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iPhoneで計測できる「歩行両脚支持時間」とは?何%なら正常?

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2025.05.14

持ち歩いているだけで歩数をはじめとした様々な指標を計測してくれるiPhone。

「ヘルスケア」のアプリを開くと、「え、こんな項目も計測されてたの!」と驚くものが結構あります。

今回はそのうちの一つ、「歩行両脚支持時間」について解説します。

歩行両脚支持時間とは?

歩行両脚支持時間とは、「歩行中に両脚が地面についている時間の割合」のこと。

ズボンのポケットなど腰の近くに iPhoneを保持し、平坦な地面を 安定したペースで歩くと、iPhoneに自動的に 記録されます。

この数値は、ランニング中に両足が宙に浮いている0%の状態から、静止中や極端な引きずり歩行時に両足が常に地面に付いている場合などの100%までの範囲で変化します。

つまり、この値が低いほど、両足ではなく 片足に体重をかけて歩くことが多いことを意味し、バランスがよいことを示しているわけです。

一般的な歩行では、この測定値は 20~40%の間になるとのことです。

筆者はなんとか一般的な範囲に収まっていたようでホッとしました。

なお、高齢になるにつれてこの時間の割合が長くなる傾向があります。

これは加齢によるバランス能力の低下や転倒リスクを回避するための無意識的な動作変化によるものです。

つまり、両脚支持時間が長いほど「慎重な歩き方」になっており、バランス不安や筋力低下の指標とされるわけです。

 年齢別 両脚支持時間の目安(歩行周期に占める割合 %)

年齢層 両脚支持時間(%) 備考
20~30代 約18~20% 若年成人では安定性が高いため短い
40~50代 約20~22% わずかに増加
60代 約22~25% 加齢に伴いバランス保持が意識される
70代 約25~28% 転倒予防のため自然に増加
80代以上 約28~32% 不安定性や筋力低下により長め

■両脚支持時間の実時間(秒)の参考例

歩行速度や歩幅により個人差がありますが、歩行周期が約1秒程度の場合:

年齢層 両脚支持時間(秒)
若年者 約0.18~0.2秒
高齢者 約0.25~0.32秒

歩行両脚支持時間はどこで確認できる?

歩行両脚支持時間を確認するには、まずiPhoneの「ヘルスケア」のアプリを開きます。

右上のハートマークのアプリですね。

次に開いた画面で「ブラウズ」をタップします。

右下の四角が4つ並んだアイコンです。

次に表示されたページを下にスクロールしていくと、「歩行」という項目が見つかるはずです。

ここをタップしてみましょう。

すると、歩行に関するいろいろな指標が出てくるはずです。

iPhoneをポケットに入れているだけで、こうした項目を自動で計測してくれているみたいです。

そのうちの一つに歩行両脚支持時間があります。

こちらが筆者の過去一週間のデータです。

この数字が大きいのか小さいのか、よく分かりません(なので以下で解説します)。

過去1年間の数値も確認できました。

改善のために必要な5つの対策

1. 下肢筋力を鍛える

太もも・お尻・ふくらはぎの筋力が歩行の安定性に直結します。

おすすめ運動:スクワット、レッグレイズ、かかと上げ

2. バランス力を高める

片足で立つことに不安があると、無意識に両脚支持が長くなります。

おすすめ運動:片脚立ち、バランスマット運動、太極拳やヨガ

3. 歩行のリズムと歩幅を見直す

歩幅が狭く歩行速度が遅いと、両脚支持が長くなりがち。

対策:メトロノーム歩行、トレッドミルでの速度訓練

4. 柔軟性の向上

足首や股関節が硬いと体重移動が不自然になり、バランスが崩れます。

対策:下肢ストレッチ、ダイナミックストレッチ

5. 心理的不安の軽減

転倒経験や不安があると慎重すぎる歩き方に。自信を取り戻すことも大切です。

対策:安全な環境での歩行訓練、補助具の活用、理学療法士の指導

まとめ

両脚支持時間は、加齢や運動不足、心理的要因によって延びる傾向にありますが、正しい運動や習慣によって改善が可能です。

改善ポイント 主な内容
筋力強化 太もも・お尻・ふくらはぎを重点的に
バランス訓練 片脚立ちや体幹安定トレーニング
歩行改善 歩幅・テンポを意識した歩行
柔軟性強化 足首や股関節の可動域向上
不安の軽減 転倒予防環境と自信の回復

無理のない範囲で継続的に取り組むことで、歩行の質は着実に向上します。リハビリやトレーニングの参考にしてみてください。


●執筆者:スマートウォッチライフ編集部
日本初のスマートウォッチのウェブメディア。編集部には50本以上のスマートウォッチがあり、スマートウォッチ・Apple Watchの選び方や入門者向けの記事を多く配信しています。日本唯一のスマートウォッチ専門ムック本『SmartWatchLife特別編集 最新スマートウォッチ完全ガイド』(コスミック出版)を出版したほか、編集長はスマートウォッチ専門家としてテレビ朝日「グッド!モーニング」や雑誌『anan』(マガジンハウス)にも出演。You Tube「スマートウォッチライフ」(チャンネル登録者7000人程度)でも各種レビューを行っています!

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