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「コロナ感染の有無」の判断材料になる?ならない? スマートウォッチで搭載機種が増加中のSpO2(酸素飽和度)測定機能とは

NEWS

2021.05.29

スマートウォッチの最新モデルに興味がある人なら、一度は聞いたことがあるであろうSpO2(酸素飽和度)という言葉。最近は数千円の格安モデルでも、その測定機能を搭載するものが出てきました。

「SpO2(酸素飽和度)とは何なのか?」「測定することで一体何が分かるのか?」「コロナ感染の有無の判断材料にはなるのか?」などについて、米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)で、スポーツや健康に関する幅広い知見を持つ角谷剛氏が解説します。

最新のスマートウォッチが提供する新機能

最近、SpO2(酸素飽和度)測定機能が搭載されたスマートウォッチが増えました。Apple Watch だと最新のSeries 6(2020年9月販売開始)から、Fitbitも2020年の機能アップデートで対応したモデルから追加された、比較的新しい機能です。


『Fitbit』の測定酸素変動量アプリ


Apple Watch SERIES 6

そのため、このSpO2が何を意味する数値で、どんな生かし方ができるのか、よく分からないままこの機能を使っている人(あるいは使っていない人)も多いのではないでしょうか。酸素飽和度という訳語はイメージを掴みにくいですし、ましてやSpO2とは元々は医学用語。日本語の正式名称は「経皮的動脈血酸素飽和度」と言うそうです。ますますワケが分からなくなっても不思議ではありません。

多少の誤差を承知で簡単に言うと、SpO2とは「血液中のヘモグロビンが酸素と結びついている割合」を指します。飽和という言葉が使われているように、健康な人のSpO2の数値は96~100%だとされています。

SpO2 の数値からコロナ感染の有無は判断可能か?

ヘモグロビンは酸素を肺から全身へと運ぶ役割を担います。従って、このSpO2の数値が低いということは、体内に酸素を供給する仕組みに何らかの支障が起きている可能性を示唆します。一般的に、SpO2の数値が96%以下だと、息切れや呼吸困難の症状が出やすくなります。SpO2が93%を下回ると重篤な低酸素状態と診断され、集中治療室に入室するレベルになります。

なお、呼吸不全や低酸素血症は新型コロナウイルス肺炎の症状の1つ。SpO2の数値に神経をとがらせる人もいます。

しかし、SpO2は個人差がありますし、風邪や体調によっても変化します。また後述する理由から、スマートウォッチに表示されるSpO2はウイルス感染の有無を判断する基準にはなりません。

スマートウォッチのSpO2の数値は推定値。その信頼性は?

SpO2を正確に測定するには、本来なら血液検査が必要です。しかし、それを行うことは時間も費用もかかりますので、病院やクリニックではよくパルス・オキシメーターと呼ばれる測定機器を使用します。指先や耳たぶなどを挟んで、センサーから光をあてて血液中の酸素濃度を測定する仕組みです。

スマートウォッチに搭載されているSpO2測定機能は、パルス・オキシメーターと同じようにセンサーから手首に光をあて、その透過する割合を計測しているわけです。

つまり、スマートウォッチのSpO2数値はあくまで推定値だと考えて間違いありません。だとすると、その数値にどれだけの信頼性があるのかという疑問が当然浮かんできますが、それについて調べたある医学研究(*1)では、スマートウォッチが表示するSpO2値と実際の誤差は約3%になり、「医療目的で使用するレベルの信頼性はない」と結論づけています。ちなみにこの研究ではSpO2の他に血圧と心拍数についても調査したところ、心拍数のみは正確性が許容範囲だったとしています。

医療目的ではなく、健康維持のための指標として使うもの

スマートウォッチのメーカーもその点は心得ていますし、ユーザーに注意を呼び掛けています。たとえばFitbitのヘルプページ(*2)にある以下の文章は簡潔にして要を得ていると思えますので、そのまま引用します。

  • Fitbit 血中酸素ウェルネス機能は、一般的な健康維持のみを目的としたものであり、医療目的で使用したり、判断したりするためのものではありません。質問や健康上の問題がある場合は、医療の専門家に必ず相談してください。

「スマートウォッチのSpO2測定機能をどう生かすか?」という命題への解答は、これに優るものはないように思います。

参考文献:
*1.Accuracy of Vital Signs Measurements by a Smartwatch and a Portable Health Device: Validation Study
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7055753/
*2.Fitbitデバイスで血中酸素ウェルネスを記録するにはどうすればいいですか?
https://help.fitbit.com/articles/ja/Help_article/2459.htm

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●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

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