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Appleは2026年6月4日、調査会社Analysis Groupの経済学者による分析として、2025年の世界のApp Storeエコシステムが1.4兆ドル(約220兆円)以上の売上・販売実績を生み出したと発表しました。アプリ経済圏は2019年からおよそ3倍に拡大しており、なかでも消費者向けAIを搭載したアプリの売上が4倍に伸びた点が目を引きます。
スマートウォッチやガジェットを支えるアプリの世界がいま、どれくらいの規模になっているのか。Appleの発表をSWL読者向けに分かりやすく整理しました。
App Storeエコシステムは1.4兆ドル、2019年から約3倍に

今回の調査によると、App Storeが生み出した売上・販売実績は1.4兆ドル超。注目すべきは、その売上の90%以上がAppleへの手数料が発生していないという点です。アプリ内のデジタル課金などAppleが手数料を得る領域はごく一部で、大半は物理的な商品やサービス、広告などデベロッパ自身の収益になっています。エコシステムの規模は2019年からほぼ3倍に拡大しました。
内訳は「物理商品1.1兆ドル」が中心、広告も大きく成長
売上・販売実績の内訳を見ると、食料品やフードデリバリー、一般小売、旅行などの伸びに支えられ、物理的な商品・サービスが1.1兆ドルを占めました。ゲームやエンタープライズ、動画ストリーミングなどのデジタル商品・サービスは1,490億ドル、アプリ内に掲載された広告収入は1,510億ドルに達しています。
App Storeの週間アクティブユーザーは175の国と地域で平均8億5,000万人を超え、デベロッパが世界中の新しい顧客にリーチできる土台になっています。
消費者向けAIアプリが4倍成長、アプリ体験の中心に
今回のニュースでとくに大きいのがAIの存在感です。2025年にはApp Storeのトップ100アプリのうち40以上が消費者向けのAI機能を搭載し、これらは他のトップ100アプリよりも高い売上成長を記録。消費者向けAIアプリ全体の売上は4倍に伸びました。
健康・フィットネスのおすすめ提示、写真・動画編集のクリエイティブ機能、生産性ツールのタスク自動化など、AIは幅広いカテゴリーで当たり前の要素になりつつあります。デベロッパはAppleのFoundation Modelフレームワークを通じて、Apple Intelligenceのオンデバイス大規模言語モデルを無料のAI推論で活用でき、プライバシーを守りつつオフラインでも動く機能を作れます。Xcode 26のエージェンティックコーディングなど、開発ツール側のAI化も進んでいます。Appleの画像生成AIなど最近の動きはiOS 27でApple Intelligenceの画像生成AIが進化するという記事でも取り上げています。
地域別の勢い──日本は「旅行」が物理商品で2位
地域ごとの傾向も示されました。過去6年でApp Storeの売上・販売実績は中国で2倍以上、米国とヨーロッパで3倍以上に拡大。物理的な商品・サービスはすべての地域で大きな割合を占め、一般小売がどの市場でも1位でした。
小売以外では地域色が出ており、日本では「旅行」が物理的な商品・サービスの支出で2番目に大きいカテゴリー(米国・ヨーロッパ・オーストラリアなども同様)。韓国はフードデリバリー、中国は食料品とフードデリバリーが上位という結果でした。
来週のWWDCで新API・AI機能を発表へ
Appleは来週、年次イベントWWDC(世界開発者会議)を開催し、デベロッパ向けの新機能・API・テクノロジーを公開する予定です。ツールやデザインに関する100以上のビデオセッションが用意され、AI関連の発表も見込まれます。WWDC直前の話題はApple Design Awards 2026受賞作の発表記事などでも追っています。
まとめ
App Storeエコシステムが1.4兆ドルに達し、その9割以上がApple手数料なしでデベロッパの収益になっているという数字は、アプリ経済圏の広がりをよく表しています。そして成長の中心はAI。来週のWWDCでAppleがどんなAI機能やAPIを示すかは、私たちが日々使うアプリやスマートウォッチ連携アプリの進化にも直結します。続報に注目です。
Source: Apple Newsroom
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