ
※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。