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Apple 1強時代に陰り?アジア系ブランドが世界のウェアラブル市場で急成長

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2024.06.10

Apple 社のスマートウォッチApple Watchとワイヤレス・イヤフォンAirPodsは依然として世界のウェアラブル市場で首位を占めているものの、その独占優位性は揺るぎつつある。

そんなレポート(*1)を米国マサチューセッツ州ボストン郊外に本拠地を構える市場調査会社International Data Corporation (IDC)が発表しました。

*1. Worldwide Shipments of Wearable Devices Grew 8.8% Year Over Year in Q1 2024 While Average Selling Prices Continue to Decline, According to IDC. https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS52322724

廉価製品メーカーがAppleを追い上げ

写真はHUAWEI WATCH GT 4シリーズ

上のレポートはIDCが独自にウェアラブル市場の動向を探るために、2024年第1四半期のデータを前年同時期と比較したものです。

それによりますと、全世界におけるウェアラブル製品全体の出荷量は前年度より8.8%増えました。しかし、業界王者であるApple社は苦戦しています。とくにApple Watchの出荷量は前年度より19.1%減、AirPodsなどを含めたApple社のウェアラブル製品全体でも18.9%減ということです。

それでもApple社はシェア率1位(18.2%)の座を堅持しているのですが、その背後に迫る2位Xiaomi(10.5%)、 3位Huawei(9.6%)、4位Samsung(9.3%)が軒並み急成長を遂げています。

XiaomiとHuaweiは中国、Samsungは韓国。東アジアの企業がApple社を猛追しているわけですが、さらに第5位にはインドのImagine Marketing(5.4%)がつけています。

上位5社を除いたシェアは合計で半数近くになります(46.9%)。ウェアラブル市場はこうした小さな無名の企業群が成長することによって押し上げられているとIDCのレポートは指摘しています。

出荷量の増大と反比例するかのように、平均販売価格は5四半期連続で下落し続けていて、2024年第1四半期は前年比マイナス11%でした。つまり、安いウェアラブル製品が増えているのです。

IDCのウェアラブル市場調査ディレクターを務めるラモン・T. リャマス氏はレポートの中で次のように述べています。

「中小地域ベンダーの動向に注意を払うことが大切です。ウェアラブル製品への関心は失われていませんが、有名ブランドの高価格化は多くの消費者を遠ざけています。そのことは低コストで必要十分な機能を備えた地域ブランドにとって追い風になっています。XiaomiやImagine Marketingなどが世界中でトップブランドと肩を並べて確固たる地位を得つつあるのはそのためです」

どうやらウェアラブル市場はApple社1強を脱し、戦国時代に突入しているようです。選択肢が広がるという意味で、消費者にとっては良き傾向だと個人的には感じています。

もうひとつ個人的な感想を付け加えるとすれば、Apple社を脅かすライバルに我らがニッポンの企業名が見当たらないことはまことに残念なことなのですが。

●執筆者プロフィール 角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー走部監督を務める。年に数回、フルマラソンやウルトラマラソンを走る市民ランナーでもある。フルマラソンのベストタイムは3時間26分。公式Facebookは https://www.facebook.com/WriterKakutani

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