Xiaomi(シャオミ)は、前世代からの全方位のアップグレードした最新スマートウォッチ「Xiaomi Smart Band 7」を発売しました。
ディスプレイのさらなる大型化、ワークアウトの詳細な分析、バイタルデータの常時計測など、スマートウォッチに求められるほとんど全ての機能を持ちながら7,000円を切る価格帯はさすがシャオミといったところでしょう。
Xiaomi Smart Band 7 スマートバンド 7 日本語版
¥6,990(税込)
電子マネー機能はないものの、スマートウォッチの機能としては基本的なものは全て入っています。
Vo2Maxの測定ができる点などを見ても、ハイエンドモデルにも負けない機能が備わっていると言っても過言ではありません。
編集部でハイコストパフォーマンスのXiaomi Smart Band 7を入手できましたので着用レビューをお届けします。
商品の概要を解説した発売時のニュース記事はこちら!
コスパ最高シリーズの最新作「Xiaomi Smart Band 7」が7月15日(金)より発売開始
開封〜見た目チェック
それでは早速開封から。
パッケージはスマートウォッチ本体と同様にコンパクトな作りです。
パッケージを開けると、これも必要最低限の「本体」「充電用ケーブル」「マニュアル」の3点のみ。
充電用ケーブルは今までのSmart Bandシリーズと共通のもののようです。
充電ケーブルは背面の部分に装着します。
磁力があるので、うっかり外れることもなさそう。
肝心のバッテリーの持ちはというと、これは毎日アップルウォッチの充電をしている筆者にとっては驚くほどのロングバッテリーです。
後述するディスプレイの常時表示、心拍やストレスの常時計測などをしてバッテリーをかなり消費して3日間使い倒してもまだ半分ほど残っています。
GPS使用に関しては、スマートウォッチ本体にはGPSセンサーは装備しておらず、スマートフォンのGPSをBluethooth接続で使用しているようです。その分、スマートウォッチ側では負担がかからず(スマートフォン側に負担をかけているのですが)、その点でもロングバッテリーを実現させています。
また、充電時にはバンドを外す必要はないのですが、バンドとスマートウォッチ本体は分離させることができます。
こうすることでバンドを丸洗いしたり、別売の替えバンドと交換することもできます。
視認性はアップルウォッチ以上?大型化されたディスプレイ
前作Smart Band 6ではさらにその前のモデル「5」に比べて50%もの表示領域が広がりましたが、今回のモデルチェンジでさらに25%の大型化。
画面が1.62インチ、326PPIということですが、過去モデルや他社モデルと比較してみましょう。
バンドタイプのスマートウォッチとして
・Fitbit inspire 2
・Amazfit Band 5
・Xiaomi Smart Band 5
の3モデルと比較してみます。
スクリーンがオフの状態が上記です。
Smart Band 7が横に少し大きい印象ですがほとんど見た目には変わらないですね。
Fitbitのinspire2はとても小ぶりな印象です。
スクリーンをオンにしてみると
表示領域の大きさが一目瞭然です。
圧倒的に「Xiaomi Smart Band 7」の画面が大きくて見やすいです。
これはアップルウォッチと比べても視認性は変わらないどころかアップルウォッチ以上に見やすいかもしれません。
「むしろ大きすぎる!」という方は、いろんなウォッチフェイスが用意されているので「ストア」からダウンロードしてみましょう。
アップルウォッチで人気の文字盤「アーティスト」を彷彿とさせる「真珠の首飾りの少女」ディスプレイとか、個性的なものもたくさんあります。
実はこの「Xiaomi Smart Band 7」をコントロールするスマートフォンアプリは「Zepp Life」と「Mi Fitness」の両方に対応しているのですが、筆者が試したところ「Zepp Life」の方がウォッチフェイスのバリエーションが多かったです。
また、ウォッチフェイスによってはアップルウォッチの「コンプリケーション」のように表示させたい項目を選ぶこともできます。
ディスプレイを長押しするとウォッチフェイスの選択画面になりますが、そこで六角形の編集ボタンをタップします。
すると上記の画面になり、変更したいエリアをタップして好きな項目に変更することもできます。
また、Apple Watch Series 5以降のモデルのように、時計表示を常時オンにすることもできます。
バッテリーの消費が早くなってしまいますが、「Xiaomi Smart Band 7」はバッテリーの持ちがとても良く、この機能をオンにしていても1週間充電ナシでもOKですから、この常時表示はオンにしておいた方が使いやすいと思います。
さらにディスプレイについてですが、ディスプレイの輝度が100段階から選択可能で、微妙な好みに対応することができます。
このように輝度を明るくしておけば逆光下でもディスプレイの視認性はバッチリです。
ただし、自動調整機能がないので昼間の屋外見やすくすると、夜の屋内では明るすぎてしまいます。
室内環境下で最適化された輝度だと、日中の屋外では少し見にくいかもしれません。
ここらへんは(低価格モデルとはいえ)シャオミに頑張ってもらいたいところでしょうか。
ワークアウトの使用感とまとめ
「Xiaomi Smart Band 7」はトレーニングパートナーとしての機能が多く追加されました。
・Vo2Max(最大酸素摂取量)の測定
・リカバリー時間の通知
・有酸素運動・無酸素運動のトレーニング効果の分析
などがそれにあたり、詳しくトレーニングを分析してくれます。
また、110種類以上のスポーツのエクササイズモードを搭載し、さまざまなスポーツに合わせた分析をしてくれます。
(なお、Vo2Max(最大酸素摂取量)の測定はMi Fitnessのアプリでのみ可能のようです)
ただし、筆者の感想では「使えるエクササイズモード」はやっぱり限られていて
・ウォーキング
・ランニング
・ランニングマシン
・屋内サイクリング
・屋外サイクリング
の5つではないでしょうか。
街中を少し早歩きしていると、自動でウォーキングを検知してくれます。
ここで画面をタップするとエクササイズとしてのウォーキングをトラッキングしてくれます。
なお、トラッキング中に数分立ち止まると自動的にエクササイズを終了してくれるので、煩わしさがありません。
XiaomiとAmazfitは独自の「PAI」という指標で1週間の運動を数値化して目標設定してくれますが、ウォーキングなどを自動認識にしないとPAIが1桁のままになってしまいます。
意外と動いているはずなのに「運動不足」のレッテルを貼られるのも心外なので、こまめにエクササイズのトラッキングをすることをお勧めします。
また、ランニングマシンの精度も確かめてみました。
アップルウォッチとXiaomi Smart Band 7でそれぞれ5kmの距離をキロ6分くらいのペースで走ってみました。
すると、アップルウォッチはほぼ正確に距離を計測してくれましたが、Xiaomi Smart Band 7では20%ほどの誤差がありました。
むしろ、GPSもなく腕の振りだけでどのようにランニングマシンのスピードを検知しているのかが不思議ですが。。
ただし、Xiaomi Smart Band 7では距離の補正ができるので、ランニングマシンを使った後は機器の画面を見ながら距離合わせした方がよさそうです。
その他、常時計測心拍計や睡眠モニターなど、健康につながるトラッキング機能も他のスマートウォッチと比べてまったく遜色ない印象でした。
前作Xiaomi Smart Band 6に比べて1,000円ほど売価がアップしていますが、それでもこの機能で7,000円を切る価格ですから、コストパフォーマンスとしては突き抜けていると感じます。
スマートウォッチ初心者のみならず、買い替えを検討している方には本当におすすめの一本です。
Xiaomi Smart Band 7 スマートバンド 7 日本語版
¥6,990(税込)