数あるスマートリングの中でも、手頃な価格と実用性を兼ね備えた製品として注目されているのが、issin株式会社の「スマートリカバリーリング」です。
睡眠、ストレス、回復力、血中酸素濃度、心拍数、皮膚温など、多彩な指標を記録可能で、日々の健康管理に役立つ情報を自然に取得できます。
今回は、実際にしばらく使用してみた体験をもとに、その魅力と実力を詳しくレビューします。
なお本製品はブランド側から提供を受けていますが、PRではなく、あくまで筆者の正直な感想としてご紹介します。
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スマートリカバリーリング
価格:29,800円(税込)
サイズ展開:US6〜US13(幅8mm)
カラー:ブラック(マットチタン)
重量:約3g
主な特徴と計測項目
このリングでは、以下のような健康データを計測できます。
・睡眠スコア(睡眠時間、深さ、質、ステージ)
・リカバリースコア(回復度合いを100点満点で可視化)
・ストレスグラフ(1日の中で体にかかったストレスの強弱)
・心拍数、HRV(心拍変動)
・血中酸素濃度(SpO2)
・皮膚温
・活動量(歩数、消費カロリーなど)
こうした計測項目の種類は、一般的な高性能スマートリングと変わりません。
必要な計測項目はバッチリ揃っているといえるでしょう。
なお、スマホの通知を受け取ったり、タッチ決済をしたりする機能はないので、その点もご注意を(これもほぼ全ての高性能スマートリングと同じです)。
専用アプリ「ウェリー」でこれらの数値がグラフで表示されるため、直感的に自分の体調のトレンドがわかるのが嬉しいポイントです。
同梱品と装着感のチェック
製品には充電ケース、USB Type-Cケーブル、説明書が同梱。
充電ケースはバッテリー内蔵式ではなく、使用する際にはケーブルに接続する必要があります。
リングは外側がチタンで、内側が合成樹脂。
マットな質感で高級感もありつつ、金属の冷たさが少ないのが嬉しいところ。
24時間つけていてもまったくストレスを感じませんでした。
重さも約3gと非常に軽量で、着用していることを忘れるほど。
サイズはUS6〜13号の展開。実物でサイズを確かめたい場合は、サイジングキットが公式サイトで案内されているので、そちらの使用がオススメです。
計測精度とアプリの使い勝手
まず驚いたのが、睡眠計測の精度の高さ。
起床直後にアプリを開くと、深い睡眠・浅い睡眠・レム睡眠・覚醒状態が色分けされたグラフと共に表示され、「どれだけ熟睡できていたか」が一目でわかります。
さらに特筆すべきは、「リカバリースコア」。
これは、前日の睡眠や心拍数、HRVなどから総合的に体の回復具合を100点満点でスコア化したもので、“体が回復しているかどうか”を客観的に判断できる指標です。
筆者は育児疲れの週末、連日60点台まで落ち込んだことで「やっぱりちゃんと休めてない」と実感。これが意外にも“休むきっかけ”になりました。
また、血中酸素濃度の測定も安定しており、概ね96%以上をキープしていたため精度の信頼感もありました。
アプリ自体も非常に使いやすく、通知機能で「記録が止まってますよ」とリマインドしてくれるのも継続の助けになります。
充電・バッテリーの持ち
バッテリーは最長7日間持続(公式発表)。筆者の使用環境(睡眠+日中装着)でもほぼ6〜7日持った印象です。
充電は専用のドック式で、2時間程度でフル充電が完了します。
毎日充電が必要なスマートウォッチと違い、週1ペースで十分なのはありがたいポイントです。
性能の特徴とこのモデルの強み
以下、しばらく使用して感じた本モデルの強みを列挙します。
・1万円台スマートリングにはない、“回復”や“ストレス”の細かいスコア化
・5万円超えの製品に匹敵する、睡眠や心拍系のトラッキング精度
・毎日の着用が苦にならない、軽さと自然なつけ心地
・睡眠やストレスの傾向をグラフでチェックできる、直感的で見やすいアプリ
多種多様な健康データが正確に計測できて、なおかつそのデータが見やすく表示されている点に好感を持ちました!
価格のコスパは?
価格は29,800円(税込)。
スマートリングの中ではミドルレンジ~やや安めの価格帯ですが、計測できるデータの種類、アプリの完成度、使い心地を考えると、むしろ“格安”と言っても過言ではありません。
Galaxy RingやOura Ringといった高価格帯モデルと比較しても、体感できる使いやすさ・実用性は大差ないと感じました。
充電ケースの高級感などはやや控えめですが、普段使いの健康モニタリングデバイスとしては、文句なしの完成度です。
スマートバスマットと連携すると、もっと便利に!
このスマートリカバリーリングは、同じissin社の製品「スマートバスマット」と連携できるのも大きな魅力です。
スマートバスマットは、お風呂場に敷いておくだけで体重やBMI、体脂肪率、筋肉量などを自動で測定してくれるIoTバスマット。お風呂に入るついでに3秒乗るだけで記録が取れるため、健康管理のハードルがぐっと下がります。
そして、この2つのデバイスは共通のアプリ「WELLIE(ウェリー)」でデータを一元管理できます。
たとえば…
・睡眠スコアと体重の変動を見比べて、「睡眠が浅いと体重が落ちにくいかも?」と気づける
・リカバリースコアと基礎代謝の関係を見て、「疲れてる時は代謝も下がる」と理解できる
といったように、日々のデータが“点”ではなく“線”としてつながるのがこのセット使いの最大の強みです。
スマートリカバリーリングで内側の状態を、スマートバスマットで外側の変化を。それぞれ計測してくれることで、本当に自分に合った生活リズムや健康習慣を見つける手がかりになります。
「せっかく記録するなら、体全体の状態をまるごと把握したい」——そんな方には、2製品セットでの導入を強くおすすめします!
スマートバスマットとのセットでの使用感は下記の記事をチェックを。
【あわせて読みたい】体重も睡眠も自動で見える化!スマートリカバリーリング&スマートバスマット体験レビュー
まとめ:最初のスマートリングにぴったりの1本
「健康管理したいけど、面倒なのはイヤ」
「スマートウォッチだとゴツいし充電が大変」
「もっと手軽に、でもちゃんと記録したい」
そんな人にとって、この「スマートリカバリーリング」は理想的な“最初のスマートリング”です。
装着の手間もなく、アプリも見やすく、記録の精度も高い。
価格も手頃で、かつ生活の中にスッと溶け込むデザイン。
スマートリングに興味がある方は、ぜひチェックしてみてください!