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自宅トレーニングの最新系「ミラー型トレーニングデバイス」とは? 世界で新サービスが続々登場中

NEWS

2022.02.06

新型コロナウイルスの感染拡大は世界中のありとあらゆるビジネスに影響を与えました。

フィットネス業界もその例外ではありません。それ以前のように屋内に大人数で集まる形式のクラスを行うことが困難になり、アメリカではいくつかの大手チェーンジムが破産宣告や休業に追い込まれました。

その一方で、自宅でできるフィットネス産業が急成長を遂げました。今回紹介するミラー型トレーニングデバイスもその1つです。

ミラー型トレーニングデバイスの仕組み

ミラー型トレーニングデバイスはまず自宅に姿見サイズの鏡(LCDパネル)を設置し、その前に自由に動けるだけのスペースを用意することから始まります。

そのパネルを起動させると、インストラクターと自分自身の姿を重ねて映すことができ、リアルタイム、あるいは録画された形式でコーチングを受けることができます。

つまり、ジムでパーソナル・レッスン、あるいは少人数レッスンを受けるような体験を、インターネットを介して自宅で実現できるというわけです。

しかも、有酸素運動や筋トレ、ヨガやピラティスなど、数多くの種類のクラスが用意されていて、自分の好みのクラスを、自分の都合の良い時間に受けることができます。オンラインのコミュニティ内でトレーニング仲間と交流することもできます。

スマートウォッチと連携可能な製品も!

さらにこうしたデバイスの多くには、心拍数を表示するであるとか、バックグラウンド音楽を選択するなどの便利な機能がついています。その名もずばりのMirror社の製品はApple Watchと連動していますし、ヨーロッパで人気のVAHAはGarminと連動するなど、スマートウォッチとの連携も盛んです。

ミラー型トレーニングデバイスの多くは、ハードウェアを購入し、さらに月額のストリーミングを支払う形式で利用できます。全体でかかるコストはけっして安くはありません。例えば、上記のMirror社の場合、初期投資に約15万円、月額費用に約4千円はかかります。それでも、長期間ジムに通うことと比較すれば、それほどかけ離れて高額なわけではない、と考える人も多いようです。

自宅フィットネスのコロナバブルは終わったのか

アメリカ国内ではMirror社以外に、Tonal社、Tempo Studio社、Echelon社などが類似の製品とサービスを提供しています。

ちなみにMirror社は2020年の夏、ヨガウェア大手のルルレモン社に約5億ドルという巨額で買収されました。

日本でも下記のようにミラー型トレーニングデバイスを取り扱う会社がいくつか出てきているようで、あるいはこれから成長が見込める分野なのかもしれません。

Fitness Mirror (フィットネスミラー)

 

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https://www.fitness-mirror.com/

 

MIRROR FIT(ミラーフィット)

https://mirrorfit.jp/

1つだけ気がかりなことと言えば、アメリカでは新型コロナウイルスの感染が拡大した期間に急成長を遂げた会社の業績が急激に落ち込む、いわばバブル崩壊のような現象が一足先に起きていることです。

ストリーミング配信のネットフリックス、オンライン会議のZoomなどが軒並み株価を下げています。ミラー型トレーニングデバイスと並んで、自宅フィットネスで有名なPelotonに至っては、2021年2月1日に147.73ドルだった株価が、1年後同日には26.88ドルと5分の1以下にまで落ち込んでしまい、固定自転車やトレッドミルといった主要製品の生産を一時停止することを最近発表しました。

新型コロナウイルスが収束した後も、人々の健康志向ニーズは今後もますます高くなっていくと思われます。ミラー型トレーニングデバイスが一時の流行で終わるか、あるいは一定の利用者層を獲得できるのか、今後の展開は未知数だと言えるでしょう。

source:VAHA | Feeling Good Looks Good

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

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