「スマホは大きくて当たり前」「常に通知に追われるのが普通」——そんな常識に疑問を投げかける、少し変わったスマートフォンが登場しました。
Kickstarterで公開された iKKO MindOne は、クレジットカードサイズという超小型ボディに、AI機能とグローバル通信を詰め込んだ“集中するためのスマートフォン”です。
本体サイズはわずか 86×72mm・厚さ8.9mm。Android 15を搭載しつつ、SIM不要で世界中につながる仕組みや、物理QWERTYキーボード、Hi-Fi DACまで用意されており、従来のスマートフォンとは明確に異なる思想で設計されています。
iKKO MindOneとは?カードサイズで再定義されるスマートフォン
iKKO MindOneは、「できるだけ小さく、でもスマートであること」を徹底的に突き詰めたAIスマートフォンです。エンタメ重視の大型端末とは異なり、集中・生産性・携帯性を重視した設計思想が特徴です。
開発元のiKKO Audioは、これまでKickstarterでAIイヤホン「ActiveBuds」を成功させてきた実績を持つメーカー。MindOneは、その経験を踏まえた“第2のAIハードウェア”として位置づけられています。
SIM不要で使える「内蔵グローバル通信」という発想
MindOne最大の特徴のひとつが、SIMカードなしでも通信できる内蔵インターネットです。Proモデルでは、2段階の通信方式が用意されています。
まず「NovaLink」は、AI機能専用の無料通信。翻訳、音声メモ、要約、AIアシスタントなど、iKKO AI OSに搭載されたAIツールが、60以上の国・地域でSIMなし・契約なしで利用可能です。電源を入れた瞬間からAIが使える、というのはこれまでにない体験と言えるでしょう。
さらに「vSIM」による有料データ通信にも対応。140以上の国・地域で、データをチャージするだけでフルインターネット接続が可能です。物理SIMを入れ替える必要がなく、海外出張や旅行時の通信手段としても実用的です。
もちろん、通常のnano SIMスロットも搭載しており、日本国内では普段使いの回線をそのまま利用できます。
1台で前後を兼ねる、180度回転式ソニーカメラ

カメラにも独自の工夫があります。MindOneは、50MPのソニー製センサー(1/1.56インチ)を1基のみ搭載し、それを180度回転させることでフロント・リアの両方を兼ねる構造を採用しています。
F1.88の明るいレンズとOIS(光学手ブレ補正)を備え、セルフィーでもメインカメラ品質をそのまま活かせる点が特徴。可動部にはサファイアガラスが使われており、耐久性も考慮されています。
Android 15+iKKO AI OSによる“集中モード”
OSはAndroid 15(GMS認証済み)を採用。加えて、独自の「iKKO AI OS」が副OSとして組み込まれています。
iKKO AI OSは、通知や誘惑を極力排除した集中専用ワークスペース。パスコードで保護され、物理ボタンの長押しでAndroidと瞬時に切り替えられます。Androidアプリを一部取り込むこともでき、「完全に切り離す」のではなく「必要なものだけ残す」設計が特徴です。
翻訳、議事録、要約、学習支援などのAI機能は、追加課金やサブスクリプション不要で利用可能。ユーザーデータをAI学習に使わない方針も明示されています。
小型端末に最適化された4G+とバッテリー設計
SoCにはMediaTek製MT8781を採用。5Gには対応せず、あえて4G+に特化することで、発熱・消費電力・グローバル安定性のバランスを優先しています。
バッテリー容量は2200mAhと控えめながら、低消費電力設計により、動画再生で最大約17時間という試算も公開されています。「常にオンラインだが、主張しすぎない端末」という立ち位置が明確です。
物理QWERTYとHi-Fi DACを備える拡張ケース
アクセサリーとして用意されている「Snap-in Case」も、MindOneらしさを象徴する存在です。
このケースには、物理QWERTYキーボード、Cirrus Logic製CS43198 DAC、3.5mmイヤホンジャック、さらに500mAhの補助バッテリーを内蔵。タイピングや音楽鑑賞を重視するユーザーにとって、今では珍しい構成となっています。
Kickstarterで注目を集める理由

iKKO MindOneは、Kickstarterで「Project We Love」に選出され、すでに3,000人以上の支援者を集めています。背景にあるのは、単なるスペック競争ではなく、スマートフォンの役割そのものを問い直す姿勢です。
大型化・高性能化が進む一方で、「もっと小さく、もっと静かに、でも賢く使いたい」というニーズは確実に存在します。MindOneは、その隙間を真正面から狙った、非常に尖ったプロダクトと言えるでしょう。
まとめ:MindOneは“スマホ疲れ”への一つの答え
iKKO MindOneは、万人向けのメインスマートフォンではありません。しかし、集中したい人のための第2のスマホ、あるいは「スマホに振り回されない生活」を目指す人にとって、強い魅力を持つ1台です。
カードサイズ、内蔵グローバル通信、AI特化設計、物理キーボードとHi-Fiオーディオ。どれも今の主流とは逆を向いていますが、だからこそ刺さる人には深く刺さる存在になりそうです。
最新のガジェット動向を追っている方はもちろん、「次はちょっと違うスマホを使ってみたい」と感じている方も、一度チェックしてみる価値はありそうです。
Source:Kickstarter / iKKO MindOne・iKKO公式サイト
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