検索
  1. スマートウォッチライフTOP
  2. NEWS
  3. 「Apple Payなどのモバイル決済サービス利用者は無駄使いの傾向が強い」と大学研究者らが警鐘

「Apple Payなどのモバイル決済サービス利用者は無駄使いの傾向が強い」と大学研究者らが警鐘

NEWS

公開日: 最終更新日:

Apple PayやGoogle Payなどに代表されるモバイル決済サービスの利用者が世界中で急増しています。

スマホやスマートウォッチをかざすだけで買い物ができるという利便性の反面、モバイル決済サービスの利用者には消費活動に問題がある場合が多い。

そんな調査結果(*1)が人間行動学サイト『Computers in Human Behavior』で発表されました。

全米21,457人の成人を対象に消費動向を分析した研究

この研究を行ったのは米国ワシントン州タコマ市にあるキリスト教プロテスタント系の私立大学『ピュージェットサウンド大学』の研究者グループです。

「モバイル決済サービスの利用者が増えているにもかかわらず、それが利用者の消費行動にどのような影響を及ぼすかを調べた学術研究は少ない」と論文の冒頭にあります。

全米21,457人の成人を対象に消費動向を分析した研究の結果、以下のことが明らかになりました。

• 対象者の37%がモバイル決済サービスを利用している。
• モバイル決済サービスの利用者はそうでない層と比較して収入以上の購入をしてしまう率が34%多い
• モバイル決済サービスの利用者はそうでない層と比較して月々の支払いに困る率が31%多い

モバイル決済は便利であるがために、お金を払っているという実感がわきにくいという側面があるようです。

現代の「火車」に陥らないように

1980年代頃からクレジットカード破産や多重債務が社会問題になりました。その時代を背景にした宮部みゆき氏の著書『火車』では、自己破産した過去から逃れるために失踪した女性が「ただ幸せになりたかっただけなのに」と呟く場面が印象的でした。

クレジットカードでさえ、お店の人にカードを手渡し、印刷されたレシートにサインをするというプロセスがありました。それさえも不要にするモバイル決済サービスは、消費者の現実感をますます希薄にしていくかもしれません。

現在のところ、Apple Payを利用するには、お店が専門のリーダーを備えることが条件になっていますが、アップル社がiPhone同士を近づけるだけで決済が完了するシステムを開発中との報道(*2)もあります。

商品の対価として、どんなときでもお札やコインなどの現金を受け渡す社会にはもう戻らないかもしれません。その利便性を享受するだけではなく、自分の身を守るための注意力が以前より求められているのではないでしょうか。

*1. Does mobile payment use lead to overspending? The moderating role of financial knowledge.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0747563222001418
*2. Apple could soon let iPhones accept contactless payments DIRECTLY without the need for any extra hardware, report claims.
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-10446447/Apple-let-iPhones-accept-credit-cards-without-extra-hardware-Bloomberg-News.html

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookはhttps://www.facebook.com/WriterKakutani

あわせて読みたい


『テレビ会議で顔を出せ! リモートワークの新常識45』が発売! リモートワークのよくある失敗を防ぐ入門書


ロングセラーの定番本『ITロードマップ』(東洋経済新報社)の2022年版が発売

 はじめての方・記事の探し方に迷った方へ
記事が多くて迷ったら、 記事の探し方ガイド から目的別に読めます。

※本記事のリンクから商品を購入すると、売上の一部が販売プラットフォームより当サイトに還元されることがあります。掲載されている情報は執筆時点の情報になります。
     

関連記事


   

RANKING

  1. 「週単位で持つはずが数日で空に」Garmin Instinct 2のバッテリー問題、海外Garmin公式フォーラムで4ヶ月続く議論

  2. Apple Watch Series 12とwatchOS 27で何が変わる?Touch ID・新チップ・衛星機能など最新うわさをまとめ

  3. 米国心臓協会スマートウォッチの血圧測定に警鐘 運動中の数値はあてにならない可能性も

  4. 【2026年4月】注目の新作スマートウォッチ8選|国内発売モデルから海外発表まで一挙紹介

  5. Xiaomi Smart Band 10 Proが5月発売か——海外メディアが報道、セラミックモデル初登場・NFCも搭載へ

  6. Xiaomi、コスパスマートウォッチ「Redmi Watch 6」をグローバル正式展開へ。日本での発売は未発表

  7. Galaxy Watch 6が失神を予測―世界初の早期警告システムが84.6%の精度を実証

  8. 「Google Fitbit Air」が日本で5月26日発売——¥16,800のスクリーンレストラッカー、Gemini搭載のAIヘルスコーチも利用可能

  9. 【海外発】Apple Watch Ultra 4のリーク情報まとめ|薄型化・Touch ID・衛星通信など主要アップグレードを解説

  10. Apple、Apple Intelligence集団訴訟で2億5,000万ドル支払いに合意。米国のiPhone 16・iPhone 15 Pro購入者が対象

   

NEW CONTENTS

  1. 新「Kindle Scribeシリーズ」発売|カラーディスプレイ初搭載「Kindle Scribe Colorsoft」など3モデルが日本で予約受付開始

  2. watchOS 26.5が配信開始。新文字盤「プライドルミナンス」追加とバグ修正2件

  3. FitbitアプリがGoogleと本格統合へ|v5.0で健康機能を強化、終了機能のデータ削除は7月15日から

  4. 寝坊を「意志」ではなく「仕組み」で防ぐ次世代アラーム「TAP:UP」誕生―NFC技術で物理的に起床をサポート

  5. OURAがスマートリングで更年期とホルモン避妊をサポートする新機能「更年期インサイト」「ホルモン避妊サポート」を発表

  6. “手元で差をつける”Apple Watchバンド「Bandee Joy」、卸仕入れプラットフォーム「goooods」に出店開始

  7. AIアドバイザー搭載のスマートリング「AIVELA Ring Pro」がMakuakeで先行販売開始|iF Design Award受賞、サブスク不要でChatGPT連携

  8. Apple Watch・Galaxy・Metaのスマートウォッチ最新リーク情報まとめ【2026年2〜5月】注目うわさを一気にチェック

  9. iPhoneとAndroid間のRCSメッセージにエンドツーエンド暗号化が導入。ベータ版の提供が開始

  10. 【海外発】SamsungがGalaxy Watch 9の存在を誤公開?|ファームウェアリークで7月発売の可能性が浮上