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GEOはもうレンタル屋ではない──決算で読み解く“リユース企業”への完全転換

コラム・業界分析

公開日:

「ゲオ=レンタル屋」というイメージを、いまも持っている人は少なくないかもしれません。

しかし、最新の決算資料を読み解くと、その姿はすでに大きく変わっています。

いまのGEOは、DVDレンタルの会社というよりも、リユースを中核とした成長企業へと明確に転換しています。本記事では、2025年度第3四半期決算の数字をもとに、現在のGEOの実態を整理します。

トップ画像は『2nd STREET CITYLINK三重店』外観。プレスリリースより

売上3,556億円。その中身は何でできているか

2025年4月1日~12月31日の連結業績は以下の通りです。

売上高:355,603百万円(前年同期比12.5%増)
営業利益:11,655百万円(前年同期比18.7%増)
経常利益:12,527百万円(前年同期比14.0%増)
四半期純利益:7,527百万円(前年同期比16.8%増)

注目すべきは、売上・利益ともに2桁成長を達成している点です。

では、その成長を支えているのは何か。

成長の主役は「2nd STREET」

リユース系商材の売上は153,942百万円(前年同期比9.7%増)。

その中心にあるのが「2nd STREET」です。衣料・服飾雑貨を主力とし、国内外で積極的なドミナント出店を推進。米国・台湾・マレーシア・タイなど海外展開も拡大しています。

店舗数を見ると、2nd STREET(国内)は927店舗。海外も着実に増加しています。

GEO全体の店舗数は2,276店舗。そのうち、従来型のGEO店舗は1,044店舗にとどまり、増減は△10。

つまり、拡大しているのはレンタルではなく、リユースなのです。

メディア系リユースも堅調

ゲームやスマートフォンを含むメディア系リユース商材の売上は65,166百万円(前年同期比5.9%増)。

ダウンロード販売への移行という逆風がある中でも、ソフトや周辺機器、リユース通信機器が堅調に推移。特にGEO mobileの出店拡大が寄与しています。

ここから見えるのは、「中古ゲーム店」ではなく、リユース型モバイル販売網への進化です。

そして、いまのGEOの姿を象徴する事例のひとつが、メーカー整備済みスマートフォンの取り扱いです。

サムスンと連携して再整備された公式リファービッシュGalaxyが、ゲオモバイルの一部店舗および公式ECで販売されています。

純正の新品バッテリーへの交換、必要に応じた外装パーツ交換、全機能確認、最新ソフトウェア更新まで実施。

単なる中古ではなく、“整備の透明性”を伴ったリユースモデルを実店舗で選べる仕組みです。

詳しくはこちらの記事で整理しています。

バッテリー新品交換済みの“公式認定整備品”Galaxyがゲオで買えるって知ってた?実店舗で選べる安心のリファービッシュ

新品商材も伸びている

新品商材の売上は93,770百万円(前年同期比27.7%増)。

次世代ゲーム機の普及が年末商戦を牽引しました。

しかし、構造的な成長エンジンはやはりリユース分野にあります。

財務面から見る拡大フェーズ

総資産は300,181百万円(前期末比47,373百万円増)。

長期借入金の増加や使用権資産の増加は、出店拡大と投資フェーズにあることを示しています。

自己資本比率は32.3%。拡大のためにレバレッジを活用している段階といえます。

GEOは“レンタル屋”から“循環型小売企業”へ

決算数字が示しているのは明確です。

GEOの成長は、DVDレンタルではなく、リユースを軸にした循環型ビジネスモデルによって支えられています。

2nd STREETの拡大、GEO mobileの強化、公式整備品の取り扱い。

それらはすべて、「安く売る」ではなく、価値を再定義して再流通させるモデルへの進化を示しています。

GEOはもうレンタル屋ではない。

数字を追うと、その構造転換はすでに完了していることが見えてきます。

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